今回の旅でも、大漁時刻表を活用している。


この釣りは、いつチャンスが訪れるか分からないし、釣れるまで投げ続けるしかない。投げないと釣れないし、かといって数百投の中に1投輝くような瞬間があればいい、という確率でもある。

そんな中で、大漁時刻表があれば、確率の高い時間に集中力を注ぎこめるし、本当に真昼間でも大漁時刻表のいい時間には、ヒットがあったりする。

そんな訳で、この日10/19のチャンスタイムは、5時から7時と10時から12時、それから17時から19時。ほか7時から11時も悪くない、と大漁時刻表大先生はおっしゃる。





八重山遠征4日目

朝マヅメは満潮。やはり水深のあるテトラ堤防へ。磯ではないし、リーフでもないのだけど、ここが好きなのである。

忍者のように堤防先端に近づいて、テトラポッドに身を隠しながら、カケアガリにいるであろう魚にアプローチする。

中途半端にルアーを水中に入れると見切られるし(いや、でなくても、既に見切られている)、小さなルアーで小物釣りをして時間をつぶすつもりもない。

地形的に魚の通り道であることは間違いないのだろうが、なにかがショートバイトするぐらいで(小さなギンガメアジだろう)、甘くない。


チャンスタイムも過ぎて8時。すっかり陽も昇ってしまった。

という訳で、昨日のゲンを担いで(笑)、パソコン仕事開始。

殺気を消すというのは、きっと効果があるのだろうと、考えている。


9時半。

ふと沖に目をやると、無数の魚の群。

日差しも出て、水底まで見通せるような、こういう時間帯に魚たちがワッと湧くタイミングがある。特に冬の低水温期に、日差しで水温が上がった時に、こういう感じになることがある。

パソコンをそっと閉じ、そっとロッドを手に取る。

ルアーサイズは少しだけ下げてラピード160に変えた。

沖に無数に見えるのは、たぶんイスズミかな。

その横をかすめるように、スキッピングからショートジャークに変えたところで、水面が割れた。

おおっ!狙い通り^^

魚は小さい。ギンガメアジ2キロないぐらい。

ヒットした魚を追尾する赤い魚体が2つ。アカナーだろう。

アイツら、ずっとそこにいたくせに、ルアーを無視し続けて、ギンガメアジがヒットした瞬間に活性のスイッチが入る。

面白いので、沖でギンガメアジを遊ばせておく。

と、

巨ザメがブワッッ!!!

っと、現れた。2メートルを超えるぐらい。ホワイトチップじゃない見た目。

よし!サメと決戦してやる!

と思って構え、ギンガメアジに食いついたように見えた瞬間に、深みから突如現れたロウニンアジが横からかっさらった。

ズンッ!!!

ジィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

どっちだ??

沖でギラリと翻って見えるのは、平べったい銀色の魚体。

スプールを掴んで、追い合わせを入れ、ファーストランを制御する。

ロッドを立てて、バットでしっかり受け止めれば、止まってくれる強さ。

魚は沖で上に浮いてくれた。

やっぱりロウニンアジのほうだ。

幸い走ってくれたのは、船道の方だったし、テトラポッドの高い位置からプレッシャーを掛けて戦えるので、底の起伏にもスタックしないだろう。

下に突っ込もうとすれば、スプールを掴んでロッドを立ててバットの反発力で浮かし、横に走ろうとすれば竿先で先回りして頭の向きをコントロールすれば魚の泳ぐ力で手前に寄ってくる。

たぶん、俺、上手くなってる^^

ランディングの前にスマホカメラを取り出して写真を撮っている、この余裕^^


最後は、テトラポッドの水際まで降りて、ハンドギャフで顎にそっと掛けてランディング。

おっしゃあーーー!!

実測20.9キロ。

この銀白色、サイズ、昨日のヤツに間違いないだろう。

しかも、アカナーに、サメに、と、ここには魚自体はウヨウヨいることも分かった。


テトラポッドの内側のちょうどいい水溜まりで蘇生して、自撮りもなんとか撮れて、元気にリリース。

満足な釣りが出来た^^



さあ、次は、波照間島。

最南端の断崖絶壁で、イソマグロを狙う。


続く。


続きは、こちら


タックルデータ


ロッド    :BigFishGo AIR 965
リール    :ツインパワー8000PG
メインライン :バリバス キャスティングマックスパワー 4号
スペーサー  :PE8号 6ヒロ
リーダー   :船ハリス30号 4ヒロ


<BigFishGo AIR 965 仕様>

全長    :9.6フィート
継数    :5ピース #1-#2と#2-#3は印籠注ぎ、#3-#4と#4-#5は並継
仕舞寸法  :640mm
総重量   :418g前後
先径    :3.3〜3.4mm
元径    :20.0mm
ルアー重量 :〜200g
推奨ライン :〜PE8号
カーボン構成:15t、24t、24t、30t、30t
塗装    :無塗装アンサンドフィニッシュ
ガイド構成 :チタンガイド3点&ステンレスガイド5点(16,16,16,16,16,20,30,40)
リールシート:DPS-20、ダブルロックナット
グリップ長 :550mm(リールシートの中心からロッドエンドまで)

5ピースロッドの「BigFishGo AIR 965」詳細写真は、<こちらの記事>にまとめています。