先日、引っ越しの方位鑑定をしてもらった先生から、吉方位旅行のおすすめもいただいた。
一白水星の僕の今月の吉方位旅行は、8月4日に南西の方向とのこと。この日、この方角への旅行がめちゃいいらしい。
僕は、けっこうこういう話は好きで、波には乗れる時に乗ったほうがいいと思っている。きっとサーフィンと同じで、波がない時にいっくらがんばっても立てないけれど、いい波にタイミングがあえばパドリングしなくても簡単に立ててしまう。「運」も見えない波みたいなものなんじゃないか。
そこで、吉方位旅行もかねて、伊豆諸島の利島(としま)へ、1泊遠征に出掛けることにした。
東京・浜松町の竹芝桟橋を23時に出航して、利島に着いたのは翌朝の6時半。

早速、フェリー桟橋の先端でルアーを投げ始める。もうすっかり日は昇っているけれど、朝マヅメのチャンスは掴めるか。

満潮が7時半、下げに入ってすぐ、西から東へ流れていた潮が、逆向きに流れはじめた。150メートルぐらい沖では小さなナブラが立っているのも発見。シイラか?と思っていると、隣で投げていた方にヒット!しばらくのやり取りの後、上がってきたのは80センチぐらいのメスのシイラ。ヒットルアーはポッパー。
そして、沖の潮目に撃投ジグ65gを遠投して、着水直後ハンドル2巻きしたところで僕にもヒット!派手なジャンプを繰り返し、ドラグを鳴らして走る。
ミュートス・アキュラ100Hは、まだまだ余裕だな。
さすがにぶっこ抜きはしなかったけれど(出来たのか?)、自分でリーダーを掴んで抜き上げて上がってきたのは、95センチの頭が出っ張った雄のシイラ。

いいねー。かっこいい。いかにも夏というかんじである。しかも堤防から釣れるのは嬉しい、さすが離島である。
ほかには、足下で30センチ弱のショゴを追加して、暑くなったので、民宿で休むことにした。

少し涼しくなった頃、夕マヅメは西側の新しい桟橋、通称、西桟橋の先端から投げることにする。
この遠征の1日ちょっとの間、黒潮の流れの影響なのか、潮はずっと西から東に流れていた。逆向きに流れたのは下げ始めのほんの一時のみ。
そんな西からの潮の流れが、はじめに強く当たるのが西桟橋の先端で、堤防に当たった潮がヨレて、複雑な流れを作っている脇にショゴの大群、ムロアジ(青ムロ)の大群、そして堤防際には色とりどりの魚達が見える。
沖ではたまに小規模のナブラが出ているが、一方で潮目の中はウミガメも多い。トップから表層、中層、ジグで底からと探ってゆくが反応はない。ルアーサイズを小さくしてぶっ飛び君を沈めると、サバが次々に掛かってくる。40センチぐらい。

ジグを14グラムまで小さくしてライトタックルで、トゥイッチしながら巻き上げてくると堤防の角でショゴが群れで争うように喰ってくる。サイズは30センチ弱。

明るいうちはショゴの反応がよく、暗くなってくると同じ場所を通してもサバの反応に変わっていった。真っ暗になって1日目は終了。
お世話になったのは、「民宿しんき」さん。お母さんの優しい家庭料理に、こころが和む。
シイラのジャンプファイトに始まって、ショゴの大群、サバの大群、そしておいしいゴハン。いい夏の一日だったなー。
地元の方の話によると、今年は7月のはじめごろからシイラは釣れ始めて、はじめのころは130センチオーバーとかサイズも大きく、8月に入って数もサイズも落ち着いてきたらしい。ハガツオも7月のはじめから釣
れていて、最近はルアーの追いが悪いらしい。カンパチはこの季節は大きくても2キロぐらいまでらしい。だいたい島の人はムロアジの泳がせで狙っている。
新島とかは情報発信をされている方もいて最新情報を得やすいけれど、利島は非常にマイナーな島。だれも情報を発信していないから当たり外れのある青物だけに難しいところではある。
【第2日目】
2時半に目覚め、3時半にはフェリー桟橋の先端に立った。空が薄明るくなりはじめる。
激投ジグ65gピンクグローに光を当てて畜光させて、表層から中層、底まで探ってゆく。アタリはあるが乗らない。乗っても抜き上げでポロリを3回。引きの感じからしてサバだろう。
明るくなってきても、潮はほとんど動かない。時々潮目が堤防近くまで寄ってくるが、魚の反応は無し。

離島まで来ても、こういう、まったくダメな日もあるんだな。
小さなジグであればショゴは元気よく喰ってくる。30センチ弱。

ここから秋が深まってゆくと、どんどん大きくなってゆくのだろう。楽しみである。

バイバイ!利島。

キープした魚は、家へ持ち帰って、ショゴは塩焼きに、サバは塩焼きと竜田揚げに、シイラは味噌漬けにしてみた。ショゴとサバは油が乗っていなくて塩焼きよりは揚げ物向き。シイラは美味しかった!
家から浜松町までは往復400円、フェリーが往復13,000円、民宿8,000円だから、お土産を買っても25,000円で堤防からシイラが釣れる場所まで行ける。身近ないいプチ遠征ポイントである。

僕にとってはタイムズカーシェアリングでアクアラインを使って外房に行って沖磯に渡るよりも手軽で安上がり。

ひとりでも行けるのはいいが、次は仲間を募って三宅島の沖磯に上がってみたい、なんて思う。

参考情報:
東海汽船
大型客船(所要7時間半、帰りは6時間)
毎日23時竹橋発、翌6時30分利島着
11時50分利島発。17時40分竹橋着
高速船(所要2時間半)
毎日7時45分竹橋発、10時利島着
16時15分利島発。18時40分竹橋着

夏は、船内よりもデッキで寝るのがオススメ!Bデッキなら風もあまり当たらない。
これを持って行ったから、超快適。
→ THERMAREST リッジレスト

民宿しんき
電話:04992-0028
http://umedole.blog.fc2.com/
*到着日のお昼ゴハンが必要な場合は、事前に連絡したほうがいい。

タックル情報:
ロッド:ゼナック ミュートス・アキュラ100H
リール:シマノ4000番
ライン:PE2号、フロロカーボンリーダー50ポンド3ヒロ
ルアー:撃投ジグ65gぶっ飛び君、など

ロッド:メジャークラフト クロステージ4ピース CRK-964ML
リール:シマノ2500番

ライン:PE0.6号、フロロカーボンリーダー20ポンド1ヒロ半
ルアー:ジグ14gなど
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