4日間、夕マヅメを4回、朝マヅメを3回、ルアーを投げ続けて、ここカボ・サン・ルーカスでのサーフの釣りで、なんとなく掴めてきたコツがある。

もちろん、日本の釣りとも共通の部分も多いが、備忘録的な意味でも書き残しておこうと思う。

●ベイトの溜まりやすい場所は、いつも同じ払い出しの場所がある。また小磯周りはベイトが溜まりやすい。

●立ち位置は、馬の背に立って、ウネリの入るタイミングを見極めて左右の払い出しを釣る。払い出しで流し込むのも効果的。

●3号タックルぐらいがベストマッチ。根ズレは無いので、もっと細くてもいいかもしれないが、20キロクラスも視野に入れると、PE3号+フロロリーダー40lb1ヒロ半ぐらいが扱いやすいように思う。

●フックポイントの消耗が激しいので、こまめにシャープナーで研ぐ。フック交換ではフックがいくつあっても足らない。フックポイントが少しネムっている方が消耗が遅い。パイクフックあたりがベストマッチのように思う。

●ジグの場合は、アシストフックに加えて、リアにトレブルフックを付けたほうがフッキングのチャンスは稼げると思う。(それだけフックを研ぐ回数は増えるが)

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■DAY5

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さて、昨日の最後に訪れた場所まで、岩場を越え歩くこと45分。

早速、投げ始めてみる。

小岩の上に乗ると、ピックアップ時に砂浜の上を引きづらなくてもいいから、やりやすい。

いいサラシが広がる。

これは、種子島で覚えたシャローのヒラスズキ釣りのイメージで釣りができるな、なんて思って、シンキングペンシルを投げて軽くトゥイッチを入れるとすぐにキタ!!

結構よく引いて、波でずり上げたのは、この魚。

コバンアジ系の魚。パーミットなのかな?なんて思ったが、後でネットで調べてみるとギャフトップセイルポンパノという魚らしい。

ヒットルアーはぶっ飛び君95S

小型のシンキングペンシルには、すこぶる反応がいい。

白波で巻き上げられた波打ち際のニゴリの中で、小さなベイトに盛んにボイルしているのはこの魚らしい。

釣れ続く。

こちらはちょっとサイズアップ。35センチぐらいはあるかな。

ここで、サラシ直下のスローリトリーブはどうかな、なんて思い、ウネリの奥にフルキャストして、次のウネリとの間をユラユラユラと巻いて、ウネリの巻き込みの流れに乗せたところで、ンンンーッッッ!!

ロッドにいい重みが乗る。

そしてジーーーーーーーーーーーーーーーーーッと、緩めにしていたドラグが出る。なかなかいい魚のようである。

ぶっ飛び君の純正フックは弱いから無理はできない。

小磯を飛び降りて、サーフの方に誘導し、ウネリのタイミングを見ながら寄せ波で寄せる。

波が払い出すと、魚も反転して、またジーーーーーーーと走る。そしてジャンプ!

おおっ!青の長い背ビレ、ルースターフィッシュだ!!!

慎重に。慎重に。

もう一回ジャンプ。わお美しい(ヒヤヒヤ)!

フックは口元と顎下の2箇所を捕らえているみたい。

ジャンプ!

この魚のジャンプ、最高である。

最後の手前の崩れた寄せ波は一気にスピードアップするから、リールを巻きながら、後ろにダッシュ。

よし上がったか?

と思ったら、払い出しの波が横から回り込んで来ていて、魚体はまた水の中。

魚は、最後の抵抗で波打ち際をもう一回走る。

ジーーーーーッ、フッ!

ああーーっ、フックオフ。

フックが伸びて、フックオフしてしまった〜〜。

サイズは初日のルースターフィッシュより、やや小さいサイズだったが、数少ないヒットチャンスを逃してしまった。

ここで、5日目の朝マヅメは終了。

夕マヅメ、フックをワンサイズ大きいST58の2番に乗せ替えて、再挑戦してみようと思うも、ヒットするのはレディーフィッシュばかり。

連続ヒット。

隣で投げていた地元のルアーフィッシャーマンは、いい魚を掛けていた。

ジャッククレバル。3〜4キロぐらいのナイスフィッシュ。

ルアーはショアラインシャイナーのシンキングタイプかな。15センチぐらいのミノーを波打ち際に繰り返し投げ続けていたみたい。そういう釣りもありなんだな。

これで、5日目の釣りは終了。

ギャフトップセイルポンパノは、ホテルでフライにしてもらったが、旨味も脂の乗りも最高。

カイワリとか、シマアジとか、そんな感じの美味しさだった。

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DAY6

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最終日。

真っ暗なうちに、昨日のポイントまで、足を伸ばす。

暗いうちは、グローカラーのジグを優しいワンピッチジャークを入れたり、底からゆっくりただ巻きをしたりしながら、広く探る。

そして、ゆっくり見せるようにワンピッチジャークをしていたところで、ロッドに重みが乗り、しゃくる手が動かなくなった。

ジーーーーーとダッシュする魚。

とはいえ、ウネリに乗せると割と早く寄ってくる。

寄せた波が引いて、波打ち際でビタン、ビタン、としている平ぺったい魚は、これ。

フエダイ系の魚。3〜4キロぐらい。

バラフエとは違うような。ヒメフエとバラフエの間のような雰囲気。うまそうである(その後、目を離していたら大波で持って行かれてしまったが)。

これが、クベラスナッパーだろうか。

ヒットルアーは、撃投ジグ85gピンクグロー。

あとは、早めのワンピッチジャーク後のフォールで、ギャフトップセイルポンパノ。

ぶっ飛び君95Sでも、ギャフトップセイルポンパノ。

最後に、ルースターフィッシュの反応は取れなかったが、これでバハ・カリフォルニアの釣りは終了。

さあ、ここから30時間の帰り道。

余韻に浸りながら、今回の経験を振り返りながら、帰りの飛行機の中で、このブログを書いているところ。

ああ、やったぜーーー!!

完。

<タックルデータ>

ロッド   :コルトスナイパーS1000XH-3

リール   :ツインパワー8000PG
メインライン:よつあみ ウルトラジグマン X8 4号

リーダー  :デュエル 船ハリス 20号 2ヒロ

ルアー   :撃投ジグストライク105g

ロッド   :コルトスナイパーS1000MH-3

リール   :SHIMANO BIOMASTER 6000PG

メインライン:よつあみ ウルトラジグマン X8 3号

リーダー  :デュエル 船ハリス 12号 2ヒロ

ルアー   :撃投ジグ85gぶっ飛び君95S

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