こんにちは!
BigFishGoの廣瀬です。
みなさん、どんな釣りをされていますかー??
僕は、大学での講義(非常勤講師として7月まで週1の講義)が始まってしまい、
せっかくのハイシーズンなのに、遠征計画が立てづらい悶々とした日々を送っています。
いっそ、講義をオンライン中継にして、遠征先からやってやろうと計画中ですw
まあ、多少のスリ傷・切り傷はあるかもしれませんがw、なんでもチャレンジですね^^
新・BigFishGo AIR 965の発売開始
さて、
新開発の5ピースロッド、
BigFishGo AIR 965(2025バージョン)
につきまして、
ご注文の受付を開始いたしましたので
お知らせです。
基本的な振り心地は
前作の「BigFishGo AIR」を受け継いでいますが、
徹底的に設計を見直し、
20キロドラグを掛けられる強度が実現しました。
(表記上はMAX15キロ。破壊試験では、竿を立てた45°保持で下向きに荷重をかけて21kgに耐えています。)
ぜひ、使っていただきたいです!
ブランクは、即出荷可能、
→ https://bigfishgo.thebase.in/items/56342367
組み立て完成品につきましては、
ビルダーさんと打ち合わせをしておりまして、
今、ご注文いただくと、7月末(7/25前後)に納品可能です。
こちらから、ご注文ください。
→ https://bigfishgo.thebase.in/items/56541846
前作BigFishGo AIR 965(2021年発売)からの変更点まとめ
前作BigFishGo AIR 965は、2021年の発売以来、数々の釣果を叩き出してくれましたが、



今年2025年バージョンアップ版では、いくつかの変更点を加えて、仕上がっています。
ですので、何が変わって、何が変わっていないのか?
1つ1つ詳しく書き残しておきたいと思います。
ブランク自体の変更点
まず、大きな違いは、対負荷強度(破壊強度)の向上です。
破壊テストでは、竿を立てた45°保持で、下向きに荷重をかけて21kgに耐える結果が出ており、まったく折れる心配なく体重を預けられる強さに仕上がっています。
強くするだけなら、太く厚くすればいいだけなのですが、それでは重いだけの投げ続けられないロッドになってしまいます。
めちゃめちゃな数を、作っては折って、いくつかの設計上・技術上の壁を超えるブレイクスルーがありました。
詳しくは、これまでの開発の履歴を読んでいただけたらと思います。
→ https://bigfishgo.site/category/rod-development
ブランク重量は上がっていますが、ティップはわずかに細く(一方でカーボンの弾性率は高いものにし)、全体的なカーボン構成とテーパーデザインを見直して、前作同様もしくはより快適にシャッキリ振り続けられるブランクに仕上がっています。
ブランクスペックの比較も置いておきます。
BigFishGo AIR 965 ブランク(2025年バージョンアップ版)
全長 :9.6フィート
継数 :5ピース(#1-#2と#2-#3は印籠継ぎ、#3-#4と#4-#5は並継)
仕舞寸法 :640mm
ブランク重量:285g
先径 :2.9mm
元径 :19.8mm
ルアー重量 :〜250g
推奨ライン :〜PE10号
ドラグMAX :15kg *耐荷重試験では45°保持で下向きに荷重をかけて21kgに耐えています。
カーボン構成:先から24t、24t、24t、24t+15t、24t
塗装 :無塗装アンサンドフィニッシュ
BigFishGo AIR 965 ブランク(2021年版)
全長 :9.6フィート
継数 :5ピース #1-#2と#2-#3は印籠注ぎ、#3-#4と#4-#5は並継
仕舞寸法 :640mm
ブランク重量:231g
先径 :3.3〜3.4mm
元径 :20.0mm
ルアー重量 :〜200g
推奨ライン :〜PE8号
カーボン構成:15t、24t、24t、30t、30t
塗装 :無塗装アンサンドフィニッシュ
ガイドセッティングの変更点
今回、ガイドセッティングは7点ガイドに見直しています。

