先週はイナンバに行く予約を入れていたが、なんだか海況が怪しい。船長に電話をすると、イナンバに向けて出船するけど確実とは言えない。と。

このパターンは、いつもの神津島周りに引き返しパターンだな、と予測し、キャンセルを決断した。

じゃ、どこ行くか?

利島行きは、大型フェリーは6月中はほとんど休航。高速船で昼前に着いても時間の無駄が多い。

八丈も、新島も、式根も、いずれも一泊しても夕マヅメと朝マヅメを一回ずつしか撃てない。

時間効率は大事だ。こう見えて、結構忙しいのだ(笑)。

仕事も遊びも、大事な家族時間も、ギッチリスケジュールを詰め込んで生きたい。

やっぱり、先々週の手応えも記憶に新しい三宅島か、と、橘丸に乗り込んだ。

釣れたら日帰り、最初の朝マヅメに釣れなければ一泊して磯をめぐるプラン。

さて、堤防先端で投げ始める。

潮は、御蔵島方面にかっとんでいる。いい雰囲気だ。

潮下方面にはカゴ釣りのおじさんが流しているから、潮上に投げ、流しながら落としてワンピッチジャークで縦横奥手前に立体的に広く探ってみる。

すると、3投目。

底から7、8シャクリあたりで、コンッ!とロッドが入る。

思ったより引かないから、なんだろう??と思って上げてみると、

なんとイサキ。1キロぐらいか。

ヒットルアーは、撃投ジグ85g

ところが、それっきり反応はまったく無くなってしまった。

堤防際には、イワシ、タカベ(たぶん)などの大量のベイト、浮きグレもたくさんいる。

潮もかっとんで雰囲気はいいのだが、回収したジグが冷たい。先々週より水温が下がっているみたいである。

石物師の方には、小さいアタリはあるが、なかなか乗らないみたい。小さなイシガキダイが一枚だけ上がっていた。カゴ師の方は、一切反応なし。

あ〜〜〜あぁ、眠たくなってきてしまった。

朝8時の昼寝。

日差しは強いが、海風が心地よい。

9時。

かっ飛んでいた潮がほぼ止まる。ここから上げ潮に変わって、反対向きに流れるだろうか。

リアクションで喰わないか?と、ジグをマサムネに変えて、ワインドさせるように、鋭い入力とラインスラッグを大きく作ってしゃくり上げてみる。

フルキャスト2投目。

シャック、シャック、シャック、ヒラヒラ、シャック、シャック、シャック、シャック、ヒラ、シャック、シャック、シャック、

コンッッ!!ンンンンンンンンンンンンッ!

おおっ。乗った。

ずいぶん遠くで掛けたから、なかなか寄ってこない。

ドラグを出して下に下に突っ込む走り、首振り。カンパチに違いない。割といいサイズ。

堤防際まで来ると、右に左によく走るからヒヤヒヤする。

深いところから銀色のやや平べったい魚体が見えてくる。いつもこの瞬間がたまらない。

抜き上げて、

よっしゃー!!

美しい魚体に惚れ惚れする。

2キロ半は超えてそう。3キロは無いかな。

ヒットルアーは、マサムネ95g

大漁時刻表での読みの通りであった。

エラにナイフを入れて血抜きだけして、同じあたりにもう一投。

10シャクリぐらいのところで、コンッッ!!

しかし乗らない。一度フォールを入れてもあたらない。

もう一投。

次は、もっとジグを飛ばすように、入力を鋭くシャクってみると2シャクリでゴンッ!!

深いところで喰わせたから、とっさにスプールを掴んで頭をこっちに向けさせ、ゴリ巻きで浮かせる。

頭をこっちに向けさせると、一気に寄ってくる。まだまだ暴れるが底は切っている。勝った!

こちらは2キロを超えたぐらいか。ハチマキが鮮明な個体。(これがヒレナガカンパチなんですね。fullcastさん、教えてくださってありがとうございます^^)

同じくヒットルアーは、マサムネ95g

と、ここで反応は無くなり、ルアーを何に変えても、何も起こらない静かな海に戻ってしまった。

堤防際のベイトの群れは、相変わらず、平和な感じで泳いでいる。

もう、いいかな。

ほんの20分ぐらいしかない短いチャンスタイムが、明日までにあと何回来るのかは知らないけれど、水温も低いし、粘るのはやめよう。

このままじゃ、サイズアップも望めないかな。

そういうわけで、帰りまーす!

11時半のバス、13時半のフェリーに間に合うように荷物をたたんで帰路に就いた。

食べごろサイズのカンパチは、前回と今回で充分に堪能した。願わくばデカいカンパチに出会いたいものだ。

やっぱり三本嶽かなあ。鵜渡根、銭洲、イナンバあたりにも挑戦したいと思う。

<タックルデータ>

ロッド :ゼナック ミュートス・アキュラ 100H

リール :シマノ 16バイオマスター6000PG

ライン :HARDCORE X8 3号カーボン船ハリス12号 3ヒロ

ルアー :マサムネ95g撃投ジグ85g

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