伊豆は、温泉が気持ちいいから、好き。
伊豆半島って、2000万年前は独立した島で、本州にぶつかって半島になり、そのぶつかり合いに押し上げられて箱根や富士山ができたという。
温泉に入ると、なんか、そんな地面奥深くのエネルギーがメチャ入ってくる気がする。
20時半に眠ってパワー全開!
下田釣行3日目、銭洲へ。
3時半出船の賀寿丸に向かった。
船長にお話を聞くと、昨日も銭洲に乗れたから、来ればよかったのに。キハダも上がったよ。今日も行ってみるけど、(瀬に)乗れるかどうか、、、まあ、行ってみないとわからないね、と。
船は快調に凪の海を南に走らせて2時間。
終始、道中の海域の波は穏やかなままだったと思う。
ただ問題は、大潮満潮が6時に重なっていること。
コダルマなんて、こんだけしか出ていない。
四畳半ないな。
え?この人たち乗るの??
しかも3人ww
僕は、というと、
「廣瀬さん。オオダルマの低いほう行ってみようか。」
と、マジか。
嬉しいけど、荷物流されないか。
同礁者の方が他2名、そして高場のほうに2名。
たまにウネリが荷物を洗うけど、チャランボを立てて開始。
タックルは1組しか組む場所がないから、一番強いBigFishGo AIR 965にPE6号タックルで開始。
まずはミノーを方々に投げ散らかして、テンポよく瀬の周りに付いた魚がいれば食わせるイメージ。
反応なし。
周りの方が何を投げているか、それを見ながら、同じアプローチにならないように、みんながペンシルの誘い出しで始めるなら、僕は水面1枚下をS字でユラリ流して食わせの隙を作る。
こういうのが楽しいんだよな。釣りはほとんどの時間が、頭の中で流れる。
高場のほうの沖を本流が流れていて、そっちでヒットが続いている。スマガツオとかオキザワラとかそんなに大きくない魚が、全部トップで出ているみたい。
じゃあ、と僕もポッパーに変えて、遠投で本流を撃つも反応はない。
激流を流す際のお気に入りルアーといえばこれ、スネコン180。
飛距離も出るし、横から流れを受けた時のグニャリとした軌道が、見ていてたまらない動き。基本、ただ巻きだけど、ストップを入れた後の動きも好き。
ドンッ!
なにかが食った。
これはツムブリだった。2キロぐらいか。余裕が無く、写真はなし。
空は暗くなり、雨雲が近付いてきた。ほどなく、どしゃ降りの雨。
雨は別にいいけど、風が吹けば波が上がって回収になりかねない。
そうなる前に、一本いい魚を獲っておきたい。荷物をまとめつつ、投げ続ける。
雨雲はやがて通りすぎた。
周りの方々はトップをひと通り投げ終えて、ジグにチェンジ。
ジグは根掛かるから、トラブったらラインシステムを組み直したり、アカハタを始める方もいる。
そんな周りが手を休めているタイミングを見て、ペンシル投入。
追い風に乗せてフルキャストし、本流に島周りの迂回の流れがぶつかってヨレているあたりを重点的に、ゆっくり、チョピ、チョピ、させながら流す。
そんなに引っ張らなくても、流れて十分に移動してくれるから、他の方の迷惑にならないよう配慮した範囲で横から流れを受けさせ流しながら、長くヨレに止まらせる。
ン?
潮のヨレのざわつきでバイトは見えなかったけど、クンクンと生命感。
と、一呼吸おいて、一気に走り出す。
ジャーーーーーーーー。速い。
突然の出来事に、ロッドは魚のほうに一直線、僕も前のめりに落ちそうなる。
なんとか体制を持ち直して、鋭く引いてフッキング、そしてロッドを立ててバットで溜めれば魚は止まった。よし、止まるサイズだな。
一応、同礁者の方にお願いして、一番突き出た先端に出てもいいか確認して、前に出させてもらう。
ブルブルブルッ!っと、これ系の魚の特徴的な引き。強いけど、まだまだ余裕。
浮いてきたのはシルバーの魚影に、イエローのピンピンのヒレ。かっこいいシルエット。
ほいっ!
キハダ(キメジかな)実測7.7キロ。
やったよーー!
この生命感たまらん。ランディングしてからもビチビチビチビチッ!!
ヒットルアーは、ラピード190。パイクフックで自作したツインフックが閂のいいところを捕えていた。
もう満足なんだけど、かといって、ここに立てるチャンスなんて滅多にない。
投げ続けない理由はない。
風向きも変わって、潮の流れもゆっくり向きを変えてゆく。
潮が引いて、足場が広がったので、もう一本のロッドCLIFF965(仮称)も組んだ。4号タックルでジグを流そうかと思った。でも、他の方もジグを投げているけど、1~2キロぐらいのナンヨウカイワリが釣れるばかりで、カンパチの気配はない。
ジグの無駄な根掛かりで、時間をロストしたくない。
と、先端を譲ってもらえたので、ここなら、小さなペンシルで横追い風でラインがふくらんでも、沖のヨレを長く通せる。
ラインの膨らみでスキップしないように、ドリフトをさせつつ優しくアプローチを繰り返す。
すると、ん?
