計画していた三本嶽への渡船は、ウネリのため出船見合わせに。
参加を表明してくれていたメンバーには遠征延期ということをお伝えして、ひとり堤防からカンパチを狙うべく、三宅島行きのフェリーに乗った。
東海汽船の株主優待を使って全行程でかかる費用は1万円、真夜中に出てちょうど丸1日で帰ってくるスケジュール。
潮、風向き、着岸港、などなど諸条件を考慮するとチャンスタイムはおそらく夜明けの1時間だけだろう。
三宅島到着
到着は5時前。
まだ真っ暗だ。11月も末だと夜明けは遅い。
狙いの堤防を目指す。
投げ始める頃には、空がわずかに白み始めた。
マグナムミノー160のスローリトリーブから始める。
今回はPE4号でシステムを組んできたから飛距離も抜群。追い風に乗せると着水点はかなり遠い。
外角から堤防際を引いたり、角をかすめるように引いたり、沖の潮目を横切らせたり、潮目を斜めに長く泳がせたり。
リトリーブスピードを早くしたり、トゥイッチを入れたり。
ジグのように着底を待たなくていいから、手数を多くでき、勝負も早いミノーの釣りは好きなのだが、反応はない。
視界が効くようになってきて、エビ網の位置や沖のブイの位置なども確認できたところで、ジグにチェンジ。
ロッドのしゃくり心地を確かめながら、ロッド角度やラインスラッグの分量など、いい感じのところを探してゆく。
というのも、この開発中の3ピースのショアGTロッドExploreで、ショアジギングをちゃんとやるのは今回が初。
これまでもプラグの釣りの合間にジグを投げたことはあったけど、今回はカンパチに狙いを定めてジグとのバランスセッティングを詰めてきた。
ティップが強いから、入力が強くなりすぎないように、ゆるい力で30シャクリ
再度底を取って、また20シャクリ
もう一回底を取って、シャク、シャク、シャク、ンンンッ!
根がかりか?
いや生命感がある!!
もう一回、渾身の追い合わせ。
下の方で掛けちゃったよ。巻かなきゃ!巻かなきゃ!
けっこうデカそう。
だいぶ寄ったが、反転したのか強烈なツッコミ。
しかし、今回はドラグははじめから締め込んでいるから、チリチリッと少しは出るがバットで溜めると反発で頭はこっちを向く。
メインラインは4号と細いが、ノットも完璧、フックから接続まで一切妥協が無く組んでいるから、しっかり体重をあずけられる。
浮いた!
抜き上げもできそうではあったが、大事を取って落としギャフ投入。一発で掛かった。
たぐって、たぐって、たぐって、
ど〜〜ん。

カンパチ。実測で5.0キロジャスト
ヒットルアーは撃投ジグ・ストライク125g
落としギャフは<これ>だが、ワイヤーのループ部分が小さいので、フロロカーボン80号で大型リールが通る大きさのループに改良。そして、ライフジャケットの脇に仕込めば機動性もいい感じ。
慣れてしまえば、重くてかさばるシャフト型のギャフはもういらないんじゃないか。まあ落としギャフを使うほどの魚のヒットは少ないだけに、ギャフ掛けはなかなか上達はしないが。

うまそーー
ロッドパワーは、まだまだ余裕がある。ショアGTロッドだから当たり前かも、だけど、5キロのカンパチの足元の突っ込みってなかなかのもんよ。
これで、その後は反応が無くなり、移動を決断。
ほんとジアイは一瞬だな。
このきらめく一瞬のために、ここまで来ているのである。
魚は、血を抜いてウロコを落とし、エラとワタを抜いてクーラーに納めた。
帰って寿司決定だ〜^^
ここからは荷物を少なく絞って、ベンケイ方面の地磯をランガンしてゆく。
案外、東からのウネリも強く、立てるところは少ない。

ここも東からのウネリは暴力的だが、左手側は良さそう。

この立ち位置なら、大岩の陰でウネリを避けられ、裏側にサラシが広がる。
ミノーを追尾する、そんなに大きく無い魚体が見えたので、撃投ジグ65gを通すと乗った!

