昨年から課題にして取り組んできた、タコ釣り。

締め括りは、巨大なミズダコをキャッチすることである。


ミズダコのマントを纏ったような写真撮りたい(笑)

もちろん、陸っぱりで!



で、1月、2月、3月と、タイミングを図り、天気予報をチェックしながらも、なかなか海況と自身のスケジュールが合うタイミングが見つからず。

なにしろ北国の釣りだから冬の海は荒れやすい。また、吹雪の中、竿を振る根性は僕にはない。

そうして4月になってようやく、行けるチャンスを掴めた。

行こうと思ったのが宮城県。


調べる限り、渡船で渡れる沖堤防(離岸堤)で、かつタコの漁業権が外れていて、ミズダコを狙えるのが、以前にも書いた山形県と新潟県(コチラ)。そして今回の宮城県。あとは青森の八戸の沖堤防も可能性があるらしいが、現在は渡船が廃業してしまったとのこと。





宮城県・七ヶ浜へ

今回お世話になったのは宮城の七ヶ浜の渡船、フィッシング山崎さん。
http://www.esa-tosen.com/index.html

昨年下調べをした山形や新潟でもよかったのだけど、やっぱり行ったことないところに行ってみたいよね^^

しかも、ここは電話予約もなく(電話番号がどこにも見つからない。お店の番号は「現在使われておりません。」)、しかも当日に出船を決めるらしい。出船時間も不明(いろいろなところに書いてある内容が違うww)。遠征先としては、何も予定が立たないばかりか、初めて行く場所としてはわからないことだらけ。

だからこそ、行ってみよう!ってなる。

そういう性分^^


そういうわけで、集めた情報も書きつつ、釣行記を残しておこうと思う。

新幹線で荷物はバックパック1つ。

この中には5ピースのはメガフォースビッグフィッシュのベイトカスタムと、4ピースのアブのホーネットスティンガープラスHSPC-744X-BBも収まっている。渡船を使うから、もちろんライフジャケットも。

あとは慣れない防寒ウェアだけど、かさばらないでレイヤリングで調整できるように薄手のものを数枚。北国で超評判のシマノのブレスハイパー+℃(極厚)も手に入れた。


多賀城の駅に着いて、タイムズカーシェアで出船の港へ。とりあえず下見をしておかなければ。

フィッシング山崎さんは、お店は震災で畳んでしまって、渡船業だけは運営しているらしい。

ちなみに、同じくここの港から渡船を出している宝珠丸さんは電話がつながったので電話で予約の確認をしつつ聴いてみると、こちらは土日祝だけの営業とのこと。他にも別の港からいくつかの渡船宿が渡しているらしいことも分かった。


フィッシング山崎さん(光運丸)の小屋。

木曜は定休日、第一金曜日も定休日。

そして4月は5:30と6:00の出船、とある。

やっているのは確からしい。

大物記録も張り出されているところを見ると、コアなファンで賑わっているのかもしれない。

ミズダコの大物記録は、2015年に14.5キロが釣れた記録がある。ネットでも事前には調べていたが、こっちではアベレージで5キロぐらいで、秋田港のような20キロオーバーとかはいないみたい。


仙台湾沖堤防へ出船





さて、朝の5時に港へ。

船長がいた!!船は出るらしい。よかった。

でも西風が強くなると回収できなくなるから、今日は10時ぐらいには回収だよ、とのこと。

ほか、船長に聞いたところでは、去年、今年とミズダコは全くダメとのこと。最近は仙台湾の水温が高くなってしまって、それが原因でミズダコが寄らないのでは、という話だった。小さなマダコならいるとの話も。

期待値も低く、出船!

それにしても寒い!昨晩から寒気が南下してきて気温は4℃、風が冷たい。小雨も混じり始めた。

沖堤防は、長さが約1.6キロ。内側は垂直護岸で、


外側はテトラポッド。

水深は岸際で10メートルぐらいはある。

水面までは2メートルぐらい(朝7時過ぎに干潮)だから、ロッドは無駄に長くする必要もないと考え、7.4フィートのホーネットスティンガープラスHSPC-744X-BBのほうを選んだ。

はじめはデビルクラッカーMEGAから、はじめてみる。

やたら重い。小さなタコを乗せたぐらい重い。しかも底をズル曳くと牡蠣殻の塊を拾ってくる。すぐに嫌になって、使い慣れたエギに変えた。

嫌になるぐらい寒い。もう既に帰りたくなっている。

ただ、ラインシステムは万全。PE8号にフロロカーボンリーダー50号。結節具やノットも万全、エギのチモトも固めて万全にしてある。このエギ(タコエギⅢ)ならフックも太くて大きいから万が一オオダコを乗せた場合は獲れる見立て。

岸際に落として、ツンッ、ツンッ、ツツツツ。繰り返してゆく。


ド干潮の8時前。



ンンン。

重い。

もしかして。

ラインの直上まで姿勢を整えて、フンヌッ!!

ヌォーーーーーーー

なんか乗ってる。

コレキタ!!

コ!

レ!

キ!

タ!


せいっ!

ウオッシャーーーーあああああ!

これミズダコじゃない??

実測2.8キロ。

ヤッタ!ヤッタ!ヤッタ!ヤッタ!


これで、回収の9時(急遽1時間早まった)になって終了。

まさか釣れるとは!

2.8キロと言ったら、ミズダコにしてはまだまだ小さいけど、あとはサイズアップを目指すのみ。

陸に上がって、船長計測で3.1キロ(水を飲んだ?さっきは水を吐いてた??)。

こっちではミズダコは例年5月いっぱいぐらいまでは上がっているとのこと。10キロオーバーを目指して、再挑戦したいと思う。


タックルデータ





ロッド  :ホーネットスティンガープラスHSPC-744X-BB
リール  :アブ レボ ビッグシューター
      カーボン バランスハンドル 換装
      HYPER LOCK D WASHER YTF-004換装
ライン  :バリバス スーパーマックスパワー8号
リーダー :万鮪 50号 1メートル
ルアー  :プロトラスト タコエギⅢ(チモト補強)
      タコベイト3号
      ホゴオモリ10号


追記:ミズダコを料理してみた。




釣ったミズダコは、宮城からクール宅急便(冷凍便)で自宅に送った。

タコって、箱の形に変形してくれるから、一番小さいサイズのダンボールで十分入るし、送料は箱代込みでたったの1300円。

水汲みバケツでもしばらく生きているし、クーラーを持たなくても、遠征先からクール宅急便で凍らせて送ればいいのは、ほんと楽チン。

聞いていた通りヌメリもマダコより少ないし、味もあっさり。名前の通り、ほんと水っぽい。茹でた後も、まだまだ水が出る。

アヒージョにしてみたけど、あまり旨味が感じられなかったから、干物にもしてみた。

ちなみに、胃の内容物はこんな感じ。

小エビかアミのような甲殻類が胃の中にいっぱい。あとはハゼっぽい小魚が混ざる。あまり大きなベイトは入っていなかった。

肝臓もパンパンだったし、なんでもたくさん食べてどんどん大きく成長してゆくのだろう。