台風によって、遠征計画中止。


奄美は、今年何度か計画をしてきたが、またもやシケが重なってしまった。

それで急遽、粟島に行き先を変更しようとしたが、こっちも出発直前になって天候急変で船は出せなさそうということで中止。



常に仕事の合間の隙があったら出掛けようと画策しているのだが、今年は仕事で外せないスケジュールがどんどん埋まってゆくから、なかなか隙が見つからない。

一方で仕事のほうは、おかげさまでドンドン進展してゆく。注文は溢れるほどだし、古民家再生の賃貸事業は満室状態。その上、9月にはまた更に2件の家を買った。アイデアも溢れる。(アイデアって盲点の中にいくらでもある。盲点ゆえに見えないのだが、見えてないことがあることに気づいているのが重要。)

そして来年の春からは新たな環境での挑戦が始まるので、今はその準備の手が抜けない。


でも、釣竿開発も僕の大事な仕事の1つなわけで笑、アイデアはたくさんあるんだけど、仮説の検証や実現のスピードが思ったより捗らず、もどかしいなと思う日々が続いている。

まあ、釣竿開発は、道中を楽しんでゆけばいいか。


そんな訳で、本当は奄美で試したかった新企画の5ピースブランクを組み立てたロッドを持って、近場の西伊豆に行ってきた。





土肥の港へ

例年、ソウダとかシイラとかサバで賑わう、秋の西伊豆。

ライトタックルで掛けて楽しい、食べても楽しい。


のはずだったが、まったく反応なし。

ぜんぜんベイトっ気もないし、ダメみたい。


ここは根掛かりが激しいからあまりジグを沈めたくないんだけど、釣れなければタイトに攻めたくもなる。

で、数個のロストと引き換えに、

フグと

オオモンハタ1匹。


ペンペンシイラでもいいから、ラッシュタイム欲しかったなー





20kgドラグを掛けられる5ピースのブランク

今回、テストとして持ってきたのが、BigFishGo AIR 965を、更に強化した新ブランク。

強化したというよりは設計の考え方を変えて、1から設計し直した。

#4-#5の継ぎをインローにしたことで(AIR965の#4-#5の継ぎは並継)、#5はφ20mmのままで、#4に太さを持たせることができ、強度を上げている。

しかもグラスも入れたので、たぶん、このロッドを折ることって、ほぼ不可能なんじゃないかと思う。

20kgのドラグでも使える(誰が使うのか笑)。

ただ、一方で重さが増してしまっている。

ブランクのみの重量で369gと、AIR965のブランク重量231gから138gも増えてしまっている。

この重量増は、インローとグラスと肉厚増の総合的なもので、これがMAXまで上げた強度なので、あとは削って強度との折り合いをどこにするかを揉んでゆきたいところ。

投げ心地や持った時のバランスは、思ったほど悪くなく、けっこう快適。

たぶん、重量増は手元周りのインローとか肉厚とかだから、そんなに振り心地には影響がないのかもしれない。

なんなら、このままでも1日振り続けられると思ったぐらい。



べつにAIR965があるから、ロウニンアジだって、イソマグロだって、キハダだって獲れているし、

しかもAIR965は、魚運がいいっていうか、テスト釣行からずっとすごい調子がいいんだけどね。


でも、もっと上の、誰も見たことのない世界を見たいんだよな。

振り心地の快適さではCLIFF965(まもなく10/10発売です。)のほうで追求をしたので、限界強度のほうではこっちで追求してゆきたい。