屋久島遠征に行ってきた。

先週は重要な会議が入ってしまったから遠征を1週間ずらし、大潮を逃してしまった。

ウーーン。どこに行くか?

出発日の直前まで迷った末に、一番近い(と思われる)屋久島に行くことにした。

といっても、ネットでいろいろ潮回りとか、屋久島の方のブログとか、昨年の状況とか、気温・水温の推移と予報とか、調べてみるも、状況はあまり芳しくなさそう。。

まあ、それでも、元々釣れないことが前提のショアGT。自分の足で自分で確かめることが大事なのだ、と出発した。

結論としては、丸3日間GTロッドを振って、キャッチできたのはスマガツオ1尾のみ。

とはいえ今回の遠征で見えてきたこと・知ったこと、見立てを付けたポイントなどを書き残しておくことで、今後に役立てる備忘録としておきたいと思う。





屋久島釣行 第1日目

早朝、成田からジェットスターで鹿児島まで、鹿児島空港からは鹿児島本港まで高速バス、鹿児島本港からは高速船に乗り継いで、14時には屋久島・宮之浦港(みやのうらこう)に着いた

鹿児島空港>鹿児島本港 高速バス時刻表
http://nangoku-kotsu.com/cms/wp-content/themes/nkk/pdf/timetable/syatoru_apo-8.pdf

鹿児島本港>屋久島・宮之浦港 高速船時刻表
https://www.tykousoku.jp/fare_time/kagoshima_yakushima.html

港を出てすぐのところにある、まつばんだレンタカーさんでレンタカーを借りて、北風の風裏を目指して、島の南部、シドッチ神父上陸記念碑のところから磯に降りる。

沖の離れ瀬にはサラシが出ていて雰囲気は最高によさそう。足下の磯際にはGTらしき影がユラッと見えたが、ここではダツの1チェイスのみで、日が暮れて終了。

明日は北東の風に変わる予報。風裏の島の西側を目指して、永田(ながた)港で車中泊をして、朝を待つ。


屋久島釣行 第2日目

夜明け前に永田港からはじめてみる。まだ北からの風でやりづらいので、早々に切り上げて永田の灯台下へ。

ここは脆い岩質のせいで降りてゆく道は滑りやすく、岩の角度が急なので、海の際まで降りてゆくのも危険。海苔も付いていて滑りやすく、ゴム底のウェーディングシューズでは相当釣りづらかった。

ここでは、60グラムジグの巻き上げにヒラアジ系の1バイトのみ。ギラッと扁平な魚体が見えたがすぐにフックアウトしてしまった。1~2キロぐらいだと思う。ギンガメアジかな。

今日は、10時から宮之浦の沖堤防に渡船で渡してもらう予定だったが、強風のため今日は無理とのこと。風は北西風に変わり始めたので、昨日と同じシドッチ神父上陸記念碑下を目指すことにした。

干潮が16時半。14時に着いて干潮をはさみ、日暮れまで投げ続けるがダツの2バイトのみ、ほかは反応無し。ベイトもいない。

宮之浦のつり具の岩川でも聞いていたのだが、ちょうど今の時期はGTには早い、ブリの回遊もまだ、とのこと。つり具の岩川のホームページでは釣果速報がアップされているが、ここ2週間は、ずっとダメらしい。


日が暮れて、温泉へ行くことにした。

屋久島の南部は温泉が湧いているところがたくさんある。尾之間(おのあいだ)温泉に浸かって、ゆっくり休むことにした。尾之間温泉はネットでは地図も見つかりづらいが、地元の人たちにも人気の場所。

つり具の岩川(宮之浦沖堤防への渡船もしてくれる)
〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦203-7
http://www.iwakawa-yakushima.jp/

尾之間(おのあいだ)温泉
〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間
http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121600-d1722865-Reviews-Onoaida_Onsen-Kumage_gun_Yakushima_cho_Yakushima_Kagoshima_Prefecture_Kyushu_Oki.html


屋久島釣行 第3日目

車中泊で朝を待って、風も治まったので6時から宮之浦沖堤防へ渡船で渡してもらった。

灯台側の沖へ向けて、潮が走っている。南部では気づかなかったが、この時期は流れ藻が非常に多い。流れ藻には小さな甲殻類が付いていて、グレが時折藻をついばんでバチャバチャやっているのが見える

