BigFishGoの新作5ピースロッド「CLIFF 965」の製品版ブランクが、メーカーから出来上がってきました!

BigFishGoオンランショップで、購入可能です。
https://bigfishgo.thebase.in/items/79168599


そこで今日は、このBigFishGo CLIFF 965のロッドビルディングにつきまして、仕様や寸法などのまとめを書き残しておきたいと思います。

なお、この仕様や寸法は、あくまで僕個人の考えでオススメとしているものであり、これでなければならないというものではありません。

試行錯誤こそがロッドビルディングの面白さでもあり、かつ難しさでもあり、一部分を変更するとそれが全体に影響して、見直しが必要な部分も出てくると思います。

逆に、「完全な正解がコレ!」と断言するつもりはないですが、この仕様の通りならば、卒なく使えるロッドに仕上がるかと思います。

どうぞ、参考にしてみてください。





BigFishGo CLIFF 965って、どんなロッド?

5ピース、9.6フィートで先行開発したBigFishGo AIR 965と、同じ長さ・仕舞で、抱き合わせて遠征に持ち運べるロッドとして設計しました。

AIR 965よりも、よく曲がりこみ、よくしなって粘る、そしてルアーの操作感のいい絞り込んだティップに仕上げています。いわゆるヘビークラスのショアジギングロッドと同じような使い心地になるような設計です。

ひとまわり弱いサブロッドかというとそうではなく、バットは直径19.8ミリの太さでAIR 965とほとんど変わらないので、曲げ込んでバットに負荷を載せれば遜色のないリフトパワーも備えています。

これはマルチピースゆえに、ピースごとに直径と肉厚とカーボン弾性率を、様々な組み合わせで作れる特権を活かしています。


名前クリフ(CLIFF=崖)の由来の通り、両手を開けないと降りられないような崖の先、そんな未知のフィールドにアタックする時に1本だけ持ってゆくとしたらこのロッド。

このロッド一本で、20ミリペンシルから、150グラムのジグ、しなやかさを活かしてライトラインでスモールルアーも飛ばせる汎用性。

バックパックに収まる仕舞64cmの5ピースで実現しています。

旅を快適に楽しみつつ、20キロクラスのヒラマサ、カンパチ、キハダ狙いに、また未知の海外遠征にぜひ使ってください!


<BigFishGo CLIFF 965 仕様>
全長    :9.6フィート
継数    :5ピース #1-#2と#2-#3は印籠注ぎ、#3-#4と#4-#5は並継
仕舞寸法  :640mm
総重量   :430g前後
先径    :2.6mm
元径    :19.8mm
ルアー重量 :〜150g
推奨ライン :〜PE8号
カーボン構成:15t、24t、24t、24t、24t
塗装    :無塗装アンサンドフィニッシュ
ターゲット :キハダマグロ、ヒラマサ、カンパチをはじめとした大型青物

<標準パーツ構成>
ガイド構成 :チタンガイド5点&ステンレスガイド3点(12,12,12,12,16,20,30,40)
リールシート:DPS-20(ダウンロック)、ダブルロックナット
グリップ長 :550mm(リールシートの中心からロッドエンドまで)





ジョイントの摺り合わせは完了しています。

BigFishGo AIR 965と同様に、1-#2と#2-#3は印籠継ぎ、#3-#4と#4-#5は並継ぎになっています。

それぞれの摺り合わせは済んだ状態になっているので、このままの状態で継いで使えます。フェルール(印籠)の調整などをする必要もありません。





ガイドセッティングは8点を基準に

ガイド構成は、スピニングの場合の標準として、

トップから
・T-MNST12-2.8
・T-KWSG12 ×3
・T-KWSG16
・P-KWSG20
・P-MNSG30
・P-MNSG40

の8点。

製品版では先端から5つはチタンガイド、バット側の3つは剛性の高いステンレスガイドを採用しています。

そして#1セクションの1番ガイド〜4番ガイドはシングルラッピングで軽快さを出し、#2セクションと#3セクションの5番ガイド〜8番ガイドはダブルラッピングで剛性を担保しています。


ガイド位置は、

トップガイドのリングの先から、それぞれのガイドまでの距離(ガイドリングの頭部分までの距離)で記すと、
150mm、345mm、550mm、770mm、1010mm、1280mm、1600mm、という間隔。

ガイド間距離で記すと、
150mm、195mm、205mm、220mm、240mm、270mm、320mm、ということになります。

ガイドを巻くスレッドは、太めのスレッドで、例えばジャストエースのダルスレッドC(Cタイプの方が太糸、Aタイプは細糸)などが使いやすいです。


ほか、フィニッシングモーターを使わなくても、カーボンロービングを使ってガイドを固定する方法もありますね。

カーボンロービング参考:
https://ajinglife.blogspot.com/2020/02/guide-wrapping.html





おすすめのエポキシ樹脂は?

これまでロッドを組んできて、一番使いやすいコーティング剤は、シルバーチップエポキシ・硬化剤:ファースト

冬でも、湿気の多い時でも安定した使い心地。

接着剤(エポキシ接着剤)は、硬化時間の長いコニシボンド Eセットが、使いやすいです。


他にも、質問などがありましたら、お聞きください。





ブランク、およびパーツ一覧


BigFishGo CLI 965ブランク
https://bigfishgo.thebase.in/items/56342367


ロッドビルディングキット(ガイドパーツ・トップφ12ミリ)
https://bigfishgo.thebase.in/items/79358833

*トップガイド(T-MNST12)のパイプ径は、下巻き無しで、なるべくの軽量化を図れるように、CLIFF965のブランク先径ぴったりのφ2.8mmを採用しています。
 トップガイドの下巻きをして組む場合は、別途パイプ径の大きなものがよろしいかと思います。


ロッドビルディングキット(グリップパーツ)
https://bigfishgo.thebase.in/items/57220646


ロッドビルディング用リアグリップパーツ
https://bigfishgo.thebase.in/items/59022069


以上の4点を購入いただければ、あとはスレッドとエポキシ樹脂のみで、ロッドビルディングが可能です。

ほか、タコ糸グリップや、装飾、その他ロッドビルディングに使えるグッズや道具は、これまでの<ロッドビルディングの記事>をご参考にされてください。