愛媛でのロッド試投会を終えて、萩で宿泊し、朝の船便で見島へ。

船中、なかなかの波の高さ。

これぐらいの波っ気は、むしろ期待が高まる。






釣り場を公開していいものかどうかを考える。

さて、表題のポイント晒しの問題について、僕なりの配慮と考え方を、改めて書く必要があると思ったので、書いておきたいと思う。


僕の場合、渡船でしか行けないポイントや、離島の場合は、地名などを明記してもOKというルールとしている。

もちろん、どこからが離島で、どこからが離島ではないか。そもそも日本は島国だし。そして、離島でも書かないことはあるし、離島だから書いてもいいと思っているわけではない。

書くか書かないかということについてはつまり、前提として、その場所に他の人も行って欲しいか、行って欲しくないか、ということに尽きると思う。


書かない理由としては、そのポイントを他人に知られたくない。行って欲しくない、という個人的な利益に基づくもの。

一方で、書く理由としては、釣り人が遠征にやってくると、その地域では経済が動く。宿や渡船業、飲食店、レンタカー、お土産などなど。渡船業なんかは、基本的に衰退産業なので過疎地では廃業が相次いでいるし、僻地の宿なんかも残って欲しいという思いがある。

だからこそ、僕の場合は、渡船を使わないと行けない場所や離島なら、同じように行く人が増えたらいいと思うから書く。逆にローカルアングラーがたくさんいて、彼らの迷惑が予想されるなら書かない、という考え方。

そんな前提で、今後も釣行記を書いてゆく。


【9/28】見島釣行1日目




9:05発の萩発の船は、11時に見島・本村(みしま・ほんむら)に着いた。

着くやいなや雨が降り始め、山道が泥濘むかなー、という懸念。



まずは、自転車を手に入れた。

電動アシスト付に自転車が、萩市役所見島支所で、無料で借りられる。

萩市役所見島支所
〒758-0701 山口県萩市見島326−12
電話:0838233311



そして、山を越えて、日崎(ひざき)にエントリー。


波が高く、ダイペンだと飛び跳ねがちなラフな水面。


日暮れは、1ヶ月前の8月末は19時ぐらいだったけど、1ヶ月経って早くなっているだろう。暗闇の中の崖登りは避けたいと考え、18時15分までをタイムリミットに決めて撃つことにした。



ジグも落としてみる。

狙いはあくまでもコシナガマグロなので、中層でフワフワ漂わせることを意識したジャーク&フォール。


潮はほとんど動かない。

日も傾いてきた。


沖の潮通しのいいオープンエリアを撃ち続けても反応がないと、手前の根周りを攻めたくなってくる。ヒラマサならヒットしないか?と。


沖にフルキャストしたところで水深30メートルぐらい。手前30メートルあたりからカケアガリになっている。

フルキャストから底を取って、シャクリ上げて沖のオープンエリアを漂わせたのち、2回目の底取りからジャカジャカでリアクションバイト狙い。

そして、3回目の底取りからカケアガリの際を舐めるように、優しいシャクリと時折食わせの間を作って、トレースする。


シャク、シャック、シャ、、、ンンンッ!!

根掛かり?


いや、生命感がある。

糸が出そうになるから、とっさにスプールを掴んでリフト


よしっ!浮いた!

鮮やかなイエローライン。ヒラマサだ。

5キロはないぐらいか。



薄暗くなりかけたラフな上下の激しい水面。

魚はまだ元気だけど、沖からウネリがやってきているので、一気にブチ抜きを狙う。

失敗。



もう一度、体制を整えて、波に乗せてズリ上げ。

ビッタン、ビッタンでフックがポロリ。

行っちゃったー。サヨナラ〜


ロッドはCLIFF965の試作ロッド。神津島のカンパチでも、銭洲のキハダでもそうだったが、このロッドは曲がり込む調子のためか、ウネリの上下動が大きいラフウォーターでは瀬際のところで魚のコントロールを失いやすい。

魚を掛けてから、浮かすまでは優秀なんだけど、ちょっと悩ましい。スキルでカバーできるものなのか。


ヒットルアーは、撃投ジグレベル100g



こうして日暮れになり終了。



ロッドや重いジグ類などは洞窟に隠して、身軽になって崖を登った。

そして、帰りの山下りは、自転車なら超早い。

ヒャッホー!!

控えめに言ってもサイコーすぎる!

歩いたら30分の道のりが、ほんの一漕ぎで戻ることができる。



そして赤崎旅館の盛りだくさんのゴハンをいただいて、就寝。

コシナガマグロのトロがうまいぞー!!

明日は、大漁時刻表も真っ赤だから、期待大。

朝から日暮れまで、日崎にとどまる計画。


続く。