今回の想いは一つ、
撃投ジグストライクで魚をかけてみたい!
モニターに選んでいただけたことは嬉しい限りだが、実際にやって見ると、結構心理的な影響を受けるんだなあ、ということを実感する。
いつも行き先は、南へ行くか北へ行くか、南西に行くかそれとも西へ行くか、気ままに選んでいるだけに、判断の際にその「気」が影響を受ける。釣りのために釣りをするのか、自分の名誉のために釣りをするのか、あるいはメーカーの売上のために釣りをするのか。判断に迷う。モニターやテスターも大変なんだなあ、と。
でもやっぱり、やるからには成果を残したいから、ここ最近は、撃投ストライクを投げるならどこがいいか、というのが行き先選びのテーマになっている。
それで、今回選んだのが、ノロノロ台風5号がやっと過ぎてくれた三宅島。
できれば、三本嶽に乗りたいと思いつつも、台風のウネリが残っているため厳しそう。
ともあれ、出発だ!
条件付きの航海だったが、3メートルの波高の中、無事に到着。
早速、堤防の外角で、撃投ジグストライク105gピンクグローを結び、追い風爆風の中キャスト!
とりあえずワンピッチジャークから、ロッドへの重みの乗り方、入力と飛び具合などを確かめながら、始めてみる。
40シャクリぐらいで、再度底を取る。
そして、次はジャカジャカ巻きを試してみるか、と5回ぐらいリーリングジャークをしたところでゴン!!
早速キタッ!
始めの引きはなかなか強いが、スイーーッと浮いてきたのは、ショゴ。1キロないぐらいかな。
イエ~~!!撃投ジグストライクでの初魚。
フックは、ジガーライト段差ホールド3/0。
血抜きをして再開。
次は、他のモニターさんが撃投サイトで説明されていた、ワンピッチジャークと小さなフォール、ロングジャークとロングフォールを組み合わせたジャークを試してみる。
シャク、シャク、シャク、シャク、シャク、フワッ、シャーーーク、フワッ、ヒラヒラヒラヒラ、
シャク、シャク、シャク、シャク、シャク、フワッ、シャーーーク、フワッ、ヒラヒラヒラヒラ、
シャク、ゴン!!
またキタ!
上がってきたのは、やっぱりショゴ。サイズは1キロないぐらい。
そこからは、しばらく同じぐらいのサイズが3、4本釣れ続く。
まあ、どんなジャークでも釣れる(笑)。ジグよりも長さのないショゴさえ釣れる。シケ後だからか超高活性である。
ジャカジャカまたは、まっすぐに近い曳き方をした方が、サイズの小さいショゴが反応しやすく、喰わせの間で食わせた方が、少しサイズが大きい気がするが、まあ気のせいかもしれない程度の違い。
それからは、沖でトビウオが飛んだのが見えたので、ダイペンやミノーで、でかいサイズに狙いを定めてみるが、ロックジャークにワンバイトのみ。魚のサイズが小さくて乗らなかったのだと思う。
あとは、撃投ジグ65gだと手のひらサイズが、いくらでも釣れる。
やっぱり撃投ストライクで、と戻して
これが、一番いいサイズ。1キロを少し超えたぐらいか。
入力は優しく、あまり飛ばさないで(入力は優しくても十分に横を向くので)、一回一回のジャークに軽い間(横を向いて落ち始めぐらいで次のジャーク)を入れたワンピッチジャークの連続で食った一尾。
潮は早くて、30〜35メートルぐらいの水深があるが、撃投ストライク105グラムは底取りの手返しが良いので、使い勝手がいい。ノーマルの撃投ジグよりも長い形状なので、沈下は落ち始めるとまっすぐで早い感触。
7時半で、工事が始まったので撤収し、あとは桟橋横の小磯でアカハタを追加して朝の部は終了。
さあ、ここからはレンタカーを借りて、地磯や堤防をランガン。
北端のゴロタ、磯に隣接した堤防などを回るも、20センチ〜手のひらぐらいのショゴばかり。
追うのに食わないから、それに熱くなっていると時間はどんどん過ぎる。
日も暮れかけた頃、同じくショゴが数匹釣れて、それから反応がなくなってしまった。
周りで釣っている人たちも反応が無くなったため、一人また一人と帰ってゆき、堤防には僕一人だけになった。
それでも僕は、無心に投げ続ける。
ルアーは、撃投ジグストライク105g、カラーは一番好きなピンクグロー。
日はどんどん落ちてゆく。
相変わらず西風が強いが、海は穏やかで、そして生命反応が無く静か。
フルキャストして、優しい入力で、少し食わせの間を一回ずつ取ったワンピッチジャーク。
結局、このジャークが耐久戦には、一番だと思う。ロッドの反発とリールの巻きだけで、疲れずやり続けられる。そして撃投ストライクのジャーク後のフワッが気持ち良く取れるリズムが見つかってきた。(105gと125gでは飛び方が少し違うように思う)
そして、その時は来た。
突然、ズンッッッッ!!
