さて、はじめて訪れた国の、はじめての離島で、どうやってポイントを絞り込んで行くのか??魚にたどり着くのか?

考えていたこと、実際にやってみたことを書きつつ、記録と考察を残しておこうと思う。





2024/04/13 朝はPicnic Bayの桟橋へ

この日の朝は、5時に出発。

まだ暗いうちからルートのわからない磯へ行くよりも、まず桟橋で投げてみることにした。

雰囲気はいい。


日も登って、小ぶりなミノーのジャーキングに、ロウニンアジが追尾してギラリと翻ったのも見えた。ハリには乗らなかったが2〜3キロぐらいの魚だったと思う。やっぱりいるよね。

早朝は、人が少ないのもいい。


僕の他は、おじさんがもう1人。

サビキで小魚を釣って、泳がせをぶっ込んで、大型魚を狙っているっぽい。

話を聞いてみると、昨日の朝はバラマンディとマッカレルを釣ったって言って、写真も見せてくれた。

そして、真横で竿を曲げ、クイーンフィッシュをサクっと釣った。やるなあ。


ベイトはこんな小魚。

桟橋の陰にイワシみたいな感じで群れている。


どうやら地元の人のようで、いろいろ教えてくれた。

僕が、左側の岬に行こうかと思う、という話をしたら、手前側からのルートは潮が上がると帰れなくなるし、岩が大きいからデンジャラスだ、と。裏側からなら真ん中ぐらいまでは行ける、というような話。右側の岬のほうが簡単だよ、と。

ほか、ウェストポイントはバラマンディとトレバリーのいいポイントだよ、と。Googleマップを示して丁寧に教えてくれた。


釣りって、釣竿を持っているだけで共通言語があるから、すぐに友達ができるし、ホントいいよね^^



桟橋で粘って、投げ続けていれば、なにかいつかはヒットするだろう。

でも早朝は人が少なくていいけど、夕方は夕涼みの人たちでいっぱいになるから、やっぱりいい磯を見つけておきたい。

やれる時間も限られている。

ファミリー旅のパパにはたくさんのタスクがあるからw


16時過ぎから日暮れまでの2時間の間に、ベストポイントに立って、そして結果を出さなければならない。



で、まずは、行くのが困難だという海に向かって左の岬にアプローチしてみることにした。

ビーチを越え、一度はマングローブの湿地に行く手を阻まれ、別ルートからゴロタを越え、いやここまでしか進めない。

岩が大きすぎて垂直の壁に阻まれ、潮位が低ければジャブジャブ水に浸かって進めるかもだが、この潮位だと無理はしたくない。

しかも、これを越えても先端までまだ残り半分ぐらいの距離がある。やっぱりおじさんが言った通りか。断念。



次は裏側(Nelly Bay側)からアプローチ。

こっちは山歩きのルート。

しかし、先端の眺望ポイントのHawking Pointまで登ってみても、

そこから崖を降りるルートは見つからず、

手前からゴロタ浜に降りても、やはり大きめの岩に行く手を阻まれる。

この岬は断念か。やっぱりおじさんが言った通りか。



昼間は、家族ドライブでホースシューベイまで足を伸ばして、子供たちと泳いだりしつつ、海の様子を偵察。こっちも濁ってるな。

なんなんだろ?この濁り。

よく観察してみると、砂が舞い上がった濁りだけでなく、植物の繊維質が細かくなったような固形物が見える。日本の春の緑色の濁りと似ているけど、こっちはこれから秋が深まってゆくシーズン。別の季節にも来て観察してみたいところ。





2024/04/13 夕方はWest Pointへ

さて、夕方は、朝のライブベイトおじさんに聞いたウェストポイントまで足を伸ばしてみることにした。

しばらく道を進むと、まもなく未舗装路になり、ところどころ陥没が点在していてメチャ走りにくい。


その上、道をクリークが横断していて、橋は無く、水に浸からないと越えられない。

見たところそんなに深くないし(濁っていて底が見えないんだけどw)、意を決して渡る。SUVを選んでおいて良かった。

そうして、いくつもの川渡りを越えて、ウェストポイントに着いた。


ただ、見たところ、ただの遠浅の浜に見える。しかも濁りがキツい。こっちの濁りは多分クリークから流れ込んだ土砂の色。

こういうところにバラマンディがいるのかいね?