風で膨らんだラインを通して、なにか違和感。クンクン。
と、一呼吸おいて走り出す。
またキタ!
しっかり走ってラインが直線になったところで鋭く後ろに引いてアワせる。
ラピード130の標準搭載のフックだから、やや小さくて不安なんだよな。
負荷を掛けすぎないように、じんわりロッドを曲げこんで、テンション一定のポンピングで寄せる。
そんなに大きくないか。強さからして、さっきと同じくらいか。
が、魚体が見えたらわりと大きい。目測で20キロあるなしか。
ルアーは口の中に丸飲み。だから呼吸ができなくて強く引かなかったのかもしれない。
ところが、寄ってからがなかなか弱らない。空気を吸わせても、また思い出したかのように走ろうとする。何度も旋回させて同礁者の方がギャフを構えてくれているところに誘導する。
ギャフも決まった。ずりっと上げる。
が、魚が暴れてギャフがもげるw
またファイト再開ww
なんか、まだまだ強い泳ぎ。また旋回させて次は自分の落としギャフ出動。
魚からはドバドバ血が海中に流れ出て、その血の下には色んな魚がお祭り騒ぎみたいに集まっている。大きめの魚影も見える。
そして、ロッドエンドから、落としギャフのループを通し、落とそうかというところで、魚がおもいっきり走りはじめた。
こんな力が残っているのかという走り。瀬際を周って走ってゆくのでハエ根に干渉しない角度でもう一回浮かせようかと思ったところで、ブワッと現れたのが巨ザメ。
これに怯えて、走ったんだな。たぶんこの魚にとってニンゲンは初見で訳の分からない存在だけど、サメは明らかに命の危険を感じさせる存在なんだろう。猛ダッシュ。
あっ、アカン!
と思った瞬間に、キハダの頭を丸かじり。
ラインの先はサメに変わる。
重っ!
尾ビレのひと振りで、ドラグがチュイーーーーーンン!
止まる大きさではない。100キロオーバーじゃないか。
一応、スプールを掴んだら、プンッ!と歯ズレブレイク。
これで回収時間になって終了。
まあ、写真には残したかったけど、あんなんキャッチしても、僕のソフトクーラーには入らんわい!と負け惜しみを言っておくか(笑)。
ロッドテストとしては、なかなかの手応え。
CLIFF965(仮称)は、曲がり込むから、支点が手元に寄ることで、楽にリフトできるし、まだまだ余裕を残していた。
3~4号で、130ミリプラグとか小さめのルアーを軽快に操作できて、魚を掛けたら20キロぐらいの魚には不安も感じない。それが5ピースで実現している。
これよくない??
もう、メチャお気に入り。ツインパワー8000番との組み合わせ最高。掛けるまでをテクニカルに楽しめるロッド。
もちろん、南方のGT遠征とかサイズを選べない海域に1本しか持って行けないとしたらAIR965だけど、ヒラマサ遠征ならCLIFF965かなあ。海外遠征で何が出るか分からない場所なら幅が広いCLIFF965かなあ。
もちろん、仕舞がコンパクトだから1本を選ぶ必要はなくて、2組を抱き合わせて持ってゆけばいいんだけど。というか、その為に開発しているわけで。
でも、まだ試したいことがある。
その計画はまた今度。
タックルデータ
ロッド :BigFishGo CLIFF 965(試作)
リール :ツインパワー8000PG
メインライン :バリバス SMP 4号
スペーサー :PE8号 5ヒロ
リーダー :船ハリス40号 5ヒロ
ロッド :BigFishGo AIR 965
リール :ソルティガ6500
メインライン :バリバス SMP 6号
スペーサー :PE15号 5ヒロ
リーダー :船ハリス40号 5ヒロ
ラインの結節について、よく聞かれるので記載すると、メインラインとスペーサーPEの結節、そしてスペーサーPEとリーダーの結節はどちらも、このジギング魂さんで検証されている、交互ぐるぐる巻きFGノット
交互ぐるぐる巻きFGノット(2020年版)
→ https://jigging-soul.com/388239
それから、リーダーとルアーのスイベルやプレスリングとの結節は、30号以上なら、早くて98%強度が出るジャンスィックSP。(以下を見てみてください。超カンタンで強力です。)かれこれ5年ぐらい、これしか使ってないです。
漁師結び(ジャンスィックSP/八丈掛け)
→ https://jigging-soul.com/18823
ちなみに、30号以下ぐらいのルアー結節の場合は、イモムシノットです。
イモムシノット
→ https://jigging-soul.com/43873
追記:
ギャフを壊してしまった同礁者さん、雨で帰りを急いだため、連絡先を聞かないままにお別れしてしまいました。建て替えしますので、もしこのブログに気づいたらご連絡ください。
あるいは次お会いしたときに埋め合わせします^^