この粟島っていう島が好きなんだよな。
なにしろ魚影が豊かで、島の方々は刺し網・定置網をして暮らしている。
なんでも、ちょっと聞いた歴史話では、粟島の松浦姓は、北九州の水軍あるいは海賊でもあったという松浦(まつら)一族と関係があるのだとか。
ちなみに民宿・市左衛門さんの姓は松浦(まつうら)。
えっ?てことは平安時代から続いてるの??
そんな話を聞くと、もう気分は中世の海賊船であるw
栄船長の船で、1000年経っても手付かずの自然のままの磯の上に上げてもらう。
2023/10/25 オオボラへ
朝イチは、南のタカシマへ行ってみようかなんて出船したが、別船の方々のライトと人影が見えたので、折り返してオオボラに上げてもらうことにした。
ここは立派なタイドプールがあって、魚のキープに困らないのもいい。
たぶん、名前の由来もこのドーナツ状の瀬の形状から、大洞(おおぼら)なんじゃないだろうか。
薄暗いうちは反応がなく、日が顔を出した頃に、トップでワンバイト。
今日は、南から緑色の濁りが入ってきていて、なんだか雰囲気が良くなく見える。
ただ、南向きのアテ潮の面には、ベイトが溜まっている。
昨日のヒラマサの胃袋に入っていたのは10センチぐらいのアジだったから、あのベイトもアジだろうか。
8時を過ぎて、ジグを沖の潮目に沈めて、積極的に底付近を誘う。
この辺りは、ほとんどが平らな砂地で、根掛かりは恐れなくていい。
と、ん??
根掛かり?
竿先で弾いて外れたかと思った瞬間、ゴチンッ!
生命感。
おおーっ!たまらん。
食ってたのか、根掛かりから外れた瞬間のアクションで食ったのかは分からない。
フルキャストの先のボトムだから、力の限り巻く。
しっかり寄ってくるからそんなに大きくはないが、ゆっくり左に旋回してゆく。
よくないな。まだ浮いてないし、手前のハエ根に干渉しそう。
立ち位置を変えようと岩から岩にジャンプしたところで、急に魚が横ダッシュ。
これがあるから、ほんと厄介。
ヒラマサの足元の急な方向転換のスピードとパワー、やばいよね。
見事にすっ転んで、ラインブレイク。
やってしまったー。。
ヒットルアーは、撃投ジグレベル80g
その後は、南向きのアテ潮面でトップに出たが、これも乗せられず、
沖の雷雲が寄ってきて、どしゃ降りに。
船長が「移動する?」と来てくれてたので、エビスに瀬替わりさせてもらうことにした。
エビスでヒラマサ2本キャッチ
初めての、エビス
タテシマとホトケザキの間のワンドの中に突き出た場所で、それほど潮が当てるようには見えないけど、ベイトは溜まりそうな地形。
高い岩の頂上に登って、地形観察。
なるほどー。
低い位置からは水面のギラツキで分かりづらかったが、南側には隣の小岩の沖にハエ根と、少し離れて沈み根が見える。
北側にも沖にポツンと沈み根が見える。
北側の根の横でラピード190に、じゃれついて出た。
サイズは大きくない。
フックに絡んではくれたけど、試作ロッド(AIR965の更なる強化ブランク →詳細記事)のほうだったので、ぜんぜん曲がりこまない。足元での鋭いダッシュでフックアウト。
次は南側のハエ根の先。
12時を回って、雨も完全に上がり、日差しも強くなってきた。
ワンドの中である上に、穏やかすぎて、こんなところで出るのか?という感じだけど、ヒラマサって真昼間でもずっと投げ続けて突然出たりする。
こんな時は、コレ!
イカチューン^^
昨日ぶら下げてたナスオモリは、魚を釣った衝撃で抜けて、どっかに行ってしまったからw、デカい太軸フックをフロントにセットして、同じく水平サスペンドに調整した。
水面下一枚下で、たまにルアーの背が波紋を作るぐらいに曳けるから、突然の捕食スイッチが入った魚にしっかり食わせる想定。
執拗に、沈み根の上を撃ちつづける。
8割ぐらいの力で呼吸をするように繰り返し、投げて曳き、投げて曳く
で、静かに食った!
やっぱり3キロないぐらいだけど、このサイズでもスピード感のある走りはハラハラ面白い。食べていちばん美味しいサイズだし^^
リアフック丸呑みの掛かり方は、やっぱりイカを吸い込むような食い方なんじゃないだろうか。
次は14時前。
北側の沈み根の周りに、ぶっ飛び君95Sを沈めて底を取って、トゥイッチ
チャカチャカチャカチャカ
ドンッ!!
コレキモチイイーー!
浮かせた魚には、3匹ぐらい同じサイズがワラワラ追尾してるのが見える。
ここからは夕暮れまで、サイズアップを狙って、ルアーサイズを上げて打ち続けるも、ポッパーの泡にモワンとワンバイトあったのみで終了。
丸2日間、夜明けから日暮れまで投げ続けて、キャッチは5本。
サイズは大きくはないけど、楽しい時間だったなー。
今年中に、もう1回来れたらと思うけど、天候次第か。
もう粟島は、間もなく冬に入る。
タックルデータ
<タックル1>
ロッド :BigFishGo CLIFF 965
リール :15ツインパワーSW 8000PG
メインライン :バリバス SMP 4号
スペーサー :バリバス SMP 8号 6ヒロ
リーダー :エックスブレイド FCアブソーバー 90lb 4ヒロ
<タックル2>
ロッド :試作5ピースロッド
リール :21ツインパワーSW 14000PG
メインライン :バリバス SMP 6号
スペーサー :パワーハンター12号 6ヒロ
リーダー :船ハリス40号 4ヒロ
超絶おいしかったヒラマサ料理のレシピ メモ
今回釣ったヒラマサは、2本だけ、ソフトクーラー(折りたたんだらスーツケースに入ってしまうコチラ)に入れてお持ち帰り。
民宿のおかみさんに、ヒラマサの味噌みりん漬けのレシピを聞いたので、メモとして残しておこうと思う。
といっても、カンタン。
ウロコを取って、開いて、骨をすき取って、皮付きの切り身にしたヒラマサを、
白みそにみりんを混ぜて、ドロドロぐらいになったら砂糖を少し加えて、その中に漬け込んで冷蔵庫保存。
焼くときは、アルミホイルに油を延ばしたところに(極薄の油膜が張る程度で十分)、味噌がベタッと付いたまま並べて中火で12分。
3日目ぐらいから、超絶うまい。
1週間ぐらい漬け込んだら冷凍庫保存に、と聞いていたけど、その頃にはもう残っていなかったぐらい、あっという間に食べ切ってしまった。
この秋のヒラマサは脂の乗りも最高。
今回は、鬼絞め(おにじめ)も完璧。
2Lペットボトルの氷を民宿の冷凍庫で作って持ってゆき、釣ってすぐはストリンガーに活かしておいて、磯の上で現地の海水で氷水を作って、エラを切って鬼絞め。
鬼絞めとは?
こちら。
また釣ってきたい^^