長良川のサツキマスに再挑戦。
もうこれで、今シーズンは最後のチャレンジになるのだろうか。
思えば、ゴールデンウィーク明けから岐阜への往復は4回目。この1ヶ月のうち半分近くは岐阜にいたことになる。
東京にいる間に東京でしか出来ない仕事をきっちりこなし、旅の間はパソコン1つで仕事をこなす。世の中のテレワークに対する心理的なハードルがなくなってきたから、本当に仕事がしやすくなった。新幹線とか、仕事にメチャ集中できる環境だと思う。
さて、5月31日。
始発の新幹線で品川を出て、9時には川べりに立った。
まずは、小紅脇の淵。
今回は、淵のゆったりした流れの中で試してみたい釣りを用意してきた。

10.4ftのロングロッド(ショアマダイロッド)、Salty Stage PRM Shore Red。
PEラインも新品に巻き替えてきた。
飛距離、そしてテトラポッドをかわして竿を捌けるロングロッド。この淵にマスがいるとしたら、確実に鼻先にルアーをプレゼンテーションできる見立て。
やっぱり、いい飛距離。
ロッドエンドを脇に挟めるので、トゥイッチやジャークも疲れ知らずで繰り返せる。柔らかめの設計のティップもちょうどいい感じ。
お昼までやって、昼ゴハンと昼寝を挟んで、夕方は忠節橋の上流の瀬からヒラキにかけてを刻んでゆく。

ロングロッドは瀬の釣りでも、使いやすい。
一歩後ろに立ってもカケアガリをトレースできるし、これぐらいパワーのあるロッドのほうが流れに負けないでトゥイッチできる。
そして、日が暮れはじめ、小紅脇の淵にもう一度トライすることにした。
視界がまもなく効かなくなる頃、水面が騒がしくなる。
ジュバッ!ジュバッ!ジュバッ!あちこちで稚鮎を追いかけるライズが散発する。
時には水面を背びれが切り裂くように泳ぐ魚の姿も。
これってマス??
興奮のひとときが過ぎて、あたりは真っ暗。静かな流れに戻った。
ルアーには触りもしなかった。
6月1日。
朝イチは、昨日の小紅脇の淵に寄ってみる。やはり散発のライズや、魚のジャンプを見られたが、ルアーには触りもせず。
あれって、マスなのかな??ジャンプする姿は丸くて太くてボラのようにも見えたけど、この季節にここまでボラが遡上するかなあ??
日も上り始め、粘るのはやめて、上流へ向かうことにした。
目指すは、長良川と板取川の合流地点の淵。
しかし到着すると、2人の先行者。
そこで、釣り下って行くことにした。
瀬を越えて、平瀬に、そして中洲の合流地点、新美濃橋が見えてきた。

流心の向こうに投げて、トゥイッチをしながら流し込んでゆく。
色々なコースを試す中で、流心脇の反転流の中を通してきた時に、グンッ!と生命感。
こんな清流域でも、大きなニゴイがカケアガリをうろうろしているのが見えるから、ヤツらかな。
更に釣り下って、新美濃橋の上流の瀬の肩までで、右岸はテトラポッドが入って進めなくなった。
引き返しながら撃ってゆく中で、流心脇でジャンプするマスを見た。
やっぱりいるんだねえ。
もう一度、中洲の合流地点に戻って、反転流の中で、ドン!バシャバシャ!!
ニゴイか。
ここで、発電施設からの放水が始まって、濁りが入り始めたので、これが良いのか悪いのかは分からないが、なんとなく場所を変えたほうがいいと思い、板取川の合流点に引き返してみるも人がいたので、鮎ノ瀬橋に向かうことに。
前回よりもかなり水位が低くなって、大きめの石裏を転々と撃ってゆくが、日が暮れて、ここで終了。
武芸川温泉に浸かって、車駐泊。
6月2日。
千疋橋へ。
先行者は多いが、お会いした方にお話を伺うと昨日は、1人で2本獲った人もいたのだとか。
だから、人が多いんだねえ。
しかもここは、ほとんどが長い本流竿を振るエサ師の方々。

一番下流の邪魔にならないところで、始めてみる。
漠然と広い平坦な流れだけど、エサ師の方々は微かな流心の脇に居並ぶところを見ると、あの辺りが狙い目なんだろうか。
最上流側の瀬のヒラキが空いたので、移動して続けてみるも、誰の竿も曲がることなく、終了。
稚鮎も流心脇で針掛かりするほどたくさんいて、雰囲気はかなり良かった。
今年は、遡上が遅いとよく聞く。まだ岐阜市内に留まっているのだろう。次の増水あたりで、この辺りを一気に登ってゆくんじゃないか。
これで今期は終わりかな?
釣れなくても、地元の長良川の美しさに包まれた丸2日間は、幸せな時間だった。武芸川温泉も最高だったし。
さあ、また仕事をがんばるぜい!!
<タックルデータ>
ロッド :Salty Stage PRM Shore Red
リール :15ストラディック2500
ライン :シマノ ピットブル8 150m 0.6号 ライムグリーン
リーダー :フロロカーボンショックリーダー8lb