今年は、長い一年だったように思う。
遠征が多かったからかも知れない。
遠征が待ち遠しい時って、子供の頃に遠足が待ち遠しかったのと同じように、時間の進みが遅く感じる。
ましてや、今年はロッド開発を始めたものだから、試したくて試したくてウズウズする時間が長かった。
37歳にもなって、こんな気持ちでいられるのは、我ながら滑稽にも思えるし、このことを充実というのかも知れない、と思ったりする。
そんなわけで、開発を始めた3ピースのショアGTロッドの進捗と合わせて、今年一年の振り返りをしてみたいと思う。
1月
幸運な出会いがあって、ブランクを作ってくれるところが見つかったのが、1年前のこと。
ここから、長年の夢が、急に具体化しはじめた。
2月
屋久島へ、家族旅行も兼ねて、ショアブリ狙い。
8.4キロのブリをキャッチ!
この時は、ロッド開発の研究のために購入した、市販品では一番長い3ピースのGTロッド(エアポータブルC85XXHS)で。
釣行記はこちら→ 【種子島遠征】3ピースロッド、エアポータブルC85XXHSの使い心地・寒ブリゲット!
3月
ロッド開発の一環で、冒険用品の店の水口さんから、Jet Setter GT80S “Sforzando” のテストロッドをお預かりした。
4ピースで8フィートのGTロッド。
4月
五島へ、家族旅行も兼ねて、ショアマサ狙い。
朝にだけの地磯の降りる家族旅行の合間の釣行で、ヒラマサの6キロキャッチ。
美味い魚を、シェフの最高の料理で、家族と。
家族で釣り旅サイコー!
釣行記はこちら→ 【五島遠征】中通島の地磯でヒラマサをキャッチ!
そして、プロト1のブランク到着。さあ、いよいよ制作開始。
5月
改良版のプロト2ブランク、プロト3ブランクを更にオーダーし、試行錯誤。
6月
プロト2ロッドとプロト4ロッドを、組んでトカラへ。
プロト4は、プロト1のバットをエンドから12センチ少し切り詰めた改良版。
そこそこサイズのカスミアジしかキャッチできなかったが。
でかい魚は2発出たが、2発とも負け。勝負さえさせてもらえなかった。
釣行記はこちら→ 【トカラ遠征】試作3ピースロッドの使い心地
すぐに、もう一回、トカラへ。
バラフエ11キロ
ロッドは、プロト2ロッド。なかなかいい手応え。
釣行記はこちら→ 【小宝島】トカラへ弾丸トリップ
テストロッドの注文制作を開始したのも6月。
国産ブランクで、ブランクには間違いのない自信があったからこその判断。
一晩ですぐに受注枠が埋まってしまい、急いで締め切ったっけ。
魚の反応もともかく、世の中からの反応にもビックリ(笑)。
7月
屋久島へテスト釣行。
またもや、そこそこサイズのカスミアジだけ。
ただ、ずっと投げ続けられるウェイトバランスが見えてきたり、進歩を感じながらのテスト釣行。
釣行記はこちら→ 3ピースのショアGTロッド、Exploreを持って屋久島へ
さらに、もう一回、トカラへ。
ブレイクとフックアウトの連続、釣果はなにも無し。難しい〜
8月
家族でパプアニューギニアへ。ロウニンアジ4.8キロをキャッチ!
荷物の多い家族旅行で、しかも現地のローカル飛行機を乗り継ぎ。しかも開拓釣行。まさに3ピースロッドの出番。
無人島に渡してもらって、いい魚を掛けたが、ブレイク〜
釣行記はこちら→ 【パプア・ニューギニア】無人島へ渡船。デカイのキタ!!
初回の受注分のテストロッドも完成。オールブラックかっこいい!
9月
粟島へ。
ヒラマサ、5.3キロ。ロッドは、プロト2のバット部分を高弾性カーボンコンポジットに改良した、プロト5。
青物のレギュラーサイズには、こんなに強いロッドはいらないかもだけど、記録魚狙いには心強い強さだと思う。シャキッとバランスはいいので投げ続けるストレスはあまり感じないはず。
釣行記はこちら→ 試作ロッドを持って粟島へGO!
