今回の三宅島旅行では、僕と9歳の娘、7歳の息子、それぞれが自分なりの課題を設定して旅をした。
僕は、開発中の5ピースのビッグゲームロッド、CLIFF965の最終テスト。
息子は、ルアーで魚を釣ること。
この2つについては、<こちら>に書いた。
そして、鉱物や宝石が大好きな娘の課題は、三宅島の噴火とか火山活動について調べて、岩石を観察するなど、なにか体感で学ぶというもの。
普段は、三宅島へは弾丸の釣りだけで完結してしまうから、こういう子供たちと目線を合わせて、岩石をじっくり観察したりする時間は、これはこれで充実したものになる。
三宅島の火山や噴火について、僕なりにも、まとめておこうと思う。
娘の自由研究に、いいパスを投げるような気持ちで^^
三宅島の噴火の歴史
三宅島に限らず、伊豆諸島は火山活動が活発で、三宅島では特に20世紀以降において、1940年(昭和15年)、1962年(昭和37年)、1983年(昭和58年)、2000年(平成12年)と4回の噴火が発生している。
気象庁のHPによると、
阿古の町を飲み込んだ溶岩流は1983年の噴火によるもの、そして前回の2000年の噴火では全島民約3,800人が4年5か月の間島外避難。
今でも三宅島の中央の雄山(おやま)では、噴煙が出続けていて、風向きによっては硫黄の匂いが臭ってくることがある。
ここ最近は20年ぐらいの周期で噴火が起こっていて、今2023年は前回の2000年から20年以上が過ぎているから、次の噴火がいつ起こってもおかしくないということになる。
ただ、その前は65年、40年とか50年とか空いている時もあったし、すぐには起こらないかもしれない。また2020年の噴火は今も続いているから、エネルギーはそんなに溜まってはいないのかもしれない。
三宅島で、今でも観察できる火山噴火の火口
そんな三宅島の火山の噴火口を見てみたいと思って調べてみたけど、2023年現在、雄山の山頂火口は立ち入りが制限されており、許可申請が必要らしい。
また中学生以上でないと入山資格が得られないらしく、気軽にふらっと行ける感じではない。
防災マップで見ても、ほとんど島の中央部は立入禁止区域と危険区域に指定されている。
参照元:防災マップ(火山ガス)
https://www.vill.miyake.tokyo.jp/kankou/files/0622.01.pdf
宿でも聞いてみたけど、一番火口がよく見える場所は、「ひょうたん山」だという。
島一周道路からも、ぽっかり火口がよく見える。
ここが火口
火山岩の観察
降り積もっている「スコリア」と呼ばれる、多孔質で真っ黒な火山岩(火山噴出物)。
その中に、たまに緑色に輝く宝石質の結晶が見つかる。かんらん石(ペリドット)だろう。
あとは白色の結晶は、石英かと思っていたが、調べてみると斜長石らしい。
大地を踏みしめると多孔質の岩石が、小気味良い音を立てる。
1962年の噴火から60年以上も経過しているのに、草木はわずかしか根付いていない。保水性が無いからなんだろう。
次の噴火はいつなんだろう??
またもし噴火が起これば、三宅島の島民は避難しなければならなくなるんだろうな。
これだと、なかなか産業は育たないのだろう。
でも逆に、この島には、島特有の閉鎖感・閉塞感があまり感じられないような印象がある。
それは、住民皆が仮の住まいという感じで、暮らしているからなのかもと思ったりする。
ここで仮設的な何かをやってみても面白そうではある。