GTをショアからルアーで釣るのは難しい
改めて痛感した今回の遠征。

去年の11月から南の離島に毎月通って9ヶ月になるが、
初めて訪れた離島でGTが回遊するポイントを見つけるのが難しい。
ライトタックルを振っている時に限って大型が掛かって一瞬でラインブレイク。
水温が下がると掛けることさえ難しい。
掛けたはいいがフックを伸ばされたり。
トビウオが全然入らなかったり。
難しいことだらけ。
失敗する度に作戦を練り直してバージョンアップをして、確かに前進しているのは感じるが、天候の影響で入りたいポイントにさえ入れなかったり。。
なんてストイックな挑戦なんだろう。
今回もまた負け戦だったわけで、悔しいのだが、実行結果と考察を残しておくことで、次につなげたいと思う。
【第一日目 黒島へ】
本当は、今シーズン最後の挑戦としてトカラ列島を目指していたが、台風9号・10号・11号の台風三兄弟の影響でフェリーとしまは欠航。少しでも台風の影響がない所を目指して八重山諸島に向かう事に。
羽田からスカイマークで那覇へ。那覇からはソラシドエアに乗り換えて石垣島へ。

スカイマークは破綻してから那覇>石垣便をやめてしまったんですね。価格でも勝負できず、サービスでも勝負できず。スカイマークは本当に大変ですね。そういう目で見るからなのか、なんとなく乗務員の対応も雑に見えたり、なんとなく悲壮感というか社員の忠誠心も高くないような。離着陸でさえ粗いような印象を受けてしまいます。羽田の離着陸枠だけが最後の望みなんでしょうか。
それはさておき、朝4時半に家を出て、16時には黒島に到着して、早速ルアーを投げ始める。
釣れたのは、クチナジの30センチぐらい。

ルアーはアダージョヘビー125。
きっとライトタックルでもっと小さなルアーを投げれば、フエダイ系の魚はもっと釣れるんだろうけれど、なにが掛かるかはわからないからライトタックルは使わない。ミュートス・アキュラ100HのPE4号タックルだったら30gぐらいから投げられるから、これ一本で通します。
日が沈んで真っ暗になった頃、、、
遠投したメタルジグをジャークしながら巻いてきたところで表層なのに根がかりしたみたいの巻けなくなる。
ん!?
すると1呼吸置いて、急に沖に向けてラインが走り始める。力強い引きで海に落ちそうになりながらも体勢を立て直して、耐えていると少しずつ浮いてくる。
これはいい魚じゃないか。ライトで海面を照らして見えてくる魚体に期待が高まる。
うっすら白くて扁平な影が少しずつ見えてくる。
そして、次に見えてきたのが大きなヒレ。
やってしまった。ウミガメだ。

黒島

ウチの1歳半の10キロの娘よりもデカいから、15キロぐらいはある。
ああ、本当にもうしわけない。。海にお帰りいただいた。
その後は、干潮の潮止まり前ぐらいまで、ポッパーを投げ、ゆっくりのポッピングを繰り返すも反応無し。少し仮眠を取って朝も広くポッピングを繰り返すも反応無し。
日が明けてからは、ローデッド140Sに喰ってくるぐらいの大きさの魚が掛かったが、すぐに根に変わってしまってバラシ。ちいさなクチナジをもう一匹追加して終了。
【第二日目 波照間島へ】
海は非常に穏やか。内海の黒島よりも波っ気のありそうな外海を目指して、日本最南端の島、波照間島に移動することに。
船が波照間島に近づくのにつれて、けっこうウネリが激しくなる。はるか西に新しく発生した台風12号の影響なんだろう。
案の定、波照間島に着いて自転車を借りて、茂木さんが昔のブログに書いている南東のポイントに向かってみるが、ひどいウネリ。


