初めての島で、洞察と、仮説と検証を繰り返して、解答にたどりつく。こういう開拓釣行が楽しい!

こういう旅をするために、生まれてきたんだ、って思う。

渡船で沖磯に渡る確率の高い釣りも面白いけど、離島の地磯をランガンするスタイルの自力感と開放感がたまらない。





南大東遠征3日目

朝イチは、3時に起きて、北の突端の護岸で、暗闇の中、ミノーを投げ散らかしてみることにした。

昨日の手掛かりの見つからない1日を経て、もう交通事故のようなヒットに期待するしかない気分。



明るみ始めた頃に、カンッ!!とワンバイト。乗らず。それっきり。



朝マヅメをどこで撃とうか?

東は立てないし。



4:03の干潮81センチから、9:39の満潮150センチまでの上げは、南西が潮の当て面になるのでは、と考えた。

歩きやすい。

西側から入ったほうが、南西の先端には楽に行ける。(なんだったんだ。昨日の苦労は)

でも、一切反応は無し。



ここで、磯から上がる際に、島のルアーアングラーさんに出会って立ち話ができた。

やっぱり、挨拶って大事だよね^^

いいヒントを聞けた!



お昼ゴハンを食べて休憩し、15時には、お聞きしたヒントを元に目星を付けたポイントへ。

なるほどー。

これまで潮の流れが少しでも当たるところを、と、先端近くの地形を重点的に攻めてきたけど、ワンドもありなんだね。

掘れているからか波が立ち上がりずらく、深いスリットが刻まれているところがあったりする。



開始1投目。

スリットの沖からスリットに差し掛かったところで、ルアーを追尾する影。

波頭で飛ばさないように丁寧にジャークすると、

出たっ!


重みが乗ったところでフッキング。

スリットにラインが触れないようにラインの角度に気をつけて、ここぞというタイミングで一気にバットに乗せて浮かす。


おおっ!ロウニンアジだ!!

このぐらいのサイズなら、一気に抜き上げ。

おお、いえー!!

美しい魚体。4キロぐらいかな。

ヒットルアーはラピード190。パイクフックで自作したツインフックが良い掛かり。

タイドプールの魚を観察したりしながら、少し時間を置く。

たぶん、こういうスリットに潜む居着きタイプは1投で勝負が決まるし、見切られたらお終いだから、十分に間を置いて、しばらく待つ。

そして、波のタイミングを見て丁寧にスリット直上を曳く。

また追尾。さっきと同じぐらいのサイズか。



と、思ったら、ヒュカッ!!

いきなり20キロクラスの大きな影が現れて、ためらいなく食った。

ルアーは水面下に消えた。

重みは?

ルアーだけがプカッと浮いて戻ってきた。

乗らなかったかー。



この2投が、今回の遠征の全て。


以降は、反応はないし、翌朝も同じポイントに入ってみたけど反応無し。


にしても、最高の2投。

息が止まりそうな、出現の瞬間のドキドキとあのバイト。


たぶん、アイツは、あのスリットで掛けていても獲れていたか自信は無い。



いやー、難しいけど、面白いな。

南大東島、ありがとうございました!!



追伸:

6ピースで12フィートぐらいのロッドとか、大東島の地形にアジャストしたロッドを作ってみたいな、と思った。

ただ、長くするメリットはルアーのピックアップがしやすくなることであって、長くしても激しいスリットの地形で巨大魚を獲れるかというと、そうとは思えないけど。


タックルデータ

ロッド    :BigFishGo AIR 965
リール    :ツインパワー14000PG
メインライン :バリバス SMP 6号
スペーサー  :PE15号 4ヒロ
リーダー   :船ハリス40号 5ヒロ