旅って、やっぱりいいね。

そのじつ、僕は一人旅の直前になると、行きたくない病が発症する。

家に居たほうが居心地がいいし、大好きな家族とも離れたくない。不安というか、めんどくささが襲ってくる。

お金だってかかるから、本当にそれ相応のリターンがあるのか、自分自身を疑う。

だけど、「たぶんこれは昨日のままの自分で今日を続けようとする人間の惰性なんだ」と思って、エイヤー!!と旅に出る。

日常を突き破るのである。

結果、自分の中で、なんらかのブレイクスルーが起こる。

日々の中で行き詰まりに思えた課題や、思考の堂々巡りを、離れて俯瞰して見ることができるからなんだと思う。


やはり今回も、風通しのいい環境・習慣を意識的に作っていかないと、と思えた旅であった。

さて、行き先は与那国島。

釣れる確率が高い今まで釣れたことのある場所よりも、行ったことがない開拓釣行を選んだ。(結果、貧果に終わった。後悔はない。笑。)

前日のスカイマークの最終便で那覇に着き、タイムズカーシェアでウロウロしつつ夜を明かし、翌朝の便で与那国島へ。

風は、北東から割と強く、上空から見ても島の北側は白波が大きく、入れそうにない。

車を走らせ、西側もダメ

当初、もしかして渡れるのかもと淡い期待をしていた西崎のハナレも、サラシに飲まれている。

一方、南側まで回り込んで見ると穏やかそう。

南牧場を抜け、

おおっ!!

これは幻のキノコでは!?

降りた場所では、ダイビング船が流していて、雰囲気も良さそう。

ダツだけは元気に反応してくる。

やっと乗った。

ちなみに掛けたダツの後ろには、アオチビキのそこそこサイズ(5キロぐらい?)が追尾してきていた。

このダツの騒がしさに、大型の魚が寄ってくればワンチャンスありそうだが、と思い、日暮れまでひたすら投げ続けるも、反応するのはダツだけ。

日が暮れて、マグナムミノー200のデッドスローリトリーブにジャークを混ぜると、グンッ!

