いやあー

このミズダコ釣り、サイコーだわ!


釣れなかったけど笑



まだまだマダコがたくさんいる海だったから、ミズダコの接岸はまだ多くないのだろう。

ミズダコはマダコを餌にするので、ミズダコの群が接岸すると、マダコは姿を消すらしい。



なにが面白いって、あのアタリの瞬間の超絶ドキドキ。


リグをズル曳くやん。

それで、クッ!って止まるやん。

これは!?ってなるやん。

竿を煽っても動かんやん。

で、糸のタルミを取って、、、



と、普段のタコ釣りと同じ要領なんだけど、ドキドキは普段のタコ釣りの数倍。

ドキドキというより戦慄。

完全なる臨戦態勢。


だって、糸の先には、20キロオーバーのモンスターが乗っている可能性があるわけで。



ただ、これはすべて、脳内の話。

結果から言うと、そのアタリはマダコだったわけで、重くはないんだけど、

想像力だけで、アドレナリンがブワッ!て吹き出す。

そういう可能性がありえる、このシーズン、このシチュエーション。



この面白さ、わかる人すくないだろうな。

ミズダコ 釣りなんて、東北では、地元のじいちゃん達がやる釣り。

物干し竿みたいな極太剛竿を担いで、海底に沈んだ自転車を引き揚げるwみたいな覚悟の、この釣りの面白さは誰かにわかってもらおうなんて思ってもいないけど、分かるよ!って人のためだけに書いておく。


陸っぱり東北ミズダコ釣りの旅




ほとんど誰も、情報を発信しないし、

シーズンが始まったのか、始まっていないのかも分からない。

そもそも、そんなに人気の釣りではないし。

冬の日本海ゆえ、渡船も出るかどうかは前日にしか分からない。

その上、人数が2名以上でないと渡してもらえない、などなど、辿り着けるまでに超えなければならないハードルがたくさん。


まあ、行かないと分からないということが、僕にとっては何よりおもしろい。

ロッドを組み、タックルをいろいろ勘案して、新幹線で酒田に向かった。

ちなみに、宿はこの近辺で温泉がついた宿としては、ここしか見つからなかった海温泉遊楽里。

温泉に加え、海の幸、山の幸、サイコー

鳥海温泉遊楽里
〒999-8521 山形県飽海郡遊佐町吹浦西浜2−76
https://goo.gl/maps/kE65N72aQusdWkFh6


酒田離岸堤・北第二離岸堤防(新離岸堤)へ




2日前に船長に電話で伺ったところでは、3/9(木)なら、おそらく出船できるとのこと。


5時集合、5時半出船。空も白みはじめた。

4名は、北側の北第一離岸堤防(旧離岸堤)へ、

僕ともう1名は、南側の北第二離岸堤防(新離岸堤)に分かれて渡った。


事前に調べていた通り、堤防の上は、海苔だらけ。

場所によってはフカフカするほどの厚みがあり、スパイクは絶対必須。僕はスパイクが必要なことを現地に着いてから知ってピンフェルトのスパイクを急遽購入したが、ゴム底の靴でもし行っていたらと思うとゾッとする。

ゴム底の靴では滑って釣りにならないどころか、この外海側の堤防の形状。

60°ぐらいのスロープになっている。

滑ったら、そのまま捕まるところもないし、海苔面をそのまま滑り落ちて命はないと思ったほうがいい。

このスロープによって、波は這い上がりやすいし、常に濡れて海苔も成長しやすいのだろう。今まで見たことのないこの堤防形状は、波力発電と関係があるのだろうか。



内側向きは、垂直。

ちなみに、内側は垂直に底まで落ちて、底はおそらく砂にたまに石が混じる感じ。


一方で、外側は、積み石なのかケーソンなのかが入っていて、段々と駆け上がっている。

なるほど、外側は、7.9フィートのロッドでは釣りにならない。

同礁者さんは地元の方で、4メートルの竿を持ってこられていたが、その長さでやっとスロープの先のヘチを撃てる感じ。

10フィート(=3メートル)のロッドでも、たぶん釣りにならないだろうな。よっぽど曲がらない竿ならできなくはないかもだけど、ミズダコを掛けてもどうにもできなくないか。



そういうわけで、内側で始めてみることにした。


タックルについての考察




リグはこんな感じ。

この釣りではよく使われると聞くデビルクラッカーメガだけど、たぶんボートから垂直に落として見えダコを狙う使い方なんだろう。ヘチのズル曳きには向かない。フックが底を這って牡蠣殻とかを拾ってしまう。

そこで、フックの尻にフロートを輪ゴムでくくりつけて、デビルパラシュートと同じような立ち姿勢になるように調整した。

そして、シンプルにひとつで十分と判断した。


あとは、生ハムを、ワイヤーで巻きつけた。

僕の中では、この生ハム巻きまでが、ルアーの範疇という自分ルール。やっぱりルアーで釣りたいじゃん^^

オモリは、写真は80gのメタルジグだが、ホゴオモリの20号(=75g)も使った。


事前情報では、60号オモリが必要と聞いていたし、持ってきてはいたけど、試してみると20号でも水深15メートルぐらいの底は取れる。

これは、メインラインがPE8号で、フロロリーダー40号という、この釣りにしては細糸だからというのはあると思う。

ただ、堤防先端や角の複雑な流れの中では、20号では底は取れても底をズル曳くには足りないと思ったし、流れが速い外海側だとやはりもう少し重いほうがいいのだと思う。


ちなみにラインに関しては、ローカルじいちゃん達はPE15号とか20号を使うらしいけど、PEを直結で使っているみたいだから、その太さなんだと思う。

メインラインがPE8号にフロロリーダー40号は、ノットには自信があるし(GTアングラーですから^^)、そんなに簡単に切れるものではない。むしろ直線のひっぱり強度でローカルじいちゃん達のPE直結のノットに負ける気なんてしない。


ミズダコのジアイはあるのか?




この日の潮回りは満月直後で

03:32満潮 12cm
10:42干潮 -7cm
16:35満潮 12cm
22:28干潮 -3cm

チャンスタイムは10時過ぎからの上げ潮かと、見立てていた。

ただ、上げ潮がいいのはマダコでは感じているけど、日本海側の干満差が少なく、かつミズダコの習性となるとよくわからない。



8時過ぎ、堤防の中央付近で、ようやくアタリらしき感触。

戦慄が走る。

できるだけ堤防の直上でリフトできるように体制を構えて、フンガッ!!

軽い。

なんだ、マダコか。



続けて、同じぐらいのサイズをもう1パイ。

どちらも500グラム前後という感じ。



それから南の先端付近から、もう一回曳き直して、



そして11時に、もう1パイ。

最後のやつが、最大サイズで2キロないぐらいか。



ロッドは、BigFishGo AIR794(試作)で、2キロぐらいのサイズでも余裕の抜き上げ。まあGTロッドのブランクだから当然か。

このロッドは、巨ダコ釣りの相棒として、申し分のない存在だと思う。

リアグリップの長さも、タコ釣りではこれぐらいが脇挟みのポジションを取るのにも快適なバランスだと思う。

小型リール(レボ ビッグシューター)をつけた状態で、重心はこの位置。リグが重いから、もう少し先に重みを感じるけど、疲れないで振り続けられる。


ただ、棒のように強すぎて、2キロぐらいのサイズでも曲がらないから、小さいサイズ相手では面白みは欠けるかも。

前まで使っていたアブのホーネットスティンガープラスHSPC-744X-BBだったら、2キロサイズならバットからがっつり曲がってくれて面白かったなあ、と思ったりもする。


8時半から11時までに4連続で、その後は13時の回収まで反応なしで終了。干潮周りにアタリが集中したことになる。


酒田南堤防へ




翌日は、渡船希望者が集まらず、僕1人だけでは渡船できないということで、陸続きの南堤防へ行ってみることにした。

ところが明け方から、強めの雨。


最上川の河口側は、ドチャ濁り。

内側にも、濁りは入ってきていて、期待薄。

先端付近を数時間やってみるも、反応なしで終了。


次回に向けて




さて、今回の試行を踏まえて、次回をどう計画しようか?

ロッドは4メートルのものを用意するのは、悩ましいな。

リグは、デビルクラッカーメガの改造版があれば充分のように思う。

場所の選定も、もう2つの候補があるから、そっちにしてみようか。

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