波照間島 最南端

最南端の一番先端は降りやすかったので、一応降りてみてルアーを投げてみるが、釣れる気がしない。というか命の危険を感じて、南側、東側は諦めることにした。
夕マヅメは西側の港に望みをかけてみるが、全然釣れる気がしない。まあ小さなルアーを投げればフエフキ類やメッキは釣れるのかもしれないけれど。
ああ、ビミョーな展開である。
【第三日目 波照間島】
民宿ヤドカリにお世話になって、おばあや、いろいろな人から情報を集める。
といっても、みんな釣り人ではないから、これといった情報も得られない。
唯一、西側の浜シタン群生地はいいかも、という話をおばあに聞いて、
グーグルマップで確認してみると、西に一番突き出たところが良さそうである。
この日は、朝は浜シタン群生地を攻めてみることにした。
東側に比べれば穏やかだといっても、ウネリは入ってきていて、波っ気がある。


浜シタン群生地(最満潮)

大潮の満潮でも水深は2~3メートルぐらいで、遠浅のインリーフが500メートルぐらいは続いている。
すると、目の前でトリヤマが立ち始めた。思いがけない展開に大興奮である。
急いでポッパーを投げること数投。ポッパーの後ろでモワッとなにかが出た!
続いてもう一投。
波の上を引いてくるポッパーがサーフィンみたいな状態になった時に、波の中から5匹か6匹のたぶんカスミアジがチェイスしてくるのが見えた。
一瞬、ロッドに重みが乗ったが、フックアウト。
潮が下げ始めて1時間ぐらいが経ったころだったと思う。
それっきり、反応はなくなってしまった。
トリヤマは、沖のリーフエッジのあたりにいる。魚がハネているのも見える。

さて、潮はどんどん下げてゆく。
干潮の14時を待って、トリヤマが立っていたリーフエッジまで行ってみることにした。


浜シタンの南側のインリーフ

干潮、潮位33センチまで下がったところで、リーフエッジの潮の高さは又下ぐらい。ウネリが来ると胸まで浸かるから、数投だけして、すぐに引き返してきた。

波照間島
浜シタンから南西のリーフエッジ


最干潮時の浜シタン

4月や5月のもっと潮が引く時期で、波が穏やかなら、リーフエッジも面白いだろうと思う。
東側も、もう一回見てみようってことで、一番西の空港の裏側、ヌービー崎に行ってみる。


ヌービー崎

やっぱり東側はまったくダメである。デカいウネリがきた時なんかは断崖を突き上げる波が20メートルぐらい吹き上がって磯際に近づく事さえできない。
ちなみに、今回は自転車を移動手段にしていたわけだが、島の西と東を往復するには1時間半以上かかるし、アップダウンもきつい。だいいち自転車はギコギコ潮風でペダルの動きが悪すぎる。次はレンタカー(もしくはレンタルバイク)だなと、思った。
夕方の満潮を狙って再度、浜シタン群生地に挑戦してみるが、1バイトのみ。なんの魚だったんだろう。やや細長い魚で50~60センチぐらい。ダツやバラクーダほどは細くなくて、ピックアップ寸前に磯際でバイトしてきた。
朝のような小魚の群れもいないし、真っ暗になってからは夜22時ぐらいまでポッパーを投げてみても反応はなし。
【第四日目 波照間島】
今日が最終日。朝マヅメが遠征のラストチャンス。
もう一回、浜シタン群生地に挑戦してみることにした。というか、東も南もダメだからここしか無くないか。
この日は、トリヤマはない。台風の影響で潮も濁っている。
7時半の満潮を過ぎて、下げはじめてから小魚が追われはじめる。小魚は5センチぐらいで小さい。追っている魚も50センチぐらいのサバっぽい見た目の魚。
ルアーサイズを落として、一回だけかけたがバラして、結局魚の正体も分からないまま、終了となった。
さて次はどうしようか??
磯からGTをやっている方へ。
なかなか平日に4日も5日も離島遠征に付き合ってくれる友達もおらず、単独釣行がほとんどですので、ぜひ同じような境遇の方がいらっしゃったら僕を誘ってください。かなり柔軟に予定を調整して、ご一緒いたします^^

釣果の実績はたいした事ないですが、釣り竿を担いで世界一周の旅をしていたこともあるので、いろいろ頼りにはなると思います。

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