この9月は、台風がずっと南の海上に居座って、神津島・銭洲のキハダを狙いに行くチャンスを伺っているも、なかなか行けない。
次は、秋雨前線が居座りそう。
このままシーズンが終わっちゃうのかな??
しかたない。
タコでも行くか。
いいなあ。
横浜沖堤防。
のんびり昼前から乗って、17時まで。台風通過後の透き通った秋の海風が気持ちいい。
タコの反応は、かなり薄い。
潮の流れが速いせい?雨後だからか?秋のひと段落か?
ポツポツ拾って、やっと4ハイ。
大きくて500グラムというところ。夏に比べてサイズも上がっているというわけでもない。
とはいえ、ベイトロッドのタイトな操作の釣りが楽しい。
BigFishGoマルチピースブランクをベイトロッドとして組みたい方へ
ベイトロッドといえば、BigFishGoマルチピースブランク(3ピースと5ピース)をベイトロッドとして組みたいという声をよくもらう。
そこで今日は、ベイトロッドとして組む場合のパーツやガイドのセッティングをまとめておこうと思う。
ただ、これが完成形ではないということは強調しておきたいと思う。あくまで暫定のセッティング。
改善の余地は十分あると思うので、ロッドビルディングの際の参考にする”目安”として考えてもらえたらと思う。
まあ、試行錯誤の余地を残しておいたほうが楽しいでしょ笑
グリップ周りのセッティング(3ピース・5ピース共通)
まずはエンドから。
エンドキャップとエンドパーツと、EVAグリップはスピニングの場合と共通。これは3ピースのExplore1003 ブランクの場合も、5ピースのAIR965 ブランクの場合も同じ。
ただ、アルミの削り出しのエンドパーツは、レベルワインダー無しのベイトリールで糸捌きをして濡れた手で握ると、滑ることがあるという声も聞く。
もしかしたら、タコ糸+熱収縮チューブでカバーして滑りづらくするのもありかもしれない。(他にはローレット加工で滑りづらいエンドパーツも考案中)
そして、リールシートは内径20mmのT-DPS SD20。
あとは、ダブルナットが脱落しないように、この写真のロッドはスペーサーを入れてフロントグリップにしているけど、スレッド巻き+エポキシコーティングで「コブ」を作る、でもいい。
リールシート前方の「コブ」の参考写真(これはAIR965スピニングの写真だけど)
↓ ↓ ↓
あるいはフロントパーツを入れてもいい。個人的には「コブ」が軽くて好み。
3ピースのExplore1003ブランクのベイト仕様のガイドセッティング
こちら、3ピースのExplore1003ブランクを使って、ベイトロッドとして組んだガイドセッティングは、15点ガイドで組んだ。
トップガイドはT-MNST12-4.0、#1の残りの10点のガイドはチタンガイドのT-KWSG16、#2の先3点がステンレスオーシャンガイドのP-KWSG16、バットガイドがP-KWSG20。
ガイドの位置はリング間の距離でトップから6、7、7.5、10、10.5、11.5、12.5、12.5、12.5、12.5、13、13、18、23(cm)の間隔。
*このExplore1003のベイトロッドは、2022年9月26日開催の愛媛試投会にも持ってゆきます。
追記:CustomRodFactory 零虎さんによるExplore1003ベイトの仕様
先日の愛媛試投会の折に、CustomRodFactory零虎の高本さんが組んだロッド写真とガイドセッティングの詳細を記録してきたので、シェアしたいと思う。
レバードラグリールで使いたいというお客さんの依頼で組んだロッド。
ガイド位置は、ティップからガイドリング間の距離で、10.5、11.5、13、14、16、18、20、24、26、30の11ガイド。
ガイドは、
トップガイドが、P-MNST16
2番〜9番までのガイドが、P-MNST16を8点
10番ガイドが、P-MNST20
11番ガイドが、P-MNST25
という、太いラインシステムの抜けを想定した選定。
左が上記の僕が組んだ15点ガイドで、右が高本さんが組んだ11点ガイドのバットガイドの位置。バットガイドが近いほど安定感は増す。
一応、試投の動画も。
5ピースのAIR965ブランクのベイト仕様のガイドセッティング
また、こちらは5ピースのAIR965ブランクを使って、ユーザーさんが組んだロッド。
10点ガイド。ガイド径および位置は、確認して改めて記載予定。(おそらく左が全て10mmで、右が12mm)
ただ、かなり乱暴な言い方だが、ガイドセッティングはバットガイドの位置とリングサイズ、フットの高さを決めると、他を動かしてもよほどでない限りほとんど変わらない、というのが実際。神経質になる必要はないし、参考にしていろいろ試してみて欲しい。
いずれも、ベイトロッドの場合は「スパイン」の上にガイドを置く。(スピニングの場合はスパインの裏側にガイドを置く)
→ スパインとは?
