ついに、ドラグMAX20kgを掛けられる5ピースロッドのブランクが出来上がった。

長年の理想が実現しそう。

ここまで4年かかった。

3ピースロッドの開発時代から数えると6年半以上になる。

本当にブランメーカーさんには感謝に堪えない。一度はこれ以上は無理と思われ、それでも粘り強く別の方法を模索すること付き合っていただいた。

強さだけなら、少し前に同等の強さは出せていたが(こちら)、そのブランクにはグラスを入れていたし、継ぎやテーパーデザイン的にも、やや重さ・ダルさがあって、これで製品化するには納得いってはいなかった。

それが今回、CLIFF965の設計の考え方からバージョンアップして、シャキッと筋肉質な「まさにこれ!!」というブランクが仕上がった。



いなや2日で、寝る間も惜しんで、あっという間に組んだ。

ガイドセッティングや、細部にも見直しを加えた。

まず、7ガイドが最適解ではないか、ということ。(上記のベンドチェックの写真でも7ガイド)

ガイドセッティングについては、ずっと考えていて、試してみたかったのが7点のガイド。

市場では9フィート台中盤の長さに対しては8ガイドのロッドのほうが多いが、そういえばドラッガー ブレイクスルー93XH-3なども7ガイド。



それからロッドエンドの仕様も変更した。

エンドを1インチカットして、こんなふうにまとめた。


CLIFF965と並べて比較してみると、次のようになる。(左がCLIFF965・右が最新プロトロッド955)

バットガイドはやや手元から遠くなる。バットガイドが遠めなのは、他社で言うとシマノとかヤマガとかの設定がそう。理論上は、やや飛距離重視の設定。

CLIFF965よりも1インチ(約25ミリ)短い。


ティップ側を揃えて並べてみると、こうなる。

6番ガイドと4番ガイドは、各ピースの元継ぎの直上に来るから口巻きも兼ねられて、スマートにまとまる。


これで全長は9.5フィート。リアグリップ長(エンドからリールフットまで)は525mm。総重量は441g

めちゃめちゃ、いい感じだぞ!!


さて、どこで試すか??


2024/11/17 佐渡へ

佐渡なら、秋が終わる前に間に合うと考えた。

海水温を見る感じでは直前で、18〜19度。

いけるのではないか。



新幹線に飛び乗った。

が、勢いで飛び出してしまった感はあるw

北西風吹きすぎで雨も強く、かなりタイミングを間違えた感じ笑


とりあえず、島の南面ならやれるのではという見立てで小木方面へ。

沢崎の先端とかは、北西風が回り込んで全く無理そう。

Googleマップであらかじめいくつか目星を付けていた地形を回りつつ、やれそうな場所にエントリー。

気温5度。雨に雹が混じり、めちゃ寒いけど、沖ではベイトが海面をざわつかせ、鳥たちも騒がしい。

一瞬ボイルも起きたが、あのサイズはブリっ子かな?反応は取れず。


アサリの剥き身も試してみると、

手の平ちょいサイズのサンバソウ。他にもベラとかキジハタとかアタリは元気よく、海の中はまだまだ秋が残っている感じ。


2024/11/19 外海府方面へ

外海府方面に移動。

北西風が吹くと、撃てる場所はほとんどないんだな。ここ。

尖閣荘の宿のご主人にお聞きした、北西風でもやれそうなホカケガ岩へ。

なんとか撃てるけど、反応は取れない。


もう1つ、北西風でもやれると聞いたチュウ島にも。

ここは左手側ならなんとか立てたけど、やはり反応なし。


ちなみにヒラネは、見てみたけど、命の危険を感じるレベル。



2024/11/20 チュウ島へ

最終日。

風が止み、波は落ちた。


ヒラネには真っ暗闇のうちから、すでに先行者のヘッドライトが光っていてパス。

ハカシタにエントリーしようと思うも、暗闇の中、ルートを見失ったw


朝はまだ潮が高いから、浸からないと前に立てないチュウ島は敬遠したかったが、行ってみると股下ぐらいまで浸かって、なんとか先端に立てた。この時の潮位で25センチ。

しかし、反応なし。



まだまだ水温は高い感じはしたが、それは気温5度との比較で感じる印象であって、実際はここ数日の冷え込みでシャローの水温はガンガンに下がったのではないか。

これで佐渡遠征は終了。



ロッドの仕上がりは上々。

240ミリプラグもしっかり背負えて振り切れるし、7ガイドのバランスもバッチリ。振り心地も快適に続けられる重量バランスになっている。

CLIFFを触ったことがある方で、あの調子が気持ち良いと思った方には、きっと気に入ってもらえると思う。



楽しみだな。どでかい魚こいやっ!!

さあ、次はどこ行こう。