6/13(木) 

3時に寝袋から出て、磯の上のコーヒーで目を覚ます。 

満潮が4時ごろなので、潮は高く、暗闇でもミノーを足元まで曳けるのはやりやすい。 

Sくんは入江側の障害物が無い側で、掛けた魚は確実に獲る作戦。

僕は岬の先端に近い側で、掛けに行く作戦。 

トビウオの気配はある。 

まだ真っ暗だが、昨晩の感じから、マグナムミノーの早巻きを繰り返してゆく。

 グリグリグリ、コンッ! 乗らない。 魚はいるのかな。

そして、少し薄明るくなった頃 

グリグリグリグリグリグリグリグリグリ、ドン!ジィーーーーーーーーーーーー! 

よっしゃヒット! 

しかし割とすぐフックアウト。 

やっぱりミノーの暗闇での早巻きは食い損ねが多いのかもしれない。 

視界が効く頃になって、ワイルドレスポンス240の水面滑走曳き。 

すぐ手前で、ガボン! 

と水面が弾けるが乗らない。 

これで日が登りはじめ、反応がなくなってしまった。 

でもまだ朝マヅメ。岬の根周りの流れをポッパーで繰り返し撃つ。 

ドッグウォークでガボンと水面が割れた。 

しかしこれは大きくない。 根を交わして上がってきたのはギンガメアジ。 

実測4.3キロ。ヒットルアーはブルポッパー200。 

これぐらいなら根の際でも危なげは全くない。 

立て続けにもう一本。 

ギンガメアジ、実測4.6キロ。 

かなり日は上がってきたが、大漁時刻表が9時まではまだ時合いと言っている。 

信じて投げ続ける。 

ワイルドレスポンスを沖の流れに入れて、流しながら根の手前でUターン。 

薄サラシの中で、突然ルアーの後ろから巨大な魚体が飛び出したのが見えると、

ドバシャーーーーン!! 

全身丸出しで飛びかかってきた。 

GTだ!

陶然となるほど美しい。野生の猛獣の美しさ。

これが見たくて、ここまで来ているのである。

 緩んだラインを止めて待つと、数秒後、ラインに重みが乗る。 

乗っている! 

しかし、掛けた場所は、根のすぐ際。 根のほうに突進する魚。 

とっさにスプールを掴んで止めるが、あのデカさ、やばいでしょ。 

ロッドはのされ、綱引きに。

瀬際でのこの猛獣との綱引きには、PE8号ではあまりにも心細い。

ズッ!プンッ!! 

やっぱり獲れないかーーーー 

ああ悔しい。

外れたのか、ワイルドレスポンスは沖の潮目をプカプカ流れてゆく。

これで、朝マヅメは終了。 

夜の堤防に備えて、宿に戻ることにした。

聞いたところ、先週は堤防でも30キロと25キロが上がったという。 

宿で睡眠を摂り、食事をいただいて、18時に堤防に出撃!

日が沈むと、トビウオの気配がパラパラとしてくる。それほど数は多くないが、時折飛ぶ音や捕食音も聞こえる。

僕は、ベベルスイマー200を沈めて、早巻きで広く立体的に探る作戦。

ゴンッ!

出た魚はタイワンカマス。

Sくんはポッパーで、立て続けに、良型のギンガメアジを3本。

3本とも5キロ前後。

落としギャフもほとんど一発掛かりで、かなり使い慣れてきた。20キロぐらいまでの魚なら、こういう高い堤防でも落としダモを入れるよりも、使いやすいと思う。

このあと、ルアーに引っかかってきたトビウオを泳がせてみたりするも、それでも食ってこないようなのでデカい魚はいないと見切って、明日の朝の磯に備えロッドをたたむことにした。


6/15(金)。

この日は東風が強く、風裏の西の岬に、4時から降りてみることにした。 

以前は、道が崩れてゆけなかったが、工事が入って行けるようになったとのこと。 

階段のところが崩れた道、写真手前から降りられる。

上げ止まりから、下げの潮が流れ出し、岬の先端に向けて左へ左へ川のように流れてゆく。 

トビウオの匂いもする。港から沖へ出てゆくのだろう。 

しかし、カスミアジのチェイスが一回あったきりで、いまいち魚っ気がない。 

岬の先端側で投げていたSくんも同じような感じ。 

一度、宿に戻り、昼間はゆったり過ごして、夕方にもう一回西の岬へ。 

しかし、風が南西に回ってしまい、大ウネリで前に出られない。

 ダツが飛んでくるぐらいで、諦めて上がることにした。 

夜の堤防も、向かい風で、トビウオは少なく期待薄。 

こうなると、やはり初日のフィーバーで、しっかり獲れなかったことが悔やまれる。 

最終日の朝は、風は北西に変わったので、東の岬に行ってみることにした。 

大ウネリかつ潮が高く、前には出られないが、高台から撃てないことはない。

リーフの際を撃つには、結構いい立ち位置。 

暗いうちから、ミノーの早巻きにコッ!と当たる。 

巻くスピードに変化をつけてみたり、ジャークを入れてみたり、ストップを入れてみたり、 

サラシの中をゆっくりくぐらせてみると乗った! 

でも小さいね。カスミアジ2キロぐらい。 

薄明るくなって、ポッパーに変えるも反応が取れないので、ミノーに戻してみると、

イソフエフキかな?2キロぐらい。美味しそうだが時間がないのでリリース。

 もう一本、同じぐらいのイソフエフキは抜き上げでポロリ。 

これで、上がりの6時半を迎え、2019年6月のトカラ遠征を終えた。 

あの夜の絶好のチャンス。次は狙って獲れるんじゃないかと思っている。

一番強いExploreプロト4に、SSアシスト40号×30メートルとかでも食わせられるんじゃないか(笑)

あっ、あと島の名前とか地名をあえて書きませんでしたが、過去記事から察してください^^


<タックルデータ>

ロッド    :Explore Shore-GT プロト5(ステンレスオーシャンガイド8点バージョン)

リール    :ソルティガ6500

メインライン :バリバス マックスパワー8号

スペーサー  :PE15号 1ヒロ

リーダー   :潮聲60号 4ヒロ半


堤防

ロッド    :Explore Shore-GT プロト4(ステンレスオーシャンガイド8点バージョン)

リール    :ソルティガ6500

メインライン :バリバス マックスパワー8号

リーダー   :潮聲60号 1ヒロ半