待ちに待った小笠原遠征。

2016年の12月、2017年の4月、そして今回で3回目。装備や道具立てもバージョンアップを繰り返してきた。

狙いは、でかいイソマグロと、でかいキハダマグロである。ちなみに小笠原では、もうGTは掛けたくない(笑)。

10月の遠征計画は台風でダメになってしまい、今回の11月に延期して残ったのは3人。

GTアイスクリーム屋さんの桜澤さんと、ブログでの募集に手を挙げてくれたYさんと、僕の3人。

母島に到着するやいなや、準備をして、山越えの沖側堤防でロッドを振り始める。

ロッドは、長時間の耐久キャストと、魚を走らせて獲ることを想定して新調したマグロロッドSEVEN MILES 887CR

150グラムぐらいのルアーでも、なんの問題もなく振り抜けるし、軽くていい感じだ。

と、日が沈み、辺りも薄暗くなってきたところで、沖から曳いてきた別注ヒラマサ220にンンッと重みが乗ったあと、ピョーン!と魚が飛び出すバイト。乗らず。

細長い魚体はカマスサワラかバラクーダかな。サイズは目測で1メートルそこそこか。

ここで、帰り道も大変だから、薄暗いうちに片付け、終了とした。

【DAY2】

夜のうちから、北東からの爆風が吹き荒れている。

島陰なら出来るだろうということで、姉島の西側のハナレに行ってみようということになった。

朝マヅメだが、Yさんのミノーに一回バイトがあったきりで、他は何も反応なし。

1時間ぐらいで、早々に磯替え。

次は、すぐ近くの姉島の別のハナレ。

この磯は細長い形をしているから、ランガン出来る。

上げ潮が効き始め、西に向けて潮の流れが出てきた。

マグナムミノー200を沖の潮目から曳いてくると、時折コンっとバイトはあるが、乗らない。魚のサイズが小さいのか?見かける小魚も8センチぐらいのトビウオの子ばかりだし、大きいルアーには食いが悪いのかもしれない。

ジグに替えて、底からワンピッチジャークで曳いてくると、時折アタリはある。

ジャークを緩くしてようやくヒット。

ユカタハタというハタの一種らしい。ヒットルアーは撃投ストライク105グラム。

崖登りをしながらランガンしてゆく。

いくつかの崖を超えて撃ってゆくうちに、とうとう反対側の先端に出た。

両側から流れてくる潮がぶつかって、いい感じのヨレができている。ただ、そのヨレの脇に顔を出す小岩がやっかいそうだ。その小岩から足元に向かって根が続いている。

その小岩を避けるように、沖の潮目の方にマグナムミノー200をキャスト。

数投、曳くコースや速度を替えてみたり、沖でトゥイッチを入れてギラギラと反射を撒き散らしてみたりしていると、回収直前の足元の際に差し掛かったところで、ルアーの下2〜3メートルぐらいの深いところに巨大な平べったい銀色の魚影がついているのが見えた。

40キロは超えてそうなGTだ。畳の半分ぐらいはある。あれは掛けたらアカン奴や〜!

その後は、回収の際の瀬際では一回一回緊張のキャスト。

沖では、カツオドリも騒がしくなってきた。

瀬際では、1〜2キロそこそこのハタ類も、マグナムミノーにちょっかいを出してくる。海の活性を感じる。

そして、

10時。

ちょうど潮がぶつかって出来ているヨレにフルキャストしたマグナムミノーが、小岩から続く根の際を通過し、まっすぐこちらに泳いできた時に、突然ミノーの後ろに巨大な魚体が現れた。

あっ!ヤバイ!!

弾頭のような丸々とした真っ黒なボディ。尻尾のギザギザ。僕よりもデカいんじゃないか?(僕の体重が50キロ)

まっすぐスーーーっとルアーにせまって、瀬際でガブウーーッ!!!

反転して直後、凄まじい引きに変わる。

下へ下へ走ってゆく。

とっさにスプールをフリーにして、一段前の段差に駆け下り、体制を立て直して応戦を試みる。

ラインが根に干渉しているみたいな感触。

ラインを緩めると魚は根の下で止まったのか、ラインはそれ以上出ていかない。

ラインにテンションを掛けないように、聞いてみると、まだ生命感がある。

ラインにテンションが掛かると、走る。

緩める。

沖へ行け!沖へ行け!沖へ行け!

しかし魚はゆっくり下へ下へゆく。

もしかしたら、足元の根にラインがスタックしているのかもしれない。

弾くようにラインをさばいていると、また走り出し、ギギギ。ラインが根に干渉している。

これはどうしようか。

そうこうしているうちに、また魚が一気に走り始めて、プツン!ラインブレイク。

完全に敗北。

デカかったー。あれがまさに狙っていたサイズのイソマグロ。

勝負さえさせてもらえなかった。

かといって、沖に走ってくれていたとして、獲れていたのだろうか。

その後は、西側の磯を3箇所、ポツポツと撃ってゆくも、ワンバイトがあったぐらいで、昼を周り、日が暮れて二日目は終了。

状況としては、かなり渋い感じ。そんな渋い中で掛けた、貴重なワンチャンスは逃す始末。

全くもって、難しい釣りである。

明日は、風が東から南に回る予報。母島の北のハナレに乗れるかな。

明日に続く。

<タックルデータ>

ロッド    :MC works レイジングブル95SD

リール    :Daiwa キャタリナ 6500HRCSスプール6500
メインライン :モーリス アバニGTマックスパワー 8号

リーダー   :DMVナイロンショックリーダー200lb 3ヒロ

バイトリーダー:デビルライン240lb 10センチぐらい

ロッド    :SEVEN MILES 887CR

リール    :ツインパワー8000PG14000番スプール
メインライン :バリバス アバニキャスティングSMP 6号

リーダー   :DMVナイロンショックリーダー 170lb 3ヒロ

バイトリーダー:デビルライン240lb 10センチぐらい

ロッド    :ゼナック ミュートス・アキュラ 100HH

リール    :Daiwa キャタリナ 6500H
メインライン :バリバス アバニキャスティング マックスパワー 8号

リーダー   :スペーサーPE20号 1ヒロ+プレミアム万鮪 50号 9ヒロ
バイトリーダー:デビルライン240lb 10センチぐらい

釣ったユカタハタの姿揚げと刺身、うまかった〜

—–