7ガイド
*上記写真は、試作ロッドなので、#4のフォアグリップがないですが、製品版では前作同様に#4にフォアグリップ(タコ糸グリップ)が設けられます。

8ガイド
ガイドセッティングの世界は、完全な正解というものは無いものなので、あくまでも個人的な考え・嗜好の話ですが(各メーカーでも意見は分かれていますね)、
これぐらいのヘビーロッドになると、ガイドの影響はバットガイドの位置と、2番ガイドの位置(トップガイドからの距離)ぐらいしか、パフォーマンスに影響がないというのが現時点の結論です。
ですので、継ぎの位置を考慮に入れる必要があるマルチピースロッドとしては、継ぎの直上に口巻きも兼ねてガイドを配置できる7ガイドが、最適であると考えました。
ガイド構成は、16ミリで基本的に同じままです。
・P-MNST16-3.2 ×1
・T-KWSG16 ×3
・P-KWSG20 ×1
・P-MNSG30 ×1
・P-MNSG40 ×1
*このガイドセッティングは、あくまで標準仕様であり、ご自身で組んだりする際にはガイド位置・構成など、試行錯誤するところにもロッドビルディングの楽しさ奥深さがあるわけで、そのためにブランクのみの提供も用意しています。
グリップ周りの変更点
まず、ロッドエンドの削り出しパーツ(A5052の削り出し材に黒アルマイト処理)の、形状の見直しを行いました。
旧パーツ

外径28.0mm×全長91.5mm(うち、細くなった部分は外径25.0mm×L40.5mm)
内径穴はφ21.0mm
重量52.6g
新パーツ

外径25.0mm×全長60.0mm
内径穴はφ20.3mm
重量24.0g
このエンドパーツは、カウンターウエイトの役割も兼ねていますが、重量は約28グラム減らしつつも後方に重量をまとめることで、十分な持ち重り軽減効果が確保できました。

見た目にも、よりスッキリしています。
また、このエンドパーツの長さが短くなったことで、リアグリップ長(リールフットの位置からロッドエンドまでの距離)も、約3センチ短い、520mmになりました。

リールシート前方の形状も、このようなストレート形状に変更になっています。
Q&A
今作に関して、いくつかの質問もいただきましたので、参考として回答をシェアしたいと思います。
<質問>
ブランクは今後も変化(update)していくのでしょうか?
それに伴い折れた場合の交換が対応出来なくなるかが不安要素です。
<廣瀬回答>
こちらに関しては、
どんなものでもそうですが、
アップデートはあり得ると思います。
その際は、互換性がなくなる可能性もありますし、
互換性がなくなり、在庫が尽きてしまえば、交換もできなくなります。(この点は大手に比べて、小規模な当方の弱みです)
ただ、今回の新AIRに関しては、
現時点で、これ以上の技術的な改善の余地も、
実用上の改善の余地や必要性も、
見つけられない完成度になっていると自負しています。
なにか技術的な革新がなければ、
しばらくは、このままではないかと思います。
<質問>
CLIFF1156の開発をされていますが、同様にAIR1156も視野に入れて開発されているのでしょうか?
※この質問の意図は『期待』を込めてです。
<廣瀬回答>
AIRの長尺化は、今のところは
無いかと思っています。
汎用性を求めたCLIFFでは、長さの可変が魅力ですが
強さを求めたAIRでは、長尺化の必要性が少ないからです。
また、おそらく、重量バランスや調子を考えると、
AIRの長尺化の場合も、ティップ周りのセクション(替え穂の#0と#1)は
CILFFとほぼ共通になるのではと予想しています。*あくまで予想です。
注文受付数には、限りがありますので、
新・BigFishGo AIR 965の注文はこちらから、どうぞ!
→ https://bigfishgo.thebase.in/items/56541846
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