10月
銭洲へ。
ワフー、11.5キロ。ロッドはExploreプロト2
釣行記はこちら→ 銭洲オオダルマのオキザワラ祭り
小笠原へも。
そこそこの魚ばかりだけど、40キロぐらいのサメとのファイトもあったり。
釣行記はこちら→ 母島釣行3日目・乾崎でデカいGTが出た!
11月
三宅島へ。
カンパチ、5キロ。ロッドはプロト5。
ジグの釣りでも使える、ショアジギングロッドとしても、ある程度の汎用性は感じられた。
釣行記はこちら→ 三宅島のショアジギング、カンパチ5kgゲット!
12月
奄美へ。
なんだか今年は、一年を通じてカスミアジを釣ってたことになる(笑)。
カスミアジ4.1キロ、ロッドはプロト5。
釣行記はこちら→ 奄美2日目。良型カスミアジ2本
今年は最後の最後までがんばったが、GTはキャッチできず。(パプア・ニューギニアのロウニンアジはGTというにはちょっと小さいかな。)
ああ、愛おしい魚、ロウニンアジ。
釣って傷めつけておきながら矛盾するかもしれないが、やっぱり愛おしい魚。
あのド派手な水面爆発、好奇心と闘争心溢れる性格、命の危険さえ感じる磯の上のファイトの末に、、、
この写真が、今年の魚ならよかったが。。。(2年前の魚です)
感動を分かち合いたいたくて、このブログ、そしてロッドをお届けしたいと思っています。
テストロッドの受注開始について
年明けの1月なかば頃には次の受注を開始、そして2〜3ヵ月後の4月には届けられるように計画しています。
おそらく20本ぐらいしか受けられないと思っています。
ブランクは今回はプロト5ブランクのみ、ステンレスオーシャンガイド8点のバージョンと、チタンガイド15点のバージョンの2パターン。
価格は、ステンレスオーシャンガイド8点が55,000円(税別)、チタンガイド15点が77,000円(税別)の予定です。ブランクだけの提供も予定しています。(詳細は、また改めて提示いたします)
ブランクに関しては、ウルトラヘビーでも振り続けられる10フィートロッド、ということを考えたら、現時点では、この設計一択。
感覚的には、手持ちの市販ロッドではミュートスアキュラ100HHよりも、もう少し強いバットパワーという感じ。
もし、これでまだパワー不足を感じる方がいたら教えてほしいと思っています。材料もまだまだ進歩するだろうし、ブランクの設計を模索する余地はあるかもしれないです。
現時点で、じつは予約で20本の枠はすでに埋まっていますが、キャンセルもあり得ると思いますので、優先案内をご希望の方は、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
これまでいただいているご予約の優先順に、ご案内させていただきます。
ikkei.hirose@gmail.com(廣瀬一京 宛)
メール件名:
Explore予約希望
本文:
お名前と、ステンレスオーシャンガイド8点のバージョンか、チタンガイド15点のバージョンか、
をお知らせください。
以下、ロッドのスペックを記載します。
<Explore Shore-GT Proto5 ステンレスオーシャンガイド8点のバージョン>
全長:10フィート
継数:3ピース 逆並継(先)、並継(元)
仕舞寸法:1085mm
総重量:477g前後
先径:3.3〜3.4mm
元径:20.8mm
ルアー重量:〜200g
推奨ライン:〜PE8号
カーボン構成:15t、24t、40t×24tコンポジット
塗装:無塗装アンサンドフィニッシュ
ガイド構成:ステンレスオーシャンガイド8点(16,16,16,16,16,20,30,40)
リールシート:DPS-20、ダブルロックナット
グリップ長:550mm(リールシートの中心からロッドエンドまで)
<Explore Shore-GT Proto5 チタンガイド15点のバージョン>
全長:10フィート
継数:3ピース 逆並継(先)、並継(元)
仕舞寸法:1085mm
総重量:466g前後
先径:3.3〜3.4mm
元径:20.8mm
ルアー重量:〜200g
推奨ライン:〜PE8号
カーボン構成:15t、24t、40t×24tコンポジット
塗装:無塗装アンサンドフィニッシュ
ガイド構成:チタンガイド15点(12,12,12,12,12,12,12,12,12,12,12,12,12,16,25)
リールシート:DPS-20、ダブルロックナット
グリップ長:550mm(リールシートの中心からロッドエンドまで)