5ピースのショアGTロッド「BigFishGo AIR 965」の製品版ブランクが、メーカーから上がってきました^^

さあ、いよいよ!
というところですが、ガイドなどのパーツ類が少し遅れているようで(昨今の品不足の影響)、パーツ類が揃うスケジュールの見込みが立ち次第、受注開始をしたいと思います。
もう少々お待ちください。
今回は、取り急ぎ、ブランクの案内です。
ブランク販売を開始いたします。
取り急ぎ、この5ピースブランクの販売を開始したいと思います。
自分のロッドは自分でロッドは組みたいよ!
ベイトロッドとして組みたいよ!
待てない!早く組んで早く試したいよ!
という方は、どうぞお役立てください。
こちらで販売しています。
→ https://bigfishgo.thebase.in/items/56342367
この5ピースブランクの仕様やロッドビルディングの要点、寸法が合うパーツ類の情報も、以下にまとめてみました。
5ピースショアGTロッド「BigFishGo AIR 965」ブランク
全長 :9.6フィート
継数 :5ピース(#1-#2と#2-#3は印籠継ぎ、#3-#4と#4-#5は並継)
仕舞寸法 :640mm
ブランク重量:234g
先径 :3.3〜3.4mm
元径 :20.0mm
ルアー重量 :〜200g
推奨ライン :〜PE8号
カーボン構成:15t、24t、24t、30t、30t
塗装 :無塗装アンサンドフィニッシュ
ジョイントの摺り合わせは完了しています。

1-#2と#2-#3は印籠継ぎ、#3-#4と#4-#5は並継ぎになっていますが、それぞれの摺り合わせは済んだ状態になっているので、このままの状態で継いで使えます。フェルール(印籠)の調整などをする必要がありません。
5番バットピースは外径20ミリ

タコ糸などで嵩上げして径の調整すること無しに、内径20mmのEVAグリップ(例えば、東邦産業ストレートEVAグリップ0679)や、内径20mmのリールシート(DPS-20)を組めます。
今回は、バットの径を20ミリに収めることを1つの制約として設計しました。径調整の嵩上げをすると余計な重量が増えるし、接着剤を無駄に多く使うし、バラツキも出るし、工程も増えるから、省きたかったからです。
リールシートはDPS-22だと、少し小さめのリールだとガタつきが出たりするから、やはりDPS-20がぴったり通るバット径20ミリ(正確には19.9mm)。
現在の技術・材料を注ぎ込んで、バット径20ミリで5ピースにした場合の、最大パワーになる設計にしています。
ガイドセッティングは8点を基準に

ガイド構成は、スピニングの場合の標準として、トップから
T-MNST16-4.0 ×1
T-KWSG16 ×2
P-KWSG16 ×2
P-KWSG20 ×1
P-MNSG30 ×1
P-MNSG40 ×1
の8点。
製品版では先端から3つはチタンガイドを採用しているけれど、全部ステンレスガイドでもいいとも思います。
ガイド位置は、
トップガイドのリングの先から、それぞれのガイドまでの距離(ガイドリングの頭部分までの距離)で記すと、
150mm、345mm、550mm、770mm、1010mm、1280mm、1600mm、という間隔。
ガイド間距離で記すと、
150mm、195mm、205mm、220mm、240mm、270mm、320mm、ということになります。
ガイドセッティングは好みもあると思うので、あくまで参考に。多点ガイドにしてもいいし、ベイトロッドとしても組めます。
ガイドを巻くスレッドは、太めのスレッドで、例えばジャストエースのダルスレッドC(Cタイプの方が太糸、Aタイプは細糸)などが使いやすいです。
タコ糸グリップは?

今回の製品版ロッドでは、4番ピースのフロントグリップ(フォアグリップ)には、軽くて滑りにくいラバー+タコ糸グリップを採用しています。
熱収縮チューブは、無地のジャストエース SHRG25-800BK。
デコボコがバッテンになるように巻いているのは、このヒモ→ たくみ 下振用糸 極太。なるべく軽くしたいのでナイロンのヒモを選んでいます。

ヒモをバッテンになるように整えて巻いて、熱収縮チューブを被せて、熱湯をかけて収縮させます。
おすすめのエポキシ樹脂は?
これまでロッドを組んできて、一番使いやすいコーティング剤は、シルバーチップエポキシ・硬化剤:ファースト。
冬でも、湿気の多い時でも安定した使い心地。
接着剤(エポキシ接着剤)は、硬化時間の長いコニシボンド Eセットが、使いやすいです。
他にも、質問などがありましたら、お聞きください。
追記:
ロッドビルディングにあたって、「ブランクの各部の寸法を知りたい」という要望をいただきました。
以下に、記しておきたいと思います。
#1のティップ側がφ3.6mm、バット側がφ9.0mm。
トップガイドはパイプ径が4.0mmのものだと、スレッドを巻いた状態でぴったりになります。
#2のティップ側のインロー部分がφ6.7mm、ティップ側のブランク部分がφ8.7mm、バット側がφ12.2mm。
#3のティップ側のインロー部分がφ9.9mm、ティップ側のブランク部分がφ12.4mm、バット側がφ13.8mm。
#4のティップ側がφ15.5mm、バット側がφ17.5mm。
#5は、ティップ側からバット側まで、グリップ付近も含めて正確にはφ19.9mmです。
長さは、#5はエンドキャップの分だけ短くL632。#4はL635mm、#2と#3がL638mm、#1はトップガイドをつけると長くなる分だけ短くL626mmです。
こうやって、なるべく丁寧に手の内を明かしているのは、正直、ロッドビルディングの数をこなしたくないから(笑)。
設計は好きだし、ものを作ることは好きなんだけど、同じものを数十本も作るのは正直しんどい。特にエポキシと有機溶媒を使う工程(いつか必ず、エポキシのいらないロッドを作ってやる!!)。
しかも利益は雀の涙www
普通、この手のカスタムロッドの世界って、一本10万円超えの世界。
これまでにロッドビルダーに組み立てを依頼できないか手当たり次第あたってみたけど、50本とかで発注しても売値6万円ぐらいだと、完全に赤字になる。
悩ましい〜。
利益を追いかける大手が参入しないわけだ(笑)。
というわけで、ブランク自体は超自信作なので、是非ご自分でロッドビルドしてください!!

5ピースショアGTロッド「BigFishGo AIR 965」ブランクは、こちらからどうぞ!!
→ https://bigfishgo.thebase.in/items/56342367