しかし小さい。

バラクーダ。3キロぐらいか。

ナイトタイム突入。

ナイトポッピングを続けるが、反応がないまま20時を過ぎ、物資を補給するため磯を上がることにした。



2日目。

5時には磯に立てるように、南牧場を抜け、昨日と同じ磯に降りる。

月も無い暗黒のため、道に迷って、汗だくになりながら、到着は6時前になってしまったが、まだ真っ暗。

ミノーのデッドスロー、ポッパー、明るくなりはじめてダイビングペンシル、ルアーローテーションをしながら色々やって見るも、反応するのはダツだけ。

ようやく7時に日が顔を出し、しばらくして上げ潮が効いてきたのか、沖に潮目が出来始めると、潮目のあたりの水面がザワザワしはじめて気配がしてくる。

すると、届かない距離だが、どっかーん!水柱が上がる。

すかさず別注ヒラマサ220を投げると、ルアーの後ろでモワンッ!追尾した魚が一瞬見えたが、乗らず。

沖の潮目に添って、背びれを出して泳ぐ大型魚の群れが通り過ぎてゆく。

時間をおいて、3つの群れが通り過ぎた。

ルアーには、さっきの1回の追尾以降、見向きもしない。

しかも大型魚の群れは潮上から潮下に泳いでゆく。

正体不明。なんだったんだろう。

イルカではなく魚類という感じ。サメでもないように思う。


お昼の満潮潮止まりで南側の磯を上がって、別の磯を開拓する。

西の灯台に向かって左手前にある小さな港から、左側の崖を登って、沖側に出てみる。

あれは泳がないと乗れないな。

満潮を過ぎて下げ3分といったところだが、最干潮なら渡れるだろう。

乗れれば、ブレイクの沖までは届く。

しかし、ここの岩質は琉球石灰岩ではなく、砂岩。海苔でツルツル滑る。

しかも泳いで乗るほどの価値があるとは思えない。

もう一つ南側にも崖の上から回り込んでみた。

あのハナレも、泳がないと、だな。そして、やっぱり滑りそう。

集落に戻って与那国そばを食べひと休み。

次は、さっきの港の右側に入って見ることにした。

こっち側の琉球石灰岩は、これまでで一番尖り具合が激しい。

人が踏んでいないからなんだろう。誰も入らないのかな。

ブレイクは遠い。

別注ヒラマサ220を追い風に乗せて、やっと届く距離だから、70〜80メートルといったところか。

さらに先へ。

この岩に乗れば、ブレイクの先に届く。しかし、わずかに泳がなければ。

しかもこのあたりから岩質は砂岩に変わり、海苔で滑る。

西崎のハナレが見えるところまできた。

西崎のハナレも砂岩なんだろうな。スパイク必須だな。

今回は、この一帯は出来そうにない。引き返す。

次は、南牧場の東寄りから、降りた場所。

足場は少し高いが、雰囲気はいい。

相変わらず反応するのはダツだけだが、タイミングによっては何かがありそうな場所。

結局、最初の磯になるのか。

ほぼ断崖に囲まれた島なので、降りられるところは少なく、風向きによって、選択肢が絞られる。

夕マヅメから21時までやって、

バラクーダ。ルアーはマグナムミノー160

もう一本、バラクーダ。こっちは撃投ジグ・ストライク125gで。

渋いね〜。

ベイトもほとんど見られない。

カスミアジのチェイスさえ見られない。



3日目。最終日。

やっぱり南牧場の下の磯に降りて、5時から投げ始める。

日の出の7時を回って、ダツが騒ぎはじめる。

潮目もはっきりしはじめ、潮目に添って、水面のザワザワが目の前を通り過ぎてゆく。

さらにもう一本、沖のラインにも潮目が走り、ザワついている。

その沖側の潮目で、巨大な魚が跳ねている。あれは多分、カジキだろう。

500〜600メートル沖なので、当然届かないが、ルアーに気づいて寄って来るかもしれない期待を込めて投げ続ける。

しかし、沖から飛んでくるのはダツだけ。ダツがあれだけ沖から飛んで駆けつけてくるぐらいアピールしているなら、カジキが寄ってきても不思議は無いと思うのだが。

あとは、向かって右300メートルぐらい先の断崖の際近くで、ダツが追われて水面を飛び跳ねる姿も数回見た。こっちはGTか?

が、ルアーにバイトしてくる事はなく、撤収の8時。

港では、この最終日の朝、マカジキが5〜6本上がっていた。サイズはどれも70キロぐらい。場所は島の南側だという。暗いうちに沖に見えていた船だろうか。


またしても貧果の遠征。

今年はGTを狙っているようで、じつはカジキ類をショアから割と本気で狙って、パプアニューギニア、小笠原、与那国と3回繰り出してみたわけ。

この制作中のロッドで、ショアからカジキを獲った写真を残せたら、超かっこいいじゃん、って。

だが当然、そんなに甘くはない。

しかし、もしまた来るならば、風向きや潮位などの条件を考慮して、もう少し確度の高い釣りが出来る手応えは感じつつ、与那国島をあとにした。

今シーズン中に、このロッドでいい魚を獲りたいものである。

<タックルデータ>

ロッド    :Explore Shore-GT プロト5

リール    :ソルティガ6500

メインライン :バリバス マックスパワー8号

スペーサー  :PE20号 1ヒロ

リーダー   :潮聲60号 4ヒロ


ロッド    :Explore Shore-GT プロト2

リール    :Daiwa キャタリナ 6500HRCSスプール6500

メインライン :バリバス マックスパワー8号

スペーサー  :PE15号 1ヒロ

リーダー   :潮聲50号 4ヒロ

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