家の近所の目黒川の桜も満開!

待ちに待った春。

春らしい魚を釣りたいなあ、なんて思って情報を集めているが、太平洋側は黒潮がずいぶん遠のいて水温が低く、伊豆諸島ではまだまだ青物は望みが低そう。

一方で日本海側には、どうやらサワラが回っているらしい。

それを知ったら、そして西京焼きを想像したら、いてもたってもいられなくなって、さっそく上野から新幹線で長岡へ、長岡からはタイムズカーシェリングを利用して、上越を目指した。

夕飯を食べてから家を出発して、その日の内に現場に到着、そして車中で朝を待ち、朝マヅメを狙う計画だ。

深夜1時。直江津近くの漁港を覗くと、いい感じの常夜灯が光っている。しばらく観察していると常夜灯の明暗の際で銀色の細長い魚体がひるがえるのが見える。サワラだ!

早速、車にタックルを取りに戻るも、ロッドを持って常夜灯下に立つと、もう魚は見えない。遠い暗がりからミノーをひっぱっても反応なし。

朝を待つことにした。

夜が白むのを待って、サーフに突き出たT字堤に出撃。先行者はすでに6名ぐらい。

ミノーを投げたり、ジグを投げたり、シンペンを曳いてみたり、一通り上から下まで通してみるが反応はない。

と、隣で投げていた先行者の方にヒット!サゴシだ。

その方に話を伺ってみると、地元の方で相当やりこんでいるみたい。ヒットルアーはサゴシーのピンク色。

勉強をさせてもらうつもりで、隣で見させてもらうと、またまたヒット。この1時間くらいでもう既に同行者の方と併せて10本ぐらい上げているらしい。

お話を伺うと、今日はこれでも渋いほうだとか。

高速リトリーブでバタバタバタバタっと追わせて、ストップで見せて、次のワンアクションで喰ってくるパターンにしか反応しないとのこと。

見よう見まねで、手持ちのシンキングミノーでやってみるが、いっこうにアタリは無い。

やっぱりうまい方は、うまいもんだなあ〜

中層の釣りって、今までやりこんでないから、ウデの差が歴然である。

見よう見まねでやっても、いつまでたっても上手くいかないから、じゃあってことで誰も投げていなそうな手持ちのルアーを投げてみる。

投弁天。カンパチにワインドが利きそう!と思って、去年にamazonで買っておいたルアー。

表層でワインドアクションを繰り返し、時折フォールを入れる。

と、じゃれつくアタリの後にガツン!!

ついにキタッ!

ドラグを出されながら寄せると、ワラサ。

しかし抜き上げ前の水面バタバタでフックアウト。

惜しい!

次の一手は、ギャロップバイブ40g。鉛の塊だからめちゃ飛ぶ。風なんて全くお構いなし。

底から巻き上げてみると、ガツン!しかしすぐにフックオフ。

反応はそれっきりになってしまった。

次の一手。

これならどうだっ!

ギャロップバイブの超高速リトリーブ。

ありったけのスピードでリールを巻く。

すると、ガツン!ガツン!ガツン!ゴゴン!グングンッ、乗った。

ドラグも出されて、けっこう良く引く。

キターーッ!!

念願のサゴシ。スレ掛かりだけど。

ヒットルアーはギャロップバイブのゴールド。

気を良くして、同じくありったけの超高速リトリーブ。

ウォリャーーーー!!

この重さ。いくら速く巻いても絶対破綻しない。

ガツンガツン当たってくる。一瞬乗るもフックアウト。

更にもう一投。

魚の側線にバイブレーションの波動を叩き込むように!

ビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ

グン。

乗った!

同じくサゴシ。50センチぐらい。しかもやはりスレ掛かり。

このショアマダイ用のロッドも、40グラム前後のルアー操作にはちょうどいい感じ。

相当な数が群れでいるような感じ。

この時間、周りは釣れていないが、僕のバイブレーション超早巻きにだけは反応がある。

ルアーに反応するのは群れのうち、わずかなんだと思う。あるいは追っているが喰いきらないとか。見切っているとか。

バイブレーションにはまとわりついてきて、スレで掛かる感じ。

ヒットは続く。

藻の際を通すように奥に沈めて、超高速リトリーブ。ガツンッ!!!

ンンンッ!

巻けない。

ジーーーーーーーーーーーーィッ!!!

めちゃ走る。潮の流れに乗ってなかなかの重さ。幸い潮は藻の反対方向に向けて流れているから、魚が走った先はオープンエリアのほう。

沈みテトラに擦られながらも上がってきたのは、

どーーん。

サワラと呼んでもいいサイズ。あとで計測して75センチ。ヒットルアーは同じくギャロップバイブ40g

いやあ。この釣りは面白い。その上、持ち帰って食べるのも楽しみなんだから、ここまで来た甲斐がある。

もう1本掛けたが、藻に巻かれてラインブレイク。ここで雨風が強くなって、まだ周りではポツンポツンアタっていたようだが、一度車に退避。

その後は、中越方面に向けて走り、雨が上がるのを待ちつつ海岸線沿いをポイントを探しながら北上する。

そうこうしつつ、夕マヅメを迎えることに決めたのは、荒浜のサーフ。

しかし、はぐれて一匹だけでフラフラ泳ぐサワラを見かけたのみで、反応は得られず、帰路に就いた。

初めての新潟への釣り旅。いい成績も残せて満足である。

あの高速リトリーブからのガツン!そしてライトタックルでのファイト。忘れられないなあ^^

ちなみに、サワラの胃袋の中身は、持ち帰った3匹ともカラッポ。なにを喰っているのか確かめたかったところではあった。

<タックルデータ>

ロッド :Salty Stage PRM Shore Red
リール :15ストラディックC3000
ライン :PE1.5号+フロロカーボンリーダー30lb

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