さて、知床の旅2日目(8/27)は、羅臼の宿をチェックアウトして、知床峠を超えてオホーツク海側のウトロへ。


ここからは家族のニーズ(=いいホテル、贅沢ゴハン)を満たしつつ、マヅメ時だけカラフトマスを追いかける。

まあ、家族のニーズとか言いながらも、僕自身も家族と一緒じゃなきゃこういうホテルにも行かないわけで、これはこれで楽しいのだが。

北こぶし(https://www.shiretoko.co.jp/)、とってもいいお宿でした^^

同じ北こぶしグループのKIKIナチュラルリゾート(https://www.kikishiretoko.co.jp/)も、食事やキッズルームなど子供もお気に入り。

また同じく北こぶしグループの夕日のあたる家(https://www.yuuhinoataruie.com/)も泊まってみたが、自由な雰囲気が僕は好み。

夕日のあたる家には共用キッチンもあるから、釣ったメスの卵でゴハンが隠れるほどのイクラ丼もやってみた。

これがやってみたかったんだー^^




さて、2日目の夕方はロッドは持たず、家族時間を過ごす。ドライブしながら、各河川を回って見るだけにした。



3日目(8/28)の朝は4時からスタート。まず三段の滝のオショコマナイ川河口へ。

ここでは先行者が4名。流れ込みで一本上がっていたのを見たが(浮きルアーかな?)、背びれが見えるほどの魚影が無いため、オシンコシンの滝のあるチャラッセナイ川の河口へ。

ここも先行者が小さな流れ込み付近に5名ほど、しかも魚影が見えないため、いまいちモチベーションが上がらない。

昨日のペキンの鼻でのモジリの大群を見ているためか見劣りしてしまう。今年の状況からしてこんなものなのだろうか。

そして、次に幌別川。

ここは駐車場が無いので、橋の上から河口を見てみたのだが、人が多いにもかかわらず魚がいる様子はない。その上、夜明けの風が冷たい。体が芯から冷える。

この状況で、あと3日も釣れない釣りをしなければならないのか。。。

心が折れそう。

なんだか体の節々が痛く、熱っぽくなってきた。風邪ひいたな。

この日はこのあと、ゆっくり過ごして夕方は竿を出さず、4日目(8/29)の朝もぐっすり眠った。

よし!体調回復!


昼の間は、斜里の知床博物館に向かいつつ、西方面の河口を覗く。

於将真府川(オシャマップ川)は水量が少ない。

でもこんな川でもカラフトマスは登るのだろう。少なくとも淡水に体を慣らすために小さな川でも立ち寄ったりするのだと聞いた。

知布助橋のかかるオベケブ川河口も水量は少ないが、人が入らなさそうだから、マスさえいればありかもしれない。

オンネベツ川河口は、水量があって良さそうだが、この川の河口は孵化場があるため釣り禁止。

ここではじめて橋の上から遡上するマスを見た。

オチカバケ川も水量が多くて潮が低い時間帯でも良さそう。人が多め。


ちなみに知床博物館が、とても面白かった。

半島の成り立ちや温泉など地学の話や、アイヌの言語や地名など人文的な話、動植物の連鎖の話など、事前に知床についてほとんど調べることなく来てしまったから、とっても勉強になった。

小冊子も気に入った物を数冊購入した。こういう勉強を子供と一緒に、体験を通してできるのは、かけがえがない。



さて、4日目の夕方は、人がいなかったからことからオシャマップ川河口に入ってみることにした。

昨晩からの雨で濁りが入っている。

さらに、隣の金山川へも海岸を歩いて行って見ることに。

この川は高低差が少ないのか砂が多く、雨が降ると濁りやすいようだ。おそらくこの川から流れ出た濁りが、この辺り一帯の濁りを作っているようだ。

水量も多く雰囲気は良さそうだが、濁りはマスにとってどうなのだろうか。しかも人がいなくて国道から離れているため、なんだか後ろの茂みからクマが出てきそうな怖さがある。

これで、日が暮れて終了。



最終日5日目の朝は、潮が高い時間帯ということもあり、しかも濁りが入らなさそうな三段の滝のオショコマナイ川河口へ。

隣の方が、浮きルアー(スプーンは結構大きな30グラムぐらいか?)で一本釣っていたのを横目に見つつ、僕には何も反応はなく終了。

他の方から聞いたところでは4、5匹の群の背びれが少しだけ見えたという話。


さて、ウトロ側では結局、なにも魚の感触を掴めないままに終わった。

そもそもカラフトマスは、なぜルアーで釣れるのだろうか?

ベイトを追っている訳ではなく、河口に彼らが集まっているのは遡上のため。そんな言わば「居るだけ」の魚がルアーで釣れるのは、どんなロジックなのか。

調べてみると、こちらのサイトが詳しく、興味深い。
https://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/fishing/04.html


釣れる理由には、捕食と威嚇の両方があるとのこと。

スレ掛かりが多いのも威嚇なら納得ではある。

いま思えば、釣れていた時にもっといろんなルアーで試せば良かったと思うが、次回に課題は持ち越しである。

釣れたから(釣れるから)良し、というのもなくはないが、もっとよく知りたいという想いが残る。

7センチぐらいのあまり潜らないフローティングミノーなんかがあると、たぶん使いやすくて次回は試しがいがあると思う。ブリブリ泳ぐやつとか波打ち際で止められるサスペンドミノーもいいんじゃないか。

あるいは、ビッグベイトなんかも、釣れるのでは。


他にも興味深く思ったのは、特徴的な知床のタイドグラフ。

大潮まわりになると、ほぼ1日に1回の満潮と1回の干潮になる。次回は潮回りも意識したスケジュールを考えようと思う。

かっこよかったなー!ジャンプするオスのカラフトマス。

これで、知床のカラフトマスを追いかける旅は終了。


いざ東京に帰ってきてモワッと寝苦しい夜を過ごすと、知床の心地よい涼しさが恋しくてたまらない。

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追記:

カラフトマスをミノーで釣る課題については、翌年に考察を続けた。

翌年のカラフトマス釣行記は、こちら。