今のところ、これが僕のところに集約している知見。
釣りと同じで、正解のない世界だし、今後もっと有用な知識が集まれば、上記の情報も更新してゆきたいと思う。
自分でロッドビルディングするに当たって、最低限必要な道具
ロッドビルディングに最低限あったほうがいいものも書き記しておきたいと思う。
まずは、ロッドラッピングを行なう「ロッドラッパー」という台。
ガイドを巻く作業は、フリーハンドの手巻きでも出来なくはないけど、このロッドラッパーがあるだけで、かなりクオリティと作業性が上がる。8056円で買えるが、同じような形を木工で作ってもいいと思う。
それから、ぐるぐる回しながら、液が垂れないようにエポキシを硬化させるフィニッシングモーター。
気温の高い夏季なら、硬化も早いし手回しでも出来なくはないけど、やはりこのフィニッシングモーターがあったほうが、クオリティは上がる。6980円。これもサーボモーターとステンレスバネ線で作れなくもない。
スレッドは、ジャストエースのスレッド、太いほうのCスレッドのほうが負荷の大きなガイドには適していると思う。
色も各色揃っているので、お好みで。
それからコーティングに使うエポキシは、僕の好みはシステムスリーのシルバーチップ硬化剤ファーストだけど、ジャストエースのエポキシコート JEC-40(1650円)や東邦産業のエポキシ・コートセット(1264円)でも問題ないし、ロッド1本分ならこれらで十分足りる。
あとは筆とかき混ぜ棒。筆は100円ショップの筆でいいし、かき混ぜ棒は竹串とかでいい。
ガイドの仮固定用のマスキングテープは細めの幅5mmが1本あればOK。これも100円ショップでも手に入る。
有機溶剤のアセトン(632円)もあったほうがいい。基本的には僕はエポキシは薄めないで使うけど、はみ出したエポキシを拭き取ったり、筆を洗ったり、何かと便利に使える。
他、グリップ周りを組み立てる際のエポキシ接着剤は、硬貨時間の遅いコニシボンド Eセット(659円)がおすすめ。
<費用参考>
・ロッドラッパー 8056円
・フィニッシングモーター 6980円
・Cスレッド 530円
・コーティング用エポキシ 1264円
・エポキシ接着剤 659円
・アセトン 632円
・筆 100円
・マスキングテープ幅5mm 100円
合計:18,321円
ベイトロッドを組んでくれるロッドビルダーさんのご紹介
あとは、人を頼るのもありだと思う。
これまでに何本も、BigFishGoのマルチピースブランクで、ベイトロッドを制作していただいている、オススメの愛媛のロッドビルダー、CustomRodFactory零虎さん。
工賃はロッド1本あたり、15,000円〜20,000円。(あれだけ丁寧にやっているんだから、もっと高くしてもいいのに〜)
CustomRodFactory零虎さんの詳細は、<コチラ>
*ロッドブランク購入時に、届け先をCustomRodFactory零虎さんに指定いただければ、連携いたします。
間違いなく、3ピースと5ピースのショアロッドでは、現状で最強のブランクの2本。
ガッチリと巨魚の泳ぎを受け止めてみて欲しいと思う。バットを曲げきった最後のところに残した高反発で、20キロオーバーの魚でも頭をこっちに向かせてくれるBigFishGoブランクの特性を試していただきたい。
BigFishGo
ビッグフィッシュゴー
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