底から20シャクリぐらいでズシンとロッドに重みが乗って、ロッドを動かせなくなった。
そして、一瞬のちにジャーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
おお、おお、おお、走る走る。
走りが止まって、巻ける時に巻く。手前には寄るが下へ下へ潜ってゆく感じ。で、また鋭く走られる。
ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
どんな体力だ。
はじめから結構締めていたドラグだが、もう少しだけ締めて、バットパワーを活かして寄せる。
これは勝ったか。
はじめは勝ち目ないかも、と脳裏をよぎったが、少しずつなんとか寄ってくるから、なんとかなりそうである。
最後の岸際のツッコミを想定して、少しドラグを緩め、口切れをしないようにじんわりリフトアップ。まだまだ深い。魚は真下、姿はまだ見えない。
堤防だから、気を抜かなければ根ズレはないはずよ。よっしゃ、よっしゃ、よっしゃ。
そして、想定通りの最後のツッコミ。
ジィーーーーーー。
ところが、ギギギギギギ。
なんだか嫌な抵抗。と思ったすぐ後、プンッッ!
切れた。
まじか。呆然と立ち尽くす。
軽くなったラインの先は、リーダーの根ズレ切れ。
垂直に見える堤防だが、基礎に何か段差があるらしい。
逃した魚はデカイというけれど、本当にデカかったと思う。5キロなんかは軽く超えていると思う。姿さえ見えなかったから、何を言っても無駄かもしれないが。。。
まさにこの魚を狙って、これまでここに通っているのである。そんな魚。
リーダーを結び直すと、空は、ほぼ真っ暗。もう反応は後に続かなかった。
夜はライトタックルで小ジグを投げて、キントキを釣るが、体力が尽きて眠りに就いた。
翌朝、薄明るくなるのを待って、ロッドを振りはじめるも、昨日のようなビッグワンの反応は無し。
シイラ、70〜80センチぐらい(台風が過ぎて夏の海になったみたい)、と
1キロないぐらいのショゴを釣って、朝マヅメは終了。
あとは別の堤防で、ライトタックルでショゴを何本か釣って、今回の三宅島釣行は終了。
悔しさと、大きな可能性を感じて、帰路に就いた。
追記:
アイツは、どうしたら獲れていただろうか?
ずっと脳裏をよぎるが、擦れた時に糸を出していたら良かったのだろうか。次に同じ状況に出会った時に、糸を出せるだろうか。出したとして根を交わせるのだろうか。
いやー、それは自信が無い。
結論としては、ハリを太くして、渾身のパワーリフトなんじゃないかと思っている。ロックの7/0あたりを1本掛けか2本掛け。口切れもお構い無しで、最後のツッコミには糸は出さずに耐える。その前に少しでも早く浮かせておく。
硬いロッドで曲げこまないで向こうを向かせない、なんてのも良さそうかな。
そんなところだと思っている。
<タックルデータ>
【ジグタックル】
ロッド :ゼナック ミュートス・アキュラ 100H
リール :シマノ 16バイオマスター6000PG
リーダー:船ハリス12号 3ヒロ
【ライトタックル】
ロッド :SHIMANO AR-C 806UL
ライン :PE0.6号
リーダー:フロロカーボン16lb 1ヒロ
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