アイデアが形になる喜び!BigFishGo CLIFF1156の試作ブランク
新しい試作ブランクが出来上がった。

5ピースのCLIFF965のティップセクション#1を抜いて、替え穂#1と替え穂#0(写真手前の2ピース)を継ぐと、6ピース・11.5フィートになるブランク。
キハダマグロ36キロの実績もあるCLIFF965の直径19.7ミリの肉厚バットから、

ティップは直径2.2ミリまで絞りこんだ。

基本は24tの中弾性カーボンに、部分的に15tや30tを用いてテーパーを設計している。
ミノーを足下まで曳きたい時、波で前に出られない時、ルアーのピックアップで手前の岩に当ててしまう時、長さが欲しい場面がある。
これまでにも6ピース・11.5フィートのロッドはAIRの#4と#5の間にエクステンションバットを1ピース入れる形で作ったことはあったけど、持ち重りの点で、製品化には前進できなかったところ。
それを今回、ティップセクションの延長というアイデアを閃いて、形にすることが出来た。
しかも、元の5ピースのCLIFF965を7ガイドで組むと、6ピースは10ガイドでバッチリ整合性が取れた。

リアパーツ(A5052削り出しパーツ)も、近日発売の新AIRに採用した60ミリの長さが、ちょうどいい。


小さな閃きと、1つ1つ重ねた小さな改善が連鎖して形になってゆく。
こういう”創作”を人生の中に持てるって、本当に幸せなことだと思う。
没頭してたった2日半で組んで、エポキシも乾ききらないまま笑、式根島へ飛び出した。
2025/04/28 式根島へ
式根島なら、ビッグプラグのキハダ狙いも、ジグのカンパチ狙いも、ミノーのヒラスズキ狙いも、あるいはカニのイシダイ・イシガキダイ狙いも出来ると考えた。

さて、朝の9時に着いて、磯でも巡ろうかと思っていたところだったが、桟橋で様子を伺うと昨日はキハダの25キロぐらいがキャッチされたとの話。

ガンガンに新島との間を西へ潮が流れ、沖にはトリもちらほら。早速タックルを組んで開始。
まずは7ガイドで組んだCLIFF965を試す。
届かない距離だが、沖ではキハダのボイルも散発した。
堤防上は、わちゃわちゃ楽しい^^

ウチのロッドの購入者さんからも、お声掛けをいただいたりして。
昼が過ぎ、そしていろいろ試して日が暮れた。
CLIFF965の7ガイドでは、240ミリプラグから、180gのジグ遠投まで問題なし。
CLIFF1156では、ミノーを投げてみたりシンペンを投げてみたり、190ミリプラグも背負えるし、ジグの操作感も結構いい。
軽いルアーはロッドが長ければキャストの初速が上がるので飛ぶし、重いルアーはベリーがしっかりしているので問題なく背負える。
CLIFF965よりも60センチ近くティップが長いわけで、振った印象ではかなり胴調子のロッドという感じだけど、バットに絶大な安心感が残る、という面白さ。これいいぞ。
こんなのマルチピースロッドじゃなかったら、なかなか出てこないロッドじゃないか。Tulalaのグリッサンドとかポルタメント73イヌクシュクの触り心地に似ていると思った。
さあ、明日は北西〜西の爆風、波は4メートルまで上がる予報。
どんな釣りができるかな??
続く。