年末年始は仕事をがんばりましたー!!
たぶん、一年分食っていけるぐらいは稼いだと思う^^
ようやく一段落して、さあ、どこに行こうか、というところ。
シーズンオフって言われている1月、2月。
関東近圏では、銭洲やイナンバ、伊豆諸島には出掛けても釣れる気がしないだけでなく、北風が吹き荒れて船さえ出ないことも多い。
こういう時は、やっぱり温かい南の海に出掛けたくなる。
いくらシーズンオフと言われているとはいえ、魚は毎日エサを食べているはず。だったらその時に目の前にルアーを通してやれば食わないはずはない。
あの奄美諸島の南の果て、与路島・請島の沖磯の沖を走る潮目の中にルアーを投げ込んだら、どんなことが起こるんだろう??
想像するだけでドキドキワクワクする。
GTがいなくても、イソマグロとか、カンパチとか、水深50メートルの激流の中だったら、冬でも何かしら食うはずでしょ。
そんなことを想像していたら、いてもたってもいられなくなり、ロッドを担いで出掛けてみることにしたのが、今回の遠征。
家の近所からバスに乗れば成田空港、成田からはバニラエアで奄美大島へ、空港からはバスで3時間で南の港・古仁屋へ、古仁屋から乗合海上タクシーで加計呂麻島へ、そして島の反対側から与路島へ。
家を出てから12時間、読書をしていたら着いてしまう、もう何度も通っているルートである。
【DAY1】
朝6時20分出発。
請島の南側の沖磯に渡礁した頃には、視界が利くくらい空は明るんでいた。
しばらく、海を観察。
ウネリのあたり方、潮の流れ、沈み根の位置を確認したり、取り込み場所を想定する。前にも乗ったことがある磯だが、前回はハエ根でラインブレイクしている。
取り込み場所は、1カ所しかない。そこにギャフを設置した。
満潮を過ぎて下げ潮が、徳之島方面の南西に向けて、いいスピードで流れてゆく。
潮の流れに対してアップストリームに第一投。
早めのショートジャークで潮に絡ませる。
出ないか。
潮に乗せてUターンをさせたり、沖で飛沫を上げて騒がせたり、サラシになじませても出ない。
日が登りはじめ、瀬際が明るくなっても、ベイトの姿は見えない。
やっぱり冬のシーズンオフなのかな。。
小一時間ほどやっても反応がないので、立ち位置を替えて、次は潮下のほうへ。8時ぐらいだったと思う。
すると数投後。なにか生命感が海面をザワつかせた気がした。
ん??
浮き上がった直後のピンク色の別注ヒラマサ220が静かに水中に消えた。
ひと呼吸間を置いて、ロッドの先で聞いてみるとフッ!と軽くなってしまった。
なんだろう??
もう一投。
風でラインが膨らんで、いい感じのドリフトをしながら細かくストップアンドゴー。
瀬際近くまで曳いてきたところで、
バクッ!!
おおっ。食った。
ラインに重みが乗る。
グンっと、フッキングをかます。
大きな振り幅で首を振る感触が伝わる。
あれ?この感じ。
水面下から見えてくるクジャクのような色のヒレ。
そして水面でのたうち回る首振り。
セイルフィッシュだ!!
昨年のマレーシアのときにも味わった、このファイト。
では、と、走られてもいいように磯の一番高いところまで上がって、ファイトを開始しようとすると、突然鋭く走り始める。
結構強く締めているドラグから、思いっきりラインが吐き出される。
30メートルぐらい走られただろうか。
ハンドドラグでじんわり負荷を掛け、こっちを向かせようとしたら、また大きな首振りがあって、フッ!重みが消えた。
あああ、フックアウトやってしまった〜
やっぱり、口の周りが硬いセイルはフッキングが難しいみたい。
でも、冬の奄美で、磯からセイルフィッシュがヒットするなんて。これは今後につながる大きな前進である。12月には宮古近海でもセイルを掛けたと友人から聞いたし、1月も屋久島にセイルがいたというのも聞いたし、この時期には寄っているのかもしれない。
それからは、日も登り、潮も緩んで、昼の間は反応がないまま過ぎてゆく。潮が上げはじめても潮は緩いまま。
この日の2度目のチャンスは、夕暮れ時。17時ごろ。
潮はゆるいままだけど、回収まで1時間を切ったし投げるかってことで、瀬際までやさしいジャークで曳いてきたところで、バシャッ!!反転する魚体が見えたあとロッドに重みが乗る。
よしキタ!!フッキングをかます。
もうラインは根に擦っているかどうかというギリギリのところ。これ以上ラインを出すとメインラインが擦れるから、スプールを掴んでスクワットポンピングでラインを回収する。
リーダーが根に掛かってスタック。一段高いところに登って負荷を掛けたところで、浮いてきた。平べったい銀色がひるがえるのが見えた。あの出方、やっぱりGTだ!
二本のシングルフックがいいところに掛かっている。
ずり上げる場所が無いから、かなりてこずったけれど、ギャフを掛けてランディング。
やったぜー!!
RB95SDは現在修理中だから、今回持ってきたのはミュートス・アキュラ100HH。このロッドでキャッチした初魚がこのGTだ。
これぐらいのGTだったら、根の激しい磯でも全然負けないバットパワーだった。
ここで、回収時間になり、第一日目終了。
釣りたてのプリプリの刺身を美味しくいただきました〜
2日目に続く。
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