ロッド開発の研究のために、3ピースのGTロッド、エアポータブルC85XXHSAmazonで購入してみた。

届いたらやはり当然のこと、早速、魚を掛けてみたくなる。

それで、この時期に、このヘビーロッドを思いっきり振れる場所として、思い当たるのが種子島(たねがしま)。

例年どおりなら、ブリがショアから狙えるはず。あとは、あわよくばGTも狙う、という感じ。

妻と子供たちも連れて種子島へ家族旅行。

朝マヅメと夕マヅメだけロッドを振る、家族旅と釣りを両立させるプランである。

さて、一日目は、朝の6時に家を出て、宿に着いたのが16時前。

宿から近い島の南端に行ってみることにした。

風は北北西、10メートル以上。島を回り込んだ風が西から吹き、ゴロタではいいサラシも広がっている。

16センチミノー、ポッパー、ダイペン、とエアポータブルC85XXHSで投げ比べ、曳き比べつつ、魚の反応を探ってゆく。

このロッド、かなり反発力が強く、100グラム以上のルアーでないとロッドをしっかり曲げられない印象。19センチのダイペンでも、まだまだ余裕を感じる硬さ。

やはり飛距離としては、10フィートロッドよりも10〜20パーセントぐらい劣るが、逆に短くて振りやすいので、マシンガンキャストを続けても疲れないのはいい。

それにしても、予想以上に寒い。

小雨まじりの強風が、どんどん体温を奪ってゆく。

寒さに震え、薄暗くなって諦めかけた頃、20センチのマグナムミノーも投げてみようと思って、フルキャスト。

ファーストリトリーブの曳き心地、ジャーク、トゥイッチ、などなど、いろいろ試してみる。ロッドはミノーの曳き抵抗に負けることもないし、結構ベストマッチのようである。ずっと投げ続けられるバランス。

そして、ゆっくりと水面下をフラフラフラフラフラと、泳がせていた時に、

シュパーッ!!

水面が割れて、魚体が飛び出した。

こんなデカいミノーに、まさかのヒット。

メアジを喰っている魚がいるなら、とは思ってはいたが、大当たり!

しかしながら、こっちはヘビーGTロッド。

全然余裕で、グリグリ巻いて寄せてこれる。

水面を滑るように寄ってくる魚はブリ。寄せて足元で見ると8キロぐらいはありそうだ。

さすがに10メートル近い堤防で抜き上げるのは避けて、堤防の根元まで誘導してゴロタにずり上げようと思ったところで、大ウネリが入り魚体に波の力が乗ってもみくちゃになってしまい堤防の角でラインブレイク。

ああ惜しいっ!

もう日も暮れてしまったので、この日は終了。悔しい想いを抱えつつ、家族の待つ宿に戻ることにした。

二日目の朝。

3時に目が覚めて、よし東へ行こう!、と思い立って東の港へ。

4時半にロッドを振り始めて、夜明けを待つが、6時を回ってもまだ月明かりしか見えない。

6時半。薄明るくなり初めの港に、地元の釣り人も一人、二人と増えてきた。

お会いした方にお話を聞くと、ブリは上がっているが、チャンスタイムは毎日一瞬で、10分ぐらいしか無いとのこと。

そうこうするうちに、港の内側向きで、ロッドが曲がり始める。

港内のキビナゴにボイルしているらしい。

立て続けに、2本のブリが上がっていた。

そのすぐ後に、僕の16センチミノーの高速巻きのストップアンドゴーにもヒットがあったが、フックアウト。

そして、ブリのボイルも沖へ遠ざかって行ってしまった。時合は本当に短いようである。

昼の間はゆったりとした時間を子供たちと一緒に過ごす。

砂浜を散歩したり、美味しいインギー地鶏を食べたり、これはこれで幸せな時間。

さて二日目夕方。南端へ。

聞いた話では、数日前にはGTも見かけた、とか。カツオも回っているらしい。

昨日のヒットルアー、マグナムミノー20センチを(同じルアーをサムズ中種子店で見つけた^^)、ひたすら投げ続ける。

地元の釣り人もやってきた。みなさんが投げるのは小さなジグとか、13センチのミノーとか。そんな中で僕1人、ガチンコタックルでマグナムミノーをデカい着水音で放り込み続ける^^

しかし、誰にも反応は無いまま、日も沈んでゆく。皆、帰ってゆく。

ほとんど視界も効かないぐらいに暗くなった19時頃、この時間に喰ってくるならスローリトリーブでしょ、と思って、ゆ〜〜っくりフラフラと何投か曳いてきたところで、

ンンンンッ!!

と重みがロッドに乗る。

ヨシキタッ!!

追い合わせを入れて寄せるが、やっぱりこのロッドだと、10キロ程度の魚はすんなり寄ってくる。

ブリだ。

昨日の教訓を活かして、今日は落としギャフの準備も万端。

一発でギャフも掛かった。この→落としギャフ、初めて使える機会を得たが、とても使いやすい。

おっしゃあ!!

ブリ。実測8.4キロ。ヒットルアーはストライクプロ・マグナムミノー20センチ

がっつりカンヌキにフッキング。

狙いがハマって、嬉しい一本。

横に写っているのが今回大活躍の落としギャフ。一番小さいサイズだが、コンパクトにまとまって、この→機動バッグに入れて腰にぶら下げて持ち歩けるのがいい。これで20キロぐらいまでの魚はなんとかなる(表記上の適用範囲は10キロまでだが)のではないかと思う。

製作者のホームページ(http://tokaraindreams.la.coocan.jp/)によると、ギャフのフック自体はフック一本で25kgの耐強度で、限界強度のネックはロープ径らしいので、太いロープに変えて使うのもいいかもしれない。

宿に持ち帰って、オーナーがすぐに捌いて、ハラスの部分を刺身にしていただいた。

釣りたてなのに脂がたっぷりで甘く、歯ごたえと合わさって、とてもうまい!!

子供たちも大よろこび^^

こうして、翌三日目の朝は1ヒットあったが、すぐにすっぽ抜けて終了。

まさに、一回の旅でイッピキのいい魚との出会いがあれば、それだけで大満足。

満足感に満たされた種子島の旅を終えた。

<タックルデータ>

ロッド   :ダイワ エアポータブルC85XXHS

リール   :ダイワ 16キャタリナ5000

メインライン:よつあみ パワーハンター4号

リーダー  :よつあみ DMVナイロンショックリーダー 130LB 3ヒロ

ルアー   :ストライクプロ・マグナムミノー20センチ

<宿泊先>

SANDALWOOD
〒891-3701
鹿児島県熊毛郡熊毛郡南種子町中之上525
hotel-sandalwood.com
0997-26-0015

★部屋に温泉が付いていて、しかも料理も絶品!部屋のセンスもとても良い。

ここなら子連れ旅でも、奥さんの満足度も高いと思う^^

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