ひとつ前の記事では、はじめて訪れる国スリランカで、ショアGTに辿り着くまでの思考過程をそのまま書いた。

もちろんスリランカでもいいし、他の国のはじめての場所で磯からGTを狙う場合の参考にしてもらえると思う。



ここまでがポイントに立つまでの話なら、ここからの話は実際に釣る話。

ボートやガイド付きの遠征なら、ポイントに立つまでの過程は思考停止でも問題ないのだろう。

でも、僕はこのポイントに立つまでの部分こそが面白いのに、それを人に任せるなんて面白さの半分を捨てているようなものじゃないかと思う。


まあ、こんなエラソーなことを言えるのも、釣れたからなわけで笑

それにしても、思い出しながら書くのは、超たのしいな。

今回は11日間の長旅で、しかも後半はサファイア鉱山の視察だったからもう1週間も前のこと。書いていると臨場感がよみがえってくる。



【11/23】スリランカ釣行3日目、夕方




お昼の間は、プールサイドでPC仕事をしたり、ミリッサの街の宝石屋さんにも足を運んでみたり。暑い昼の時間に釣りが成立しないのは、これはこれでいいのだと思う。


さて、日が落ちて、涼しくなってきた頃合いを待って、我が庭であるPalace Mirissaのプライベートな崖に降りる。

孔雀が見送ってくれたりする。


ここの風は、いつも夕方前になると西のアラビアのほうから強く吹く。

そして、日が沈むとともに、風は陸からに回り込んで変わってゆき、

日が完全に沈むと、ピタリと止んで凪が訪れる。



そんな、ちょうど陸からの風に変わったタイミング。

追い風に乗せて、気持ちよくミノーを大遠投。

少し離れたところには、欧米人のルアーマンがやってきて、ジグをシャクっているみたい。ほどなくフエダイっぽい魚をキャッチしたようだ。

手を振って挨拶を交わす。気持ちいい夕暮れ。



そして、ミノー大遠投からの、ドンッ!!

ジィーーー!

なんかきた。


ドラグを締めてハイピッチのポンピングを繰り返すと、沖で浮いた。

ほいっ!

体高の高さがかっこいいロウニンアジ。

まだまだ余裕の4キロないぐらいか。

ヒットルアーはマグナムミノー160



遠くから欧米人ルアーマンも祝ってくれる。

嬉しいなあ。いい魚。

こうして、充実のうちに日が暮れた。



タックルデータと考察




ロッド    :BigFishGo AIR 965(ティップ改Ver)
リール    :ツインパワー8000PG
メインライン :バリバス SMP 4号
スペーサー  :PE8号 7ヒロ
リーダー   :船ハリス40号 3ヒロ半


今回の旅には、ビッグゲームロッドとしてはBigFishGo AIR965を、ライトゲームロッドとしてTULALAポルタメント73イヌクシュクを持ち込んだ。

出発の直前まで悩んだが、ビッグゲームロッドをAIR965とCLIFF965の2本立てで持ってゆくのは諦めた。

ロッドケースが2つになり、無理をすれば2つのロッドケースはソロツーリスト・アブロードキャリー70Lに入らなくはないけど、他の荷物をかなり圧迫してしまうから。

AIR965とポルタメント73イヌクシュクなら、1つのロッドケースに収まる。

ロッドケースは、グランウォーカーのパックロッドケース


AIR965とCLIFF965でも迷ったが、大は小を兼ねるからAIR965を。

そして#1のティップセクションだけは12ミリ径のチタンガイドで組んだバージョンと、通常バージョンの16ミリ径のガイドの2パターンを用意して持ち込んだ。

この12ミリ径のチタンガイド5点で組んだバージョンのAIR965改が、なかなかいい感じ。(残りのガイドは同じままの16ミリ、20ミリ、30ミリ、40ミリのステンレスオーシャンガイド)

CLIFF965に近い軽快感と繊細な操作感が得られつつ、安心の最強バットパワー。PE3号ならブローウィン140Sみたいなライトクラスのミノーをジャーキングできるし(もちろんベストマッチとは言わない)、上記ラインシステムぐらいなら全然抜けもいい。



こうなると、今後CLIFF965の味付けや立ち位置は、どうしようかと悩ましくなる。

弱いロッドが作りたいわけではないし。。(そんなの大手がいつか作るでしょ)



というわけで、次の街に行くかな。

次の狙いは、ネイティブなバラマンディ。



続く。


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