栃木にアユ釣りに行ってきた。
妻の埼玉の実家へのお盆のお墓参りと挨拶に行ったのちに、足を伸ばして鹿沼まで。
当初は、テキトーに埼玉から利根川を渡って北にちょっと足を伸ばせば、どこでもやれるんじゃないかと思っていたのだが、
いざ調べてみると、ルアーで鮎釣りをしていいところって、案外限られるんだな。
こちらのダイワが用意してくれているルアー推奨河川を調べられるページが分かりやすい。
https://www.daiwa.com/jp/special/features/ayuing/map/

で、結果だけを言うと、釣れなかった。
全く。

そういうわけで今回は、ここ数回、この新しいジャンルに挑戦してみて感じたり思った、アユ釣りにまつわる問題点や課題を、まとめておこうと思う。
釣れたor釣れなかった、だけで楽しめればいいのだけど、
僕としては、背景の事情や、もう少し長い時間軸でものを見たいと思うので、こういうまとめは大事なことだと思っている。(決して、釣れなかった言い訳ではない笑)
挙げてみたいのは、以下のような課題と問題点
1.鮎釣り人口の減少問題と、存続性
2.鮎釣りは放流なくしては存続できない?別水系の稚鮎を放流する問題点など
3.ルアーは、鮎釣り人口の減少問題の解決策になるか?
4.ルアーは、友釣り師に嫌われている?
鮎釣り人口の減少問題と、存続性
鮎釣り人口は、2000年ごろをピークに、1/3ぐらいにまで減っている。
そもそもの釣り人口も、2000年ごろをピークに半分になっていて、ましてやアユは道具立てや技術的な参入ハードルが高く、高齢化の影響も大きい(鮎釣りのボリュームゾーンは50代、60代)
参考:
https://www.suisan-shinkou.or.jp/promotion/pdf/SuisanShinkou_613.pdf
鮎釣りの人口が減れば、遊魚券による漁協の収益も減り、稚鮎の放流や環境保全などの存続も危うい、とのこと。
鮎釣りは放流なくしては存続できない?別水系の稚鮎を放流する問題点など
じゃあ、そもそも、漁協による稚鮎の放流が必要なのか?というと、賛否があるみたい。
僕の地元の長良川では、天然遡上魚の割合が90%近くある、という調査結果がある。(河口堰が問題として注目されたから追跡調査・研究がされている)
全国的にも天然遡上魚の割合は80〜90%と推定されている。
一方で、今回訪れた栃木県の黒川では、ほぼ全てが放流魚らしい。これは複数ある堰によって遡上ができなくなっているため。
それで、漁協が稚鮎を放流して、釣り人に鮎釣りをできる環境を用意している。
参考:
https://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/attach/pdf/naisuimeninfo-22.pdf
放流魚は、琵琶湖産、海産、人工孵化があり、琵琶湖産が放流魚の80%を占める。琵琶湖産が多い理由は「追いが良い」ことと価格メリット(海産は高価、人工孵化は追いが悪い)とのこと。
一方で、琵琶湖産の稚鮎に混じって、鮎以外の魚が拡散し、別水系の「国内外来魚」問題にもなっている。
ルアーは、鮎釣り人口の減少問題の解決策になるか?
ルアーでの鮎釣りは、鮎釣り人口の減少問題に対する解決策として期待されている。
他ジャンルのルアータックルを流用して始められるから、若い世代が手軽に参入しやすい。
また、鮎ルアーを入り口にして、友釣りへの流入も期待されているみたい。
ルアーは、友釣り師に嫌われている?
一方で、やってみて感じるのは、やっぱり「ルアーは、友釣り師に嫌われているんじゃないか?」という感想。
これは、鮎に限らず、沖磯でのフカセとルアーでも感じることが多いし(多かった、か。最近は人口が逆転しているから)、
ルアー専用区が設けられていたり、規制や友釣り師に対する配慮が各所に見られることからも、なんとなく感じるもの。
1つには、飛距離や流す距離など「間合い」の違いはあるのだろうと思う。
世代間の価値観の違いや、マナーの問題もあるだろう(どちらがどうとはあえて言わないが)
オトリ屋さんは、ルアーが増えてもオトリが売れないから、と後向きだという話も聞く。
以上、現時点の、僕が感じたり、調べたことをまとめてみた。
個人的には、ダイワが”アユイング”と名付けてジャンルを作り、業界(アユ界)でのルアーの認知の向上と、マナーを呼びかけている努力を応援したいと思うし、ルアーマンがバンバン参入して、人口比率を逆転するぐらいになって業界の若返りが起きると良いと思っている。





