今回の旅は、ニューヨーク在住の友人・Kさんと、Kさんファミリーと一緒に粟島へ。


いつものルートで、東京駅から新幹線で新潟へ、そしていなほ号に乗り換えて村上へ、そしてタクシーで岩船港、粟島汽船で粟島へ。始発で家を出発して昼過ぎには磯の上。


ところが、3日間ロッドを振り続けたが、とーーーーってもシブい状況。

僕は完全丸ボウズ。


とはいえ、今後のためにも、状況や考察したことなど、書き残しておこうと思う。





【2023/08/21】1日目 オオボラへ


例年の感じだと、お盆を過ぎると秋の気配がしはじめる粟島。

ところが今年は、まったく秋の気配なんてない。

暑い都内を離れて、涼しい粟島で、なんて思い描いていたのだが、まったくアテが外れた。

昼の最高気温は36度だし、水温は29度。

しかも梅雨明けしてから1ヶ月半ぐらい、一度も雨が降ってないという。


少しは日差しが弱まる15時を待って出船。


港からほど近いオオボラ島へ。

なんの魚の気配もないし、ジグを沈めてもキジハタも反応しない。

18時過ぎまでやって、撤収。





【2023/08/22】2日目 ナベイワへ


4時半出船。

朝方は南東の風だし、北の様子を見てみましょうか、ということでナベイワまで船を走らせてもらった。


ここ好きなんだよな。

が、追い風に乗せて大遠投で潮目を撃つも、やっぱり反応なし。

潮は北に向けていい流れが効いているし、時折、沖合でルアーに驚いたマイクロベイトが散ったりはするけど、捕食者がいそうな感じではない。

そして山の端から太陽が顔を出しはじめると、灼熱の世界に変わる。

10時前まで粘ったが、撤収。


この日は、ひと休みしてから1人で夕暮れの地磯へ。

西日がキツイ!

そして沿岸に近いほど水温は上がって、確率はより低そうに見える。


ちなみに、港内には大量のアジが、船影で涼んでいる。

例年は夏前にアジは構内に入ってきて、8月には一度抜け、秋にまた戻ってくるそうだが、今年はずっと船影から抜けないらしい。

ここ数年はトビウオもまったく獲れていないと言うし、逆に今年はアオリイカの新子がもう10センチを超えているそうだ。





【2023/08/23】3日目 エンカイグリ、タカシマへ


前日の刺し網には、南方面でイナダが入ったと言う。

かなり沖合のポイントの刺し網だったとのことだが、なるべく沖に隣接したポイントということで、エンカイグリに乗せてもらった。

ここの地形は素晴らしい。北に向けての流れが効き、魚がいるならば、ここで出るやろ!っていう潮のアテ面に、いい根が沈む。


が、なにも反応を取れない。

9時過ぎぐらいに、突然ナブラが湧いて、5センチないぐらいのベイト(イワシか?サヨリか?)が飛び始め、水面をポコポコやり始めたが、ワカシなのかな?すかさずジグを通すもヒットは無し。

暑い!撤収。


夕方にもう一度、船を出してもらい、向かったのはタカシマ。
一番ディープエリアに隣接し、だいたいシーズンはこの瀬から始まるという。

ここでも夕暮れ前に、沖合でナブラは発生したが、ルアーには反応無し。


完全に、シーズンを早まった感じか。

あと2週間待っておけばよかったか。たぶん9/2前後に接近する台風で、雨が降り島の養分が海に注ぎ、そして海がかき混ぜられれば、シーズンが始まるんじゃないか。


Kさんには、せっかくニューヨークから粟島までヒラマサを釣りに来たわけで、釣らせてあげたかったなー

日本では有名なWEBメディアの立ち上げに関わった方(詳しくはhttp://tokyo-edit.net/archives/31069454.html)で、現在は会社経営は卒業して、アメリカの音楽大学留学を経て、ニューヨークで音楽の仕事をしている方。

釣りや魚のことだけでなく、世界や社会の見方を、ああでもないこうでもないと議論できたのが、めちゃ楽しかった。4日間ずっと話し続けていたと思う笑

釣れなくても楽しい旅というのは、こういう旅なんだなあ。やっぱり旅はいいね。大いに刺激を受けた。

あとは新しいマルチピースロッドのアイデアも得たぜ^^



以上、真夏の粟島では、ヒラマサは難しいというお話でした^^





タックルデータ


<タックル1>
ロッド    :BigFishGo CLIFF 965(試作3)
リール    :15ツインパワーSW 8000PG
メインライン :バリバス SMP 4号
スペーサー  :バリバス SMP 8号 6ヒロ
リーダー   :エックスブレイド FCアブソーバー 90lb 4ヒロ

<タックル2>
ロッド    :BigFishGo CLIFF 965(試作1)
リール    :21ツインパワーSW 14000PG
メインライン :バリバス SMP 6号
スペーサー  :パワーハンター12号 6ヒロ
リーダー   :船ハリス40号 4ヒロ





BigFishGo CLIFF 965の発売について

9月はじめ頃(→ 先走って、9月はじめと書いてしまいましたが、ブランク製造元に確認したところ、10/10納入とのことです。申し訳ありませんが、どうか、よろしくお願いいたします)には、BigFishGo CLIFF 965のブランクが出来上がります。(今回の試作3に相当)

大口径ポッパーや、200g前後まで背負えるBigFishGo AIR 965が、ショアGTロッドであるのに対して、BigFishGo CLIFF 965は、言ったら普通に使いやすいH〜XHぐらいのパワークラスのショアジギングロッドというようなテイスト。

ヒラマサ狙いにはちょうど使いやすいし、AIR965と同じ仕舞寸(64cm)なので抱き合わせでメインロッドとサブロッドという感じで持ち歩ける。


BigFishGo AIR 965のブランクも、同じタイミングで入荷します。


なお、当面は、ブランクのみの販売になりそうです。(本業のほうで、現在大きいプロジェクトに取り組んでいるので、ロッドビルディングまでは手が回りませんー。スミマセン)


でも、愛媛のロッドビルダー、CRF零虎の高本さんとは話ができているので、当方でブランク(やパーツ)を購入して送り先は高本さんにするのでも、あるいは高本さんに全部依頼するのも、どちらも対応可能です。

もうバックオーダーが溜まり始めているそうなので、お急ぎの方は早めに連絡しておいて制作枠を確保するのもいいかもしれません。

CustomRodFactory 零虎(新ホームページ)
https://crfzetto.com/

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