と言っても小さい。1キロ無いぐらい。
小さい魚を避けるようにと、ラピード160に替えてサラシをくぐらせると、もう一本食った。
が、小さい。
抜き上げると勢い余って潮溜まりに飛んで行く大きさ。

やっぱり1キロ無いぐらい。
これで、帰りの船の時間になって終了。
釣れること自体はもちろん嬉しいのだが、このロッドではどうにもならない奴に負けてみたいという想いもある。
あとジグをしゃくるのは出来なくはないが、もう少しティップが入る設計、そして重心バランスも少し変えるとしゃくりやすくなるように思う。
あくまでもこのExploreプロト5はGTロッドな訳で、ジグをしゃくる設計は別のバージョンがあってもいいかもしれない
三宅島の釣りの予備知識
- フェリーが着岸する堤防では、港作業の邪魔になるため釣り禁止。
- 着岸する港は東海汽船のWEBサイトで確認。帰りの着岸港は行きと違う場合があるので要注意。10時に更新されるのでチェック。
- フェーリーが着岸した港には早朝に島一周バスが迎えにきている。右回りと左回りの2台がある。
- レンタカー屋さん(コスモレンタカーと三宅島交通の2社がある)に予約をしておけば、着岸港まで迎えにきてもらって、そのまま早朝からレンタカーで島内を動くことも可能。
- 氷は、錆が浜港の入り口のスーパーtsuchiya(営業時間は7時-19時)で購入可能。ホテル海楽内の釣具屋さんでも購入可(営業時間は5時半-)
- 磯図は三宅島磯釣りポイントでもいいが、空撮伊豆七島釣り場ガイド2がおすすめ
- 東海汽船の株主優待券を使うと、フェリー代金は35%OFF。入手法は<こちら>
タックルデータ
ロッド :Explore Shore-GT プロト5
リール :ツインパワー8000PG
メインライン:バリバス キャスティングマックスパワー 4号
スペーサー :PE8号 1ヒロ半
リーダー :シーガー プレミアムマックス 14号 4ヒロ
リング :プレスリング(まとめ買い100個)+ボウズリング200lb
フック :カルティバ ジガーライト段差ホールド 4/0
*メインラインとスペーサー、スペーサーとリーダーの結束は、どちらもFGノット(焼きコブ+段階締め込み)
*リーダーとリングの結束はイモムシノット
★予約受付中!(来シーズンのトビウオの季節の前には、届けられるように計画中。)
↓ ↓ ↓
3ピース・ショアGTロッド、Explore Shore-GT
<Explore Shore-GT Proto5 詳細>
全長:10フィート
継数:3ピース 逆並継(先)、並継(元)
仕舞寸法:1085mm
総重量:477g
先径:3.3〜3.4mm
元径:20.8mm
ルアー重量:〜200g
塗装:無塗装アンサンドフィニッシュ
ガイド構成:ステンレスオーシャンガイド8点(16,16,16,16,16,20,30,40)
リールシート:DPS-20、ダブルロックナット
グリップ長:550mm(リールシートの中心からロッドエンドまで)
カンパチのショアジギング釣行記まとめ
他にも、季節ごとに三宅島や利島のショアジギングの釣行記を以下にまとめました。首都圏から深夜便のフェリーに乗れば朝マヅメにポイントに立てるので、挑戦してみてください。もっとデカいやつもいるはずです。
<3月>利島で2キロ弱のカンパチ
→ 家族旅行を兼ねて離島遠征【利島カンパチ】
<5月>カンパチとヒラマサ 3キロ
→ 【三宅島釣行】ヒラマサとカンパチゲット〜!
<6月>カンパチ3キロ
→ 【三宅島釣行】やっと獲れた!3キロのカンパチ
<6月>カンパチとヒレナガカンパチ 2〜3キロ
→ 【三宅島釣行】カンパチが釣れたから帰りまーす!
<7月>カンパチ3キロオーバーとショゴ
→ 【三宅島釣行】巨大カンパチの首振り!?
<8月>ショゴとデカいカンパチ(ラインブレイク)
→ 【三宅島釣行】デカンパチ、ストライクッ!!
<10月>カンパチ1〜2キロ トップウォーターで
→ 【三宅島遠征】伊ケ谷港でカンパチトップゲーム
<12月>カンパチ5キロ
→ 三宅島でカンパチ、ストライク!!