最近、体力・気力の充実を感じる。

もちろん、20代の頃のような、アホな無茶はできないけど、

体の声を聴けるようになったし、経験値や各種スキル、洞察、経済力、仕事の自由自在感、それらを合わせた総合力では、ぜんぜん20代30代よりも今のほうが上。


適度の負荷は、むしろ強くしてくれる。体も心も。

この適度がとても大事。丁寧に体を扱ってあげて、寒ければガマンしないですぐに温泉に入りに行くしw


さて、そんなわけで、式根島への釣行。ここは24時間入れる温泉が最高なんだ^^


式根島へ

今回、式根島に行ってみようと思ったのは、これまでに行ったことがない場所を訪れてみたかったから。

通い慣れて、パターンを認識できる場所もそれはそれでいいんだけど、僕が欲しいのは、釣りや旅を通して得られる”何か”。

その”何か”はパターン認識の外側にあるんじゃないかと思う。だから未知の場所へ行く。

春先にここの桟橋でマグロフィーバーが起きたのは知っているけど、ほかはブッコミのサメ釣りとかぐらいの印象しかなく、これまでわざわざ来ようなんて思っていなかった。



さて、お世話になったのは、鈴豊(すずとよ)さん。

民宿鈴豊
〒100-0511 東京都新島村式根島929
04992-7-0074
https://suzutoyo.jugem.jp/

あらかじめ渡船についても問い合わせていたけど、この時期は他に乗り合わせる釣り客も少なく、1人では渡船は無理ということで、桟橋や地磯でテキトーにやってみるかという感じで出発した。


2024/10/28 オオサキへ

朝の9時にフェリーで到着するも、雨、そして北東爆風。

桟橋は北東向きだから、真正面からの爆風で釣りにならない。


そこで、島をぐるっと廻りつつ、島唯一の釣具屋、MIYAFUSAさんに立ち寄って、お話を聞いてみると、スパイク持ってるなら南向きのオオサキがいいかもね、とルートを教えていただいた。

MIYAFUSA
東京都新島村式根島982



小ぶりな島だから、車ならぐるっと回るのはあっという間なんだけど、海からは高低差がけっこうあるからオオサキに降りるのは山道を越え、両側絶壁の尾根を渡って、そこから崖下り。

夏の間はあまり人が行ってなかったからか、山道はツタや伸びた草木で埋もれて見失いがち(実際、帰りは真っ暗で道を見失った)。雨で草木はビショビショだし、たいへーん!


2人いれば渡船を使えるわけだし、タックル一式を担いで無理して行くのは全くおすすめではない。他にも地磯はいっぱいあるし。

まあ、僕はロッドがコンパクトだから、崖登りもかなり楽ではある。



車を停めたところから、オオサキの先端まで30分くらいか。

サラシが広がって、雰囲気はメチャいい。

サラシにミノーをくぐらせ、サラシの切れ目や沖のヨレをトップで誘い、ジグを沖の流れに流しこみ、とひと通りやっても反応がないし、雨足も強くなってきたし、どうしようか。


最後にダメモトで高い足場のテッペンに登って投げてみる。

横風に乗せてぶっ飛び君95Sを遠投。


着水に驚いたトビウオが散ったのが見えたので、すかさずそれに似せるように、横風ドリフトスキッピング。

と、追尾。

そして喰い直しからの、乗ったあ!


ぎゅーんと走って特大ジャンプ。

美しいシルエット。頭の張ったオスシイラ。

ジャンプしまくり、元気がいい。

ウネリに乗せて、ずり上げランディング。

メーター超え。

この魚を担いで山道を帰るのは大変過ぎると判断して、即リリース。



まだ沖がざわついている。トビウオの気配がある。

スキッピングには反応がないので、沖の流れに流し込んでみる。


着水からラインを落ち着け、ワンジャークを入れてラインを張り気味にヒラヒラヒラと10カウント、ジャーク、そしてヒラヒラ流しこみ、

と、バラバラバラッ!!とラインが走る。

キタ!


ぎゅーんと走る。深くへ走る感じ、シイラじゃない。手元に伝わる小刻みな振動。これは?

寄せてもなかなか姿が見えなかったのに、大ウネリに乗って、サラシの中から一気に打ち上がってしまった。キメジじゃん。3キロぐらい?

と、フックが外れてビッタンビッタン、海へお帰りに。




これで、日も水平線に落ち、初めての場所で真っ暗の崖登りは危ないから、急いで片付けて帰った。途中、薄明かりでも山の森の中は真っ暗。少し道を見失った。アブナイ。


明日は、もっと風も波も強くなるという。

どうしようか。



続く。