今日は、みんな大好きな伊豆諸島への釣行に、お得に行く方法として、東海汽船のフェリー割引が適用される、株主優待券の手に入れ方について、まとめておきたいと思います。

東海汽船株式会社の株主優待券があれば、片道1枚につき伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、いずれへもフェリー・高速船どちらも35%OFFの料金で乗れます。

僕は、主に夜の23時に乗れば翌朝の5時に到着する三宅島行きによく使いますが、往復で14,420円のところを9,300円で行けるので、東海汽船の株主になって株主優待券を使っています。

株主になる以外にも、株主優待券を手に入れる方法はあるので、詳しく書いておきたいと思います。





株主優待券を手に入れる方法は、大きく2つ


東海汽船の株主優待券を手に入れる方法は、大きく次の2つがあります。

1.東海汽船の株主になり(東海汽船株式会社の株を買い)、優待券をもらう方法

2.金券ショップやメルカリで株主優待券を購入する方法


1が、本来の方法であり、東海汽船株式会社が、株主に対して利益還元の方法(あるいは株を持ち続けてくれる誘因として)として、株主優待券を配布しているわけです。

ただ、株主が貰った優待券を、換金する手段として金券ショップや、メルカリに出品されていたりします。それを購入すれば手に入れられるというわけです。

それぞれ、詳しく説明します。





メルカリや金券ショップで購入する方法


先に、簡単な、つまり買うだけで手に入れられる方法として、メルカリや金券ショップで購入する方法を説明します。

金券ショップとは大黒屋とか、とかそういう街のお店です。

またメルカリでは、こんなふうに、4枚とか2枚とかで出品されています。
https://jp.mercari.com/search?keyword=%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E6%B1%BD%E8%88%B9

だいたい優待券1枚が1000円〜1200円前後で手に入れられるので、その1枚で三宅島行きであれば約2500円割引になり、差額で約1500円がお得になる、という具合です。

片道につき優待券1枚が必要なので、例えば家族4人で往復だと8枚が必要です。


次に、株主になって優待券をもらう方法を書きますが、株主になるには確かに株を買う必要はありますが、株はいつでも売れる上に東海汽船の株価は安定しているので、掛かる費用はメルカリで買うよりもお得だと言えます。そのあたりのことは次に詳しく書きます。





東海汽船の株を買って株主優待券をもらう方法


東海汽船株式会社の株主になるには、証券会社で東海汽船の株を購入することで、年に2回のタイミングで株主優待券が送られてきます。

証券会社は、ネット完結型の証券口座が、手数料も抑えられるのでオススメです。特に使いやすいのは楽天証券とSBI証券だと思います。既に楽天銀行やSBI銀行の銀行口座を持っているなら、証券口座の開設はよりスムーズです。

証券口座を開いたら、東海汽船(証券コード9173)の株を100株購入すれば、晴れて東海汽船の株主です(株主ヅラできますw)。100株以上の保有者に株主優待券が送られてきます。

最小の購入単位が100株で、株価の単価が2352円(2023年1月現在)なので24万円弱で株主優待を得られることになります。

もう少し詳しく言うと「権利落ち日」というのがあって、東海汽船の場合は6月末と12月末ですが、この日の取引終了時間時点で東海汽船の株式を100株保有していれば、9月にはその次の4月1日〜9月30日の期間の優待券が10枚、3月にはその次の10月1日〜3月31日の期間の優待券が10枚送られてきます。





リスクについて:東海汽船の株価動向


この株主になって、株主優待をもらう方法にはリスクがあります。

リスクというのは具体的には、株価の上下変動、あるいは東海汽船株式会社が倒産または上場廃止になって株の価値がなくなる、ということが想定されます。

つまり、株主優待でお得になっても、株価が下がって元々買った株価よりも下がってしまったら(あるいは価値がなくなってしまったら)、トータルではお得ではないということです。


では、株価の動向を見てみましょう。

株価動向は僕が書くまでもなく、株価チャートを見れば一目瞭然です。

こちらは、日足チャート(1本のローソク足が一日単位)です。


こちらは、週足チャート(1本のローソク足が一週単位)です。


そして、こちらは、月足チャート(1本のローソク足が一月単位)です。


2020年のガクンと下がったところが3月の新コロショックです。20%ぐらい株価が下がっていますが、そこから数ヶ月でかなり元に戻り、また新コロショック前の水準で推移しています。長期で見ると、ジワジワ上げ続けています。


また東海汽船の経営状況を見ると、運航単体では常に赤字ですが、損失に対して東京都と国庫からの補助金が入っているため、島民の足であるという側面から見ても実質的に破綻は起こりえないかと思われます。

参考:東海汽船株式会社に対する補助金の報告書(東京都監査事務局)https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/03zaien/30zaien/30zaien_165-177.pdf





利回りから考える、株式購入のタイミングについて


株価が変動するということは、高いところで買ったら、値下がりして損になる可能性があるということです。

購入するタイミングが重要ということになります。

では、いつ買ったらいいのでしょうか?

株価というものは過去の推移はチャートで見ることができますが、未来のことは分かりません。

ですので、1つの考え方として、「損をしない買い方」を考えるのがいいのではないかと思います。


東海汽船株には、配当がつきません。

しかし、株主優待券を換金することを利回りとして考えることが可能です。

100株を保有していると、年に2回、10枚ずつ、合計20枚の株主優待券がもらえますが、1枚1000円ですべてを売却すると20,000円、2023年1月時点の株価23万円に対して8.6%の利回りが付いていると見ることができます。

つまり10%の値下がりが起きても、その間に株式を持ち続けて株主優待券を換金すれば、ほぼ損にはならない。そしてショックが過ぎれば、また株価は元に戻ってゆく。ジワジワ上がり続けている。

そんなふうに考えると、東海汽船の株はいつ買ってもいいのではないかと思います。

伊豆諸島への釣行や旅行が好きで、現金が眠っているならば、東海汽船の株に変えるのは悪くないと思います。





まとめ


と、釣り旅をテーマにした本ブログですが、金融のことにも触れつつ、これを読んでいる方の「旅を自由自在にする力」の役に立てればと思い、伊豆諸島への船代金が割安になる東海汽船の株主優待券について書いてみました。


要点をまとめると次のようになります。

・東海汽船の株式購入は、ネット完結型の楽天証券やSBI証券が、手数料が安くておすすめ

・東海汽船の株主優待券は、メルカリでも購入可能