灯台の沖向きが青物にはいいと聞いていたので、早速はじめる。トップからはじめて、ジグに変え、それからジグミノーに変え中層引きに。

すると沖の潮目で、ビビビビッ!と小刻みな震えで何かが掛かった。とはいえGTロッドなので全然引かない。ラインを緩めないようにゴリ巻きで寄せる。

スマガツオ1キロぐらいかな。ヒットルアーはDUELアダージョヘビー125。リフト&フォールの後、巻き上げでヒットした。

10時前の満潮潮止まりからは、流れ藻は堤防から離れた沖を流れるようになって釣りやすくなったが、ルアーへの反応は無し。

上物師の方も同乗していたが、50センチぐらいの尾長グレ、50センチぐらいのイスズミを上げていた。魚(グレ)はたくさん見えるが食わせるのに苦戦しているようだった。他にも堤防際にはキビナゴの小さな群れが付いていた。

15時には沖堤防を降りて、沖堤防に一緒に上がったFishing like clubの田中さんに案内していただいて西部の地磯の四ツ瀬(よつせ)へ。

ここは足下から水深は30メートルぐらいまで一気に深くなっている。でも潮がほとんど流れていなくて反応も無し。永田の堤防にも行ってみるがやはり潮が動いていなくてダメ。水温もまだ低いみたい。

田中さんによると、例年だと3月末から4月の中頃にかけての2~3週間限定で、キビナゴの産卵を追って腹パンパンのブリが西部に接岸するらしいのだが、今年は遅れているとのこと。

夜は、最後の一泊ということで、宮之浦のつり具の岩川さんのやっている民宿に宿をとって、すぐ近くの寿司屋、若潮さんへ。

屋久サバ、アカハラ(カンパチを屋久島ではアカハラと呼んでいた)、マダイ、アオリイカなど島の魚を握った地魚の握りを頼んだのだが、特に屋久サバとアカハラは涙が出るほどチョー旨かった(2日間車中泊で、ろくなものを食べていなかったせいもあるとは思うが。。)。

ちなみに若潮さんの若旦那さんは、GTはじめルアーをやり込んでいる方で、釣ったブリを寿司のネタとして出していると聞いたので立ち寄ってみたのだが、話を聞くとブリは今年はまだ1本しか上がっていないとのこと。

でも、GTの話、地磯の情報、潮の流れの場所、昨年の話など、独自に蓄積した深い知識と経験を持っている方なので、もっと早く出会っていればよかったのに、と思った。

屋久島にGTを狙いに行く方は、若潮に立ち寄りつつ話を聞いてみることをおすすめ。

また、西部や南西部の磯を攻める場合は、入口が分かりづらい場所や山を越えなければ立てない瀬などもあるので、Fishing like clubの田中さんにガイドを依頼するか、相談することがおすすめ。田中さんのところには情報が集約しているので、瀬渡しに際も一声掛けておくと瀬渡船を乗り合わせる人数も集まりやすいんじゃないかと思う。

Fishing like club
〒891-4203 鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊2101
https://coubic.com/yakushima_flc

若潮
〒891-4205 熊毛郡屋久島町宮之浦421-35
http://loco.yahoo.co.jp/place/g-fO5KO_Vu1lQ/


屋久島釣行 第4日目

目覚めて外に出ると、南からの風に乗って硫黄の香りがする。口永良部島(くちのえらぶじま)は、昨日、噴火レベルが3にまで上がったらしい。


左の沖に噴煙を上げる口永良部島が見える、矢筈(やはず)の一奏(いっそう)灯台へ。岬の先はほぼ無風。

ほとんど潮が動いていない。流れ藻もほぼ止まっている。ウミガメが現れ、300メートルぐらい沖では相当デカいクジラ?イルカ?が跳ねている。また磯際にはキビナゴの群れは結構いて、ダツが突っ込んだりジャンプ食いしているのも見かけた。

岬の東側から北側正面、西側まで攻めてみるが、反応は無し。11時までやってみて、今回の遠征は終了となった。


まとめ

結果こそついてきていないが、11月から遠征を繰り返して5ヶ月間。やっとロックショアGTを丸3日ぐらいは快適にやり続けるだけの装備が整った。

また、筋力も付いてきているので、GTロッドを振り続けられるようになってきた。背筋が付いてきたからなのか、腰痛も無くなった。

あとは、デカいやつと遭遇するのみである。

<使用タックル>
ロッド:ZENAQ ROUF Expedition EP83-6 Trevally
リール:SHIMANO BIOMASTER 8000PG
ライン:PE4号+フロロカーボンリーダー100lb
ルアー:DUEL アダージョ125 ヘビー ほか