一年のうちで、ビッグゲームがお休みになる2月。
国内では、小笠原ぐらいしかビッグゲームが成り立つ場所は思いつかない。
それで、去年はオフショアのジギングなどでお茶を濁していたりしたが、今年は新しい挑戦を見つけた。新島のサーフゲームである。
伊豆諸島は、山手線から夜発の船に乗り継げば、朝には到着する僕にとっては庭のような場所。
マダイを本命に、ヒラスズキ(新島ではウゴイと呼ぶみたい)、ヒラメ。
水温が低いこの時期にでかいサイズを狙えるのは魅力的である。
到着してレンタカーを借り、西風を避けられるシークレットポイントの先でロッドを振り始める。
さて、前回の達人に教わったサーフでの狙い目おさらい。
前回記事:【新島釣行】サーフマダイにかんぱい!
★ヒラスズキは、岩礁のサラシの中。
★マダイとヒラメは、サラシが立っているところよりは、周りよりサラシが立たない、波が消えるような砂地。こんなところは周りよりも深くなっていて、マダイ、ヒラメが付きやすい。
広大なサーフで3種を同時に狙おうとすると気が散ってしまうから、マダイに狙いを絞って撃ってゆく。
13時半の干潮潮止まりを過ぎ、上げに変わって流れが効き始める頃、良さげなポイントを発見した。
左右で立っている波が、ちょうどそのあたりだけ、消えている。
底には岩礁もほとんどないから、根がかりの心配もなく、ボトムを取るのも怖くない。
ここに決めた!
もうランガンしない。
待ち伏せハンタースタイル。
上げ潮に乗って沖から差してきた個体が、最初に着くのはここではないか。狙いを定めて撃ち続ける作戦。
シンキングペンシルをフルキャストして着底を待ち、ゆっくり巻いてくる。底を曳きずっていれば重さを感じるから、それよりわずかに早いスピード。
そして、日も傾き空の赤色が増してきた頃、
ンンンンッ!!
あれ?根がかり??
海藻っぽい感じだったので、海藻を切って外すようなつもりで負荷をかけると、首を降る生命感が伝わってくる。
これきたっ!!
素早いポンピングで寄せ波に乗せると、一気に寄ってくる。
思ったよりも抵抗が無かったが、
どーーーん。

これはいいヒラメ。手尺で約65センチ。実測2.3キロ
ヒットルアーは、ぶっ飛び君95S。フックはガマカツトレブルMHの3番、リングもオーナーハイパーワイヤーの3番に換装済み。
狙いがはまって嬉しいイッピキ。
まだ、出そうな気もしたが、ここからの帰り道は歩いて1時間。夕マヅメを前にして、魚を美味しく持ち帰るために道を引き返すことにした。
夕方から暗くなるまでは、間々下サーフでロッドを振ってみるが、波打ち際で単発のボイルを見かけたぐらいで、反応はなし。
翌朝も島の南端で夜明け前からロッドを振るも、うねりの影響で底荒れがひどく、いかにもダメそうな感じ。

こうして、一本のいいヒラメを手にして、帰路に就いた。
本命のマダイは、今春中に一本獲りたいなあ〜
<タックルデータ>
ロッド :Salty Stage PRM Shore Red
リール :15ストラディック4000
ライン :ラパラ ラピノヴァX 1.5号
リーダー:サンヨー nanodaX 35.5lb
ルアー :JUMPRIZE ぶっ飛び君95S
追記:
ヒラメの胃袋を割いてみたが、入っていたのは骨格のしっかりした13センチぐらいの魚が一匹。エソかベラ系かそんな感じ。イワシではない。
やっぱりベイトは乏しいのだと思う。