試作の5ピースのショアGTロッドを持って、宮古島、そして多良間島に行ってきた。
スーツケース1つに、ロッドも装備も全部詰め込んで、身軽な南方遠征。
スカイマークが羽田から下地島まで、いつのまにか直行で飛ぶようになってたのね。
3時間のフライト、レンタカーを借りて、磯に立って4投で、ど~~ん!
実測22.0キロのロウニンアジ。
ガフガフガフ!
まじか!?
宮古島のショアGT、どこを狙えばいい??
宮古島は、今回が3回目。
初めて来たのが20年前のバックパッカー時代。サトウキビ狩りの住み込みバイトをしながら2ヵ月滞在した。その頃もパックロッドを持ってきたが1キロぐらいのカスミアジを釣って大喜びしたのを覚えている。たしか下地島と伊良部島の間の水道だった。
2回目は、6年ぐらい前の家族旅。やっぱりパックロッドを持ってきて(当時は3ピースのAR-C806MH)、大神島で3キロぐらいのロウニンアジをキャッチした。
で、今回。
たぶん、ロウニンアジ自体は、宮古諸島各島の周りのリーフエッジをぐるぐる回遊しているのだろう。
すべてがポイントとも言えるし、ただ、いいタイミングでリーフエッジにアプローチできるチャンスを得るのは、そう簡単ではない。
実際、「宮古島 ショアGT」と検索しても、ひとつも有力な手がかりは見つからない。誰も公開しないからかもしれないし、本当に事例が少ないからなのかもしれない。
そこで、今回、どう考えてキャッチに至ったのか?書き残しておこうと思う。
まず、この日7/14の潮は、大潮後の中潮で干潮が16時過ぎ。飛行機で着いてポイントに立つ頃に、ちょうどド干潮。
大漁時刻表では17時までがジアイと示されていた。
風は、東から5メートル。にしても宮古島本島の陰になって凪の海なので、風裏よりは少しでも波っ気が出る横風が当たる場所にあたりを付けた。
車を走らせつつ、海を観察して回る。
そして、あたりを付けていた場所の一つの近くで、海から上がってきたダイバーがいたので、声を掛けて海の様子を聴いてみた。外国人のダイバー。
聴くところによると、今日は潮が速く、ドロップオフにGTがたくさんいた、とのこと。
このあたりで投げてみよう!
リーフからドロップオフにアプローチ
ミノーから。
うっすら見える潮目を横切らせるように。それから岸と平行に、両側。
もう一度、沖の潮目。
と、カンッ!!
と、金属的な硬いバイト。乗らない。
ダツだろうな、とリトリーブを続けると、
ン!
ンンンーッ!
乗った。
そしてデカイ。
チィーーーーーッ!とドラグが出る。体も持ってかれる。
体制を持ち直して、スプールを掴んで再度フッキング。
強いけど、ロッドを立てて体重を乗せれば、なんとかならないことはない。
見たところ沖には障害物は無いが、足元は一段浅いところからドロップオフになっているし、左右にも根がある。モタモタしてはいられない。
沖で頭の向きをコントロールして、頭がこっちを向いた時にすかさずロッドを立ててバットの反発力をしっかり掛けると、ブワッと浮いて銀色の平べったいシルエットが見えた。(この反発力が、このロッドの最大の強みだと思う。3ピースシリーズの中では一番ハイパワーのExploreプロト4を開発ベースにして5ピース化した。)
デカイ!
もう一匹、同じぐらいのサイズの魚も並走している。
下に泳がせないように、頭が向いた方向にロッドを立てて溜めて反発力で浮かす。それを何度か繰り返して、最後はハンドギャフを優しくアゴに掛けてズリ上げた。
うおっしゃーー!!
開発したロッドで、キャッチ。
しかも、渡船を使わず、単独ランディング、全て自力でキャッチしたのは初。
ヒットルアーはマグナムミノー160。PE4号にスペーサーラインとしてPE8号を2ヒロ、リーダーは14号フロロカーボンを3ヒロという、小さめのルアーでも飛ばせるような、かなりライトなセッティング。よく獲れたもんだ(笑)。
このサイズになると、ひとりではブツ持ち写真は、無理。
写真撮影でまごついているうちに、殺してしまうのは本意ではないから、急いでリリース。元気に帰って行った。ヨカッタ!
その後、30分ぐらいの休憩を挟んで再開すると、同じぐらいのサイズの魚が足元までチェイス。さっきの並走していたやつかな?
でも、もう満足。
全身の筋肉がプルプルだし、ヒットしてくれても困る(笑)。日が沈むのを待たず撤収した。
シギラの温泉でゆっくりしよう。
こうして宮古島遠征1日目を終えた。
明日は、朝の便で多良間島へ。
続く。
タックルデータ
ロッド :BigFishGo 5ピース 9.6フィート(試作Ver.2)
リール :ツインパワー8000PG
メインライン :バリバス キャスティングマックスパワー 4号
スペーサー :PE8号 2ヒロ
リーダー :シーガー プレミアムマックス 14号 3ヒロ