ロッド1本を持って、浜からその先のゴロタへ。

北西の先端に近づくにつれゴロタの石は大きくなり、磯になって、2つの小さな岬を越えたら、垂直壁でそれ以上進めなくなった。

日暮れまで、あと1時間か。

ここで投げ続けてみよう。

この辺りは、ちょうど浜の泥濁りが切れる境界線になっていて、沖にはうっすら潮目が走っている。

雰囲気はいい。

ただ、流れはほとんどなく、濁りも結構ある。

うーん、どうなんだろう??

外洋の潮が走るような、いかにも、というポイントではない。



しばらく投げ続けたのちに、どうしたもんかな?、と手を止めていたら、

突然、ドッパーン!!と目の前の水面が弾けた。

なんだ!!??

なにかいる!!



すかさず、ダイペンを投げてみる。

数投で、音もなく食った。

が、これはアワセ切れ。メインラインにキズが入っていたらしい。やってもうた。



ラインシステムを組み直して、再挑戦。

数投後、追い風に乗せたフルキャスト先の数ジャークで、ドバシャーン!!と水面が爆発した。

メチャ激しい出方だったが、乗ってない。


そのまま丁寧にジャークを続けると、ルアーの後ろがモワンッと盛り上がり、もう一回ボッカーン!!

いや乗らない。


ズガゴーン!!乗らない

ずっと追尾は続く、モワン!ズンッ

これは乗ったか。


しっかりラインを張って、しっかり重みを乗せてフッキング。

いなや、ラインがシュパーーーッと横走りして、大ジャンプ!!!

おおーっ!デカい。

これはクイーンフィッシュじゃないか。

もう一回、追いアワセを入れ、沖でジャンプを繰り返させつつ、頭の向きをコントロールしつつ寄った分だけラインを回収する。

最後は、低い足場でリーダーを掴んで、ズリ上げハンドランディング。

きたぜーー!!

10キロ近くありそう。

こんなデカいクイーンフィッシュははじめて見た。

昔、メッキ釣りの時に小さいイケガツオを釣ったことはあるにはあるけど、ずっと釣ってみたかった魚種の1つ。

ヒットルアーはラピード160



もう辺りは、暗い。

急いで血抜きをして、担いで岩場を越え、長い砂浜をズル曳いて車に戻り、真っ暗なデコボコ未舗装路、水浸しを越えて、宿に戻ってきた。

あ〜〜〜、大変だった!!


記念撮影、いえーーい!!



エアビーで借りたこの家は、大きなキッチンもあって、捌いた魚はソテーにして夕食に。

うん、まあまあだ。

言ったら釣りたてのシイラと同じような、旨味は多くないけど、さっぱり筋肉質の良質タンパク質という感じ。

味付けも、塩とコショーしかないしね。


でも、満足。

1日やり切った体に、この海、この土地の恵みが、滋養のように浸み込む。

そう、これがやりたかったのよ^^

オーストラリア産のチーズ、オリーブを乗り込んだパン、地元のバナナ、トマト、ズッキーニ。それを家族で囲む。本当に素敵な気持ちになる。


さあ、さらに進んでゆこう。

続く。



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タックルデータ

ロッド    :BigFishGo CLIFF 965
リール    :15ツインパワーSW 8000PG
メインライン :バリバス SMP 4号
スペーサー  :バリバス SMP 8号 10ヒロ
リーダー   :エックスブレイド FCアブソーバー 90